川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル円、下値リスクが点灯中。クロス円強き。

2023/11/06

ドル/円は直近の日足が陰線引けとなり上値を切り下げています。2手前の陰線が7/28に付けた138.07を基点とする短期的なサポートラインを再び下抜けており、下値リスクがやや高くなっています。148.80-90に日足の下値抵抗がありますが、割り込んで終えた場合は調整下げ局面入りの可能性が高くなります。この場合は下値余地を145円前後まで見て置く必要があります。逆に、151.50超えで終えれば下値リスクが後退、152.00超えで終えれば新たな上昇トレンド入りの可能性が生じます。

ドル買いは様子見です。ドル売りは149.90-00で戻り売り。上値余地を150.20近辺まで見て置く必要があります。損切りは150.70で一旦撤退です。

ユーロ/ドルは高値圏で引ける陽線引けとなり、この足が短期トレンドに変化を生じさせています。中期トレンドはまだ弱い状態ですが、短期的には一段の上昇に繋がる可能性が高く、ユーロの押し目買い方針で。買いは1.0660-70の押し目待ち。損切りは1.0620で一旦撤退です。売りは様子見か1.0810-20の吹き値があれば売り狙い。損切りは1.0850で浅めに撤退です。短期トレンドは1.0500を割り込んで終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻します。

ユーロ/円は小幅続伸し、上値トライの流れにあります。買いは159.40-50の押し目待ちとします。損切りは浅い場合で158.90,深い場合は158.40で撤退です。売りは様子見か162.10に浅い損切りを置くなら161.70-80まで引きつけて軽く試し売り程度に。162.00超えで終えれば上値余地がさらに拡がり易くなります。逆に158.00-10の抵抗を下抜けて終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻します。

ポンド/ドルは大陽線で終え、この足が1.23台に実体を乗せており、短期トレンドに変化が生じています。1.25超えトライの動きが強まると見られ、目先は押し目買い方針で。但し、1.2381に62週移動平均線が位置しており、何度か失敗する可能性があります。トレンドが変化したばかりで深い押しにも繋がり難いと見られますが、買いは1日様子を見るか1.2310-20の押し目待ちとします。損切りは1.2270で一旦撤退です。売りは様子見です。短期トレンドは1.2150割れで“ニュートラル”な状態に戻しますが、1.2050を割り込んで終えない限り、大きく変化しません。

ポンド/円は大陽線で切り返して上値トライの流れにあります。トレンドが強い状態を維持しており、押し目買い方針継続です。買いは183.70-80で押し目買い。損切りは183.20で一旦撤退です。売りは様子見です。182.70-80に日足、週足の抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯します。

豪ドル/円は続伸し、短期トレンドは強い状態を保っています。週足の上値抵抗が97.40-50にありますが、これをしっかり上抜けて越週した場合は、上値余地がさらに拡がり易くなります。高値圏にあるので買いは1日様子見か96.70-80で軽く買って95.30で一旦撤退です。売りは様子見です。95円を割り込んで終えた場合は短期トレンドが“弱気”に変化します。

週末にサントリーホールで行われたホセ・カレーラスのテノールリサイタルに行ってきました。往年の輝きはやや失われたものの、円熟味と重厚さが増した感じで引き込まれました。歌い始めのころは少し硬い声に聞こえましたが、2曲目と進むうちに声に張りも蘇り素晴らしいリサイタルでした。終わっても拍手が鳴りやまず、アンコールはなんと7曲も。観客も大満足のコンサートでした。お席が2階席の一番前の中央で歌い手の目の前。最高の時間を過ごしました。また機会があったら是非行きたいです。

ホセ・カレーラス テノール・リサイタル「パッショーネ」 公演スケジュール サントリーホール (suntory.co.jp)

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。

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