若林栄四 ニューヨークからの便り wakabayashi

タコ男

2025/05/29

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度重なる発言撤回や変身発言に47代大統領の、信頼度は地に堕ちている。欧米の報道機関でもTACO(TRUMP ALWAYS  CHICKEN  OUT)(トランプは常に臆病風に吹かれて撤退する)、ということでタコと呼ばれている。このタコおじさんの発言に毎回反応するマーケットも自慢できるわけではない。 

そもそもこのタコおじさんは若いときは民主党支持であった。ところがクイーンズ(マンハッタンに比べると3流)の地方不動産屋であるので、民主党のエスタブリッシュメントは誰もあまり彼を尊敬しなかった。

もともとタコおじさんは5回も破産を繰り返す3流のビジネスマンであり、かつ何の政治信条を持たない基本的なノン・ポリであった。今でこそ移民の問題や、関税の問題であたかもそれが彼の信条のようにふるまっているが、全く読書をせず、テレビでしか情報収集をしない知性浅薄人間である。民主党にコケにされた彼は共和党に鞍替えする。

そこで彼は民衆に受ける移民や経済政策なるものを打ち出し、一人前の政治家たろうとしているが、実のところ彼はそんなことはどうでもよいのである。彼の朝令暮改のいい加減さがそれをはっきり示している。彼が大統領になって本当にやりたいことは一つだけである。それはRETRIBUTION である。復讐あるいは仕返しとでもいおうか。

田舎の不動産屋として民主党エスタブリッシュメントやディープ・ステート(影の政府)と言われる高級官僚出身で影響力を行使する人たちにコケにされ、訴訟を起こされ議会では弾劾されるなど数々の不名誉を余儀なくされた。もちろん本当はそれらの不名誉にふさわしい人間であるが、本人は不当な、ディープステートによる司法のWEAPONIZATION(武器化)と呼んで敵視してきた。

それで。FBIやCIA、NSAの幹部を総とっかえし復讐を果たしつつある。要は彼にとっては大統領はパーソナルなエモーションを満足させるための道具なのだ。彼の大統領としての行動はパブリックな側面は皆無である。すべてがパーソナルである。だから到底法律では肯定できない、彼の数々の所業(クリプトカレンシーの私物化等)で自らの資産形成を図るパーソナル大統領なのである。

国益のことは全く考えない、私益の増進にまい進する男なのである。

このような人がトップにいる米国に明るい将来があるかというと、当然将来は暗いと言わざるを得ない。

大恐慌からの95.5年の日柄で進行中の、米国崩壊は100年に一度の恐慌の到来を意味しているのだろう。

そういえば、新しいローマンカトリックの教皇が米国人というのは【きょうこう】の語呂合わせとしてはよくできている。

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プロフィール

わかばやし・えいし
若林栄四

1966年東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍中。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

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