47代大統領の引き際は?
ろくに大した計画もなく大統領の趣味で踏み込んだイラン戦争は、どうなったら勝利になるのかもはっきりしない。
相手は2500年の歴史を持つペルシア帝国である。アレキサンダー大王以降、一度も他国の支配を受けたことのない、誇り高い大帝国の末裔が9千万人の人口を抱え、建国250年の若造にいじめられたからといって、降伏するという幻想を信じるのは間違っている。
ペルシアはホルムズ海峡封鎖が、米国を困らせる有効な手段であることに十分すぎるほど気が付いている。それを簡単に交渉で解除させることができると考えるのは、信じられないくらい愚かな試みである。
ディール・メイカーと自慢する47代大統領は全く場違いな方法でイランを屈服させようとしている。このままでイランが折れてくるとは考えられない。イランの為政者にとってはまさに国家の体制そのものの危機である。日本は最終戦争で最後まで天皇制に固執し負けた戦争を3年以上延ばして、数百万の余計な死者を記録した。
イランもイスラム教最高指導者体制の最終戦争で徹底的に抵抗するだろう。イランの国内民主勢力が革命を起こすことは今の体制ではできそうにない。イランは今回の戦争を中東全域に拡大して、他国を巻き込む泥沼にしてようやく米国に譲歩することになるのだろう。
47代大統領は、他国に介入して戦争を始めた歴代の大統領を馬鹿呼ばわりして、自分はその轍を踏まないと公約して当選した男である。これくらいくるくる前言を翻す政治家は見たことがないが、今は自分がそのバカな指導者の仲間入りをしていることに気が付かないわけはないだろう。既に落ち始めている彼の支持率は、戦争の泥沼化でさらに急落するだろう。
頭が悪いだけでなく、倫理的にも最低の大統領なので、さすがに3選を目指すとは言えないだろう。それは結構なのだが、彼の在職12年間で失った米国の信用は、その後も数十年にわたって米国をさいなむことになりそうだ。2026年6月は第2次大戦の決着をつけたナチスドイツの降伏から黄金律81年の節目の年である。米国が中心となった戦後体制が決定的に壊れるタイミングである。米国建国250年式典が行われる7月4日は米国が世界の盟主である地位を完全に放棄する記念式典となるだろう。
2027年6月彼は81歳となる。黄金律162の半分の節目の年に完全にレイムダック化するのだろう。その頃米国株のマーケットがどこまで落ちているか、想像するのもおそろしいが最悪の大統領にふさわしい悲劇的な結末となりそうだ。


