川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル/円、押し目買い。クロス/円、上値の重い展開続く。

2022/10/11

ドル/円は4手連続陽線引けとなり、下値を切り上げる流れを維持しています。押し目買い方針継続としていますが、既に8週連続陽線引けとなり、ドル円の一相場のターゲット圏内にあることから、今、来週中にも目先天井を確認して反落する可能性にも注意する必要があります。

短期トレンドが非常に強い状態を保っているので、押し目を丁寧に拾う戦略としますが、144.00以下で終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクが点灯、143.50-60の抵抗を下抜けて終えた場合は短期トレンドが変化して調整局面入りの可能性が高くなります。

ドル買いは145.10-20の押し目待ち。損切りは145.50で一旦撤退です。ドル売りは様子見か146.20-30まで引きつけて軽く売り向かい。損切りは146.80で撤退です。

ユーロ/ドルは小幅続落となりました。単体では下げエネルギーの強いものではありませんが、トレンドが弱いので買いは様子見です。売りは0.9740-50で戻り売り。損切りは0.9780で浅めに撤退です。0.9500を割り込んで終えない限り、突っ込み売りにも注意が必要です。短期トレンドは0.99台を回復すれば”ニュートラル”な状態に戻しますが、1.0020-30の抵抗を上抜けて終えるまでは下値リスクを残します。

ユーロ/円は小幅続落。下げ渋りの形ですが、反発力にも欠けるため上値余地もまだ限られる展開が予想されます。買いは様子見か139.40に損切りを置くなら140.00-10まで引きつけて軽く試し買い。売りは142.00-10で戻り売り。損切りは142.70で撤退です。143.20超えで終えれば下値リスクがやや後退、144円台に実体を戻せば”ユーロ強気”に戻します。

ポンド/ドルは小幅続落となりました。下げエネルギーの強いものではありませんが、9/26に付けた1.0350との二番底確認の動きと見られ、値ごろ感からの買いはまだ控える必要があります。買いは様子見です。売りは1.1100-10で戻り売り。損切りは1.1150で一旦撤退です。1.1250超えで終えれば下値リスクが若干後退します。

ポンド/円は寄せ線で終え、寄り付き水準に戻して引けています。下値リスクがより高い状態ですが、160.69に位置する200日移動平均線が下値抵抗として働く可能性があり、このレベルでの突っ込み売りにも注意が必要です。買いは様子見か、158.90に損切りを置くなら159.50-60まで引きつけて軽く試し買い程度に。売りも1日様子見か162.40-50まで引きつけて。損切りは162.80で浅めに撤退です。これが付いた場合は”ニュートラル”な状態に戻します。

豪ドル/円は続落。92円台を維持出来ずに終えており新たな下落リスクが生じています。買いは様子見です。売りは92.20-30の戻り待ちとします。損切りは92.70で撤退です。90円を割り込んで越週した場合は新たな下落リスクが点灯します。94円台を回復して引けない限り強気に変化せず、下値リスクにより警戒が必要です。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。

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