若林栄四 ニューヨークからの便り wakabayashi

ドル円展望

2025/11/19

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最近の為替市場では円安の議論が盛んである。 

3月から9月まで慣れ親しんだ140円台から、10月には150円台にシフトしてきたことからにわかに円安論が盛り上がったものである。 

中には高市首相の就任が円安要因と説明する人もいる。 

あるいは日銀が金利上げに踏み切りにくくなるから円安だという人もいる。 

この種の言動は、為替相場がファンダメンタルズで動いているという誤った概念が、決定的に流布しているという状況を示している。ご存じの通り為替相場はほとんどの場合ファンダメンタルズとは関係ないところで動いている。 

メディアが相場を説明するためにファンダメンタルズを持ち出してくるので話はややこしくなる。日米金利差では本来円高になるはずの相場が円安になってしまっているのでファンダメンタルズ派は苦しい。 

筆者は相場は宇宙のリズムで動いているという見方をしているので、今回の円安をそちらの方角から見てみる。 

この円相場の歴史の中で一番の超円高を記録したのは1995年4月19日の79円75銭である。実際の円高のピークは2011年10月31日の75円53銭であるが実効相場では95年4月の79円75銭が最円高値である。 

相場はその79円75銭を見た後1998年8月には147円62銭までの大幅円安となった。 

そこで日柄を持ち出すとその1995年4月の円高ピークからの61.8単位30.9年の日柄が接近中である。正中点は計算すると2026年3月14日である。相場はそこから95年とは逆に円高方向への進路切り替えが発生することはまず間違いないだろう。これが宇宙のルールだろう。高市、日銀、トランプ、パウェルを考えてみてもこの発想は出てこないだろう。 

この1995年4月はどういう日柄かというと、大恐慌株価底値1932年7月8日の40.5ドルからの62.75年とほぼ黄金律61.8年の近似値である。そのポイントからの30.9年は61.8+30.9年の92.7年となる。本来大恐慌底値からの92.7年の大日柄は2025年2月となる。95年4月は大恐慌底値からの62.75年だったのでそれに0.95年(62.75マイナス61.8)を加えると2026年第1四半期ー計算値は3月14日がその日となるはずである。 

米国株で見ると大恐慌底からの大きな転換点は1994年11月21日の3638ドルの安値である。ドル円の転換点の1995年4月19日より5か月早い、正中点は2025年10月15日である。したがって株価の方はすでに、大恐慌以来の重要日柄に突入し始めている。昨今の米国株はこの日柄にすでに入っていることを示唆している。 

そこでドル・円は遅かれ早かれ、大恐慌底以来の重要日柄に突入する。それが来年3月14日である。1995年4月の79円75銭の事件の時はその年の1月まで相場は100円をキープしていたが、2月以降の2カ月で80円までの円高が進行(最後の円高)、そこから逆反動をつけて大幅円安が始まったのである。 

今回もそれと同じだとすると最後の円安が進行した後、強力な逆反動で円高が始まるというのがこれからの動きではないかと見ている。 

しかし79円75銭の円高から四半期足で59期目の54度線最高値は180.875円、そこから63期目の今期へ向けて18度線を下げると155円39銭が強力な四半期足レジスタンスとなっている。 

したがって、相場はこの最後の円安を現在トライ中という解釈になる。 

大円高が来る前の円安である。だから説明不可能な円安となっているのだろう。 

尤も来年3月まで待つ必要はないだろう。来年3月以降はすでに始まっている円高が一層加速するということだろう。 

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プロフィール

わかばやし・えいし
若林栄四

1966年東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍中。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

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