川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル/円、押し目買い。クロス/円、上値トライの動き。

2022/03/03

ドル/円は陽線で切り返して上値トライの流れに乗せていますが、日足の上値抵抗を終値ベースで上抜けきれておらず、買いも慎重に。

短期トレンドは”ドルやや強気”の流れを維持しています。116.50-60の抵抗を上抜けて終えた場合は一段のドル上昇へ。逆に114.50を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、114.00-10の抵抗を下抜けて終えた場合は短期トレンドが変化して一段のドル下落に繋がり易くなります。

ドル買いは115.00-10の押し目待ちとしています。損切りは114.40で撤退です。ドル売りは様子見か115.70台を軽く売って、116.10で撤退としています。

ユーロ/ドルは実体が小さく下ヒゲのやや長い陰線引けとなりました。下値トライに失敗した形ですが、上値を切り下げる流れに変化なく、また、トレンドも弱い状態です。戻り売り方針継続です。買いは浅い損切りが付いたので1日様子見です。売りは1.1130-40の戻りを軽く売って1.1170で浅めに撤退するか、1.1220-30の戻り待ちとしています。この場合の損切りは1.1270で撤退です。短期トレンドは1.13台を回復すれば”ニュートラル”な状態に戻しますが、1.1350-60の抵抗を実体ベースで上抜けて終えるまでは下値リスクを残します。

ユーロ/円は下ヒゲがやや長い陽線で続落を食い止めています。127.30-40の下値抵抗には跳ね返されていますが、新たな下げトレンドに入った可能性が点灯していることから、戻り売り方針継続です。買いは様子見です。売りは損切りが付きましたが、128.50-60で再度戻り売り。吹き値があった場合の上値余地を129.00近辺まで見て置く必要があります。損切りは129.20で一旦撤退です。短期トレンドは129.50超えに値を戻せば”ニュートラル”な状態に変化しますが、130.30超えで終えるまでは下値リスクを残します。

ポンド/ドルは陽線で切り返して反発余地を探る動きに繋げていますが、トレンドは弱いままです。一方で1.3310-20の日足の抵抗を実体ベースで守っており、このレベルからの売りも慎重に。買いは様子見か1.3250に損切りを置くなら1.3310-20以下で軽く試し買い程度に。売りは1.3420-30で戻り売り。損切りは1.3470で一旦撤退です。上値抵抗は1.3430-40,1.3470-80,1.3540-50に、下値抵抗は1.3310-20,1.3260-70にあります。短期トレンドは1.35台を回復すれば”ニュートラル”な状態に戻しますが、1.3650超えで越週するまでは下値リスクを残します。

ポンド/円は前日の陰線の値幅を打ち消す大陽線が出ていますが、トレンドの変化は認められません。一方で152.60~153.00ゾーンにやや強い下値抵抗が出来ており、これを下抜けて来ないと下値余地も拡がり難い状態です。トレンドが弱いので買いは様子見か、152.50に損切りを置くなら153.00-10で軽く試し買い程度に。売りは154.90-00で戻り売り。損切りは浅い場合で155.30,深い場合は155.70で撤退です。短期トレンドは155円台を回復して引ければ”ニュートラル”な状態に戻しますが、156.50超えで終えるまでは下値リスクを残します。

豪ドル/円は84円台に実体を置く陽線引けとなり、短期トレンドを強い状態に戻しています。売りは様子見に転じます。強い上値抵抗ポイントにあるので買いは83.80以下の押し目待ちとします。下値余地を83.50-60近辺まで見て置く必要があります。損切りは83.40で撤退です。82.50割れで終えた場合は再び下値リスクが点灯します。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。

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