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次はどう動くのか、習主席
2023/09/19注目を集めた9月13日のロシアのプーチン大統領と北朝鮮の最高指導者金正恩のロシア東部ボストーチヌイ宇宙基地での会談は、ウクライナ戦争後の新たな世界秩序を予感させるものだった。 会談の歓迎食事会ではカムチャッカ産のカニを使…
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オッペンハイマーは何を思う
2023/08/23米国が広島・長崎へ原子爆弾を投下してから78周年の今年、不安な世相を映すように先月公開されたクリストファー・ノーラン監督の映画『オッペンハイマー』が米国をはじめ世界各国で大ヒットしている。興行収入はすでに4億ドル(約57…
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忘れ去られるもう一つの戦災
2023/07/20世界の関心がウクライナ戦争に集まる中、日本と馴染みが深いアジアの仏教大国で悲惨な「忘れられた戦争」が続いている。 ミャンマー内戦だ。 国連の調査によれば、2021年に国軍がクーデターを強行してから2年半余りの間に、同国で…
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トランプ再起訴
2023/06/20ついに傍若無人な前米大統領ドナルド・トランプの落日を見ることになるのか。 不倫相手のポルノ女優へ口止め料支払いを巡ってニューヨーク州大陪審で起訴されてからわずか3ヶ月後、トランプは機密文書の不正保持・隠蔽、司法妨害など合…
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5月28日 世界が注目するトルコ大統領選は「知らぬ仏より馴染みの鬼」か
2023/05/26今年の世界で「最も重要な選挙」と呼ばれるトルコ大統領選は、現職のエルドアン大統領とリベラルな経済学者で野党統一候補クルチダルオールのどちらも当選に必要な過半数に届かず5月28日の決選投票にもつれ込んだ。 注目は、20年に…
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米機密文書流出で見える機密管理
2023/04/21今月、過去10年で最大規模とされる米国防省機密文書流出事件が明るみに出て世界を震撼させた。 なにしろ漏洩された機密文書にはウクライナ戦争に関する最高機密指定の内容ばかりか、米国の同盟諸国の内部情報まで含まれていたからだ。…
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習主席の尽きぬ欲望
2023/03/20身長180センチ、体重110キロの習近平国家主席は中国共産党史上で最重量級の指導者だ。だが国際舞台での存在感は今やそれ以上に大きく重くなっている。 3月10日、北京の人民公会堂で行なわれた全国人民代表大会で前例のない国家…
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ノルドストリームの怪
2023/02/22事実は小説より奇なりという。それにしてもなんとも不可思議な話だ。 ウクライナ戦争の最中の昨年9月、バルト海の海底をロシアからドイツまで走る天然ガスパイプラインが何者かによって爆破されるという大事件が起きた。しかし、その後…
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移り行くダボス会議のあるべき姿
2023/01/27■お知らせ■2023年1月17日、編著として参加した書籍「2023年 野蛮の時代 – 米中激突第2幕後の世界 -」が創成社より出版されました。中国・共産党大会とアメリカ・中間選挙後の世界を展望した1冊で、欧州…
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地の利は人の和に如かず
2022/12/19前回の王者フランスと世界最高峰のプレーヤーと称されるリオネル・メッシ選手率いるアルゼンチンが激突した今年のワールドカップ(W杯)カタール大会決勝は稀に見る名勝負だった。 私も深夜3時過ぎまでテレビにかじり付いてアルゼンチ…