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それでも人気のトランプ
2024/09/19長く米国の政治を取材してきた私は、近年の米大統領選のテレビ討論会は放送局が視聴率を稼げるエンターテインメント的要素があっても、かつてのケネディ対ニクソン(1960年)のような11月の投票結果を左右するほどの影響力は無くな…
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プーチンの悪知恵
2024/08/20日本中がパリ・オリンピックでのメダルラッシュで沸いていた8月初旬、欧米では大ニュースとして伝えられた出来事があった。トルコの首都アンカラ空港の滑走路上で冷戦後最大の囚人の身柄交換が米国とロシアなどの間で行われていたのだ。…
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果たして神は誰を選ぶのか
2024/07/30「神が私を救ったのだ!」 世界に衝撃が走った前アメリカ大統領暗殺未遂事件のわずか5日後、東部ペンシルベニア州で行われた共和党全国大会での生中継演説に現れたトランプはいつになく穏やかな調子でそう聴衆に語りかけた。 銃弾がか…
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トランプに反グローバリズムを注入した危険な男
2024/06/20当時ホワイトハウスの密室で、トランプ政権になってどんな意志決定がなされてきたのか。その驚きの混乱ぶりを、ウォーターゲート事件での優れた調査報道でピュリッツァー賞を受賞したワシントン・ポスト紙編集主幹のボブ・ウッドワードが…
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トランプ劇場番外編
2024/05/24全米がテレビにくぎ付けだ。 といっても画期的新商品の発表やサスペンス映画のことではない。今年の大統領選で再選を狙うドナルド・トランプ前大統領の悪行を裁く裁判が佳境に入ったからだ。なにしろトランプは不倫口止め料から連邦議会…
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トランプ人気伸るか反るか
2024/04/17暴君の落日となるか、それとも思わぬ逆転劇か。 米国史上初の大統領経験者を被告とする刑事裁判が4月15日、ニューヨーク州で始まった。 傍若無人な言動で世間を騒がせてきたトランプ前大統領は裁判所に到着するなり、集まった内外の…
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ドイツの政治変動、極右の台頭と民衆の反応
2024/03/19寛容な難民政策で「欧州の良心」と呼ばれ、日本を追い抜いて世界第3位の経済大国になったドイツが今、極右勢力の台頭に脅かされている。 その象徴が極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」だ。2020年に10%足らずだった同党…
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高齢者候補対被疑者候補
2024/02/20「俺は魔女狩りの被害者だ!」 そんな虚言、暴言を吐いた挙句に刑事被告となったトランプ前大統領がまたホワイトハウスに戻ってくるのか。今年のアメリカ大統領選は極めて異例な展開となっている。もしトランプ再選となれば世界にとって…
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北國台湾総統選
2024/01/18習近平国家主席の歯ぎしりが聞こえてくるようだ。 年明け早々に行われた台湾総統選挙は、与党・民進党の対中強硬派である副総統の頼清徳氏が558万を超える票を獲得し三つ巴の戦いに勝利した。 同じ政党が3期続けて政権を担うのは1…
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げに恐ろしきはトランプなり
2023/12/18来年の最大のリスクは何だろうか。私はアメリカ大統領選で傍若無人なドナルド・トランプ前大統領が再選だと思う。 このままだと、81歳のバイデン大統領と77歳のトランプのだれも望まない老老対決になりどちらが勝っても世界情勢は不…