川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル円、クロス円、上値の多い展開。上下の抵抗を抜けきれない可能性。

2022/11/04

ドル/円は直近の日足が実体が小さく下ヒゲのやや長い、タクリ足の陽線で終えています。下値トライに失敗した反動で、上値トライの動きが期待出来ますが、149.20-30に日足の上値抵抗が控えており、これを実体ベースで上抜けて来ないと上値余地も拡がり難い状態です。一方で、2手前の下ヒゲの長い寄せ線が、145.50-60の週足の下値抵抗に跳ね返されており、これを下抜けて終えるか、145.00割れを見ない限り、下値余地も広がり難い状態です。

149.30超えで終えれば下値リスがやや後退、150.20超えで終えれば”ドル強気”の流れに戻して一段のドル上昇に繋がり易くなります。逆に可能性が低いと見ますが145.00以下で終えた場合は来週も一段のドル下落リスクに注意が必要です。

ドル買いは147.20-30の押し目待ちとします。損切りは146.70で撤退です。売りは様子見か148.90-00で戻り売り。損切りは149.50で撤退です。

ユーロ/ドルは続落。直近の陰線が9/28に付けた0.9536を基点として下値を切り上げて来た流れから若干下抜けた位置で終えており、下値リスクが点灯中です。下げエネルギーの強いものではありませんが、トレンドが弱いので買いは様子見に転じます。売りは0.9810-20で戻り売り。損切りは0.9860で撤退です。0.9960-70の抵抗を実体ベースで上抜けて終えるまでは下値リスクがより高い状態です。

ユーロ/円は4手連続陰線引けとなり、上値を切り下げています。2手前の陰線が短期トレンドに変化を生じさせており、下値リスクが高い状態です。144.00-10に日足、週足の横サポートがありますが、下抜けて終えた場合は一段の下落へ。買いは様子見です。売りは144.70-80で戻り売り。上値余地を145.10-20近辺まで見て置く必要があります。損切りは145.50で一旦撤退です。147円台を回復して終えるまでは下値リスクがより高い状態です。

ポンド/ドルは大陰線の出現となりました。2手前の陰線が短期トレンドに変化を生じさせており、下値リスクが高い状態です。一方で1.1000前後に強い下値抵抗が控えており、このレベルからの売りも慎重に。買いは様子見です。売りは1.1240-50の戻り待ちとします。損切りは1.1310で撤退です。短期トレンドは1.14台を回復すれば”ニュートラル”な状態に戻しますが、1.1620超えで終えるまでは下値リスクを残します。また、1.0900以下で終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。

ポンド/円は大陰線の出現となり上値を急角度で切り下げています。トレンドが弱いので買いは様子見です。直近の大陰線で大きな下げエネルギーを吐き出した状態にあり、小反発の可能性を残しているので、売りは1日様子見か166.40-50の戻り待ちとします。損切りは167.10で撤退です。164円を割り込んで終えた場合は一段の下落リスクが点灯します。但し、中・長期トレンドは160円を割り込んで越週しない限り、大きく変化しません。

豪ドル/円は続落。直近の陰線が93.50以下で終えており、短期トレンドに変化が生じています。買いは様子見です。売りは93.70-80で戻り売り。これは東京市場で付いています。損切りは94.20で浅めに一旦撤退です。95.40-50の抵抗を上抜けて終えるまでは下値リスクにより警戒が必要です。

昨日から人形町では「人形市」が開催されています。明日、土曜日が最終ですが今年は出店が少し少ないようで、ちょっと寂しい感じです。それでも来年の干支のお人形があったので買い求めて帰りました。

人形町「人形市」 | 人形町ゆるりお散歩ガイド (ningyocho.biz)

さて、今日は米雇用統計の発表を控えています。市場予想は失業率3.6%、NFPは+20万人です。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。

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