川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル/円、クロス円、上値の重い展開。

2024/01/09

ドル/円は実体が小さい陰線引けとなり、小幅続落して終えています。調整下げの範囲内ですが、145円台乗せに失敗した流れにあるので買いも引き付ける必要があります。下値を切り上げる流れを維持しており、押し目買い方針継続としますが、143.50-60の抵抗を下抜けて終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻します。143円台を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯します。逆に145.50超えで終えれば下値リスクが後退して上値余地が拡がり易くなります。 ドル買いは143.90-00で買って、143.40で撤退としましたが、日足の形状が悪化し始めており、買いは様子見に転じます。ドル売りは144.30-40で戻り売り。損切りは144.90で撤退です。

ユーロ/ドルは値幅野小さい足で終え、前日の陰線の値幅内に留まっています。1.0900-10の下値抵抗を守っていますが、上値を切り下げる流れから上抜けておらず、下値リスクがより高い状態です。買いは1日様子見です。売りは1.0970-80で再度戻り売り。損切りは1.1020で撤退です。1.1050超えで終えれば下値リスクが若干後退しますが、111台に乗せて終えるまでは下値リスクを残します。

ユーロ/円は値幅の小さい陰線引けとなり小幅続落して終えています。上値の重い感がありますが、3手前の陽線が短期トレンドに変化を生じさせており、上値トライの可能性に繋げています。ユーロが対ドルでやや弱気の流れにあるので、買いは157.20-30まで引きつけて。損切りは156.70で一旦撤退です。売りは1日様子見です。156円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、155円を割り込んで終えた場合は“ユーロ弱気”に変化します。

ポンド/ドルは4手連続陽線引けとなり上値トライの流れを変えていませんが、個々の足が強いものではないので1.2800超えから厚くなる上値抵抗にぶつかる可能性にも注意が必要です。買いは1.2700-10まで引きつけて。損切りは1.2660で一旦撤退です。売りは1.2790-00で軽く売り向かい。損切りは1.2820で浅めに撤退です。1.2600-10の抵抗を下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯します。

ポンド/円は小反落しました。下げエネルギーの強いものではありませんが、182.50以下で終えた場合は調整下げ局面入りの可能性が生じて180~182円ゾーンの足元を固め直す動きが強まり易くなります。買いは182.80-90で軽く押し目買い。損切りは182.40で撤退です。売りは様子見です。

豪ドル/円は小反落。97円台の抵抗を上抜けきれていませんが、短期トレンドは“豪ドルやや強気”の流れを維持しています。買いは96.60-70で軽く買って96.30で一旦撤退です。売りは様子見です。96円台を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、95.50以下で終えた場合は短期トレンドが変化します。97.50-60に強い上値抵抗がありますが、上抜けて終えれば一段の上昇へ。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。

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