若林栄四 ニューヨークからの便り

若林栄四(わかばやし・えいし)

1966年東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍する傍ら、日本では株式会社ワカヤバシ エフエックス アソシエイツ(本邦法人)の代表取締役を務める。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

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遂に米国信用不安が姿を現しはじめた

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2022-23年は、FRBの創設(1913年12月)から108年(54×2)の日柄の上に、さらに109.5年(36.5×3)の日柄もあり、比較的順調に来たFRB が歴史的な失敗をして、クレディビリティーを失うのではないかと拙著でも申し上げてきた。昨年3月に始まった急激な引き締めは、1968年3月の米ドル紙切れ化(ドルが金の裏付けを失った)からの54年で始まったというすべてが黄金律の日柄で前途多難を予想させた。

1982年から39年で48倍の上昇を見せた株式市場が、天井を見せて崩れ始めたが、マーケットは、株が上下するたびに、金融相場だ、業績相場だと騒いできたが、本当に怖いのは信用の崩壊であると申し上げてきた。

信用の崩壊は、長期間低金利に慣らされた、金融セクターのレバレッジが異常に高まっており、それが金利上昇でデレバレッジされるときに必ず起こる現象である。

SVB(シリコン・バレイ・バンク)の突然の破綻は、まさに予想されていた信用崩壊の開始だろう。一部の中小銀行で、さらに取り付け騒ぎが起こり始める可能性が高まっている。

雇用統計で、好調な経済の数字が出たにもかかわらず、国債10年物の金利が3.975%から3.69%まで急落した。この長期金利の急落は、信用崩壊の第1歩であり、FRBがこれ以上アグレッシブに金利引き上げができなくなる前兆である。長期金利が下がるから、金利相場で株式相場が上昇するというのではなく、株式相場が信用崩壊で下落すると、長期金利が下がるというダイナミックスが働くのがこの 重大なフェーズの特徴である。

なぜ相場全般がこの重大なフェーズに入りだしたかというと、40年間にわたる、株価の上昇の日柄から見て、上昇の起点1982年8月9日の769ドルからの40.5年(黄金律162四半期)の正中点が2023年2月9日に到来したからである。

相場の天井22年1月5日のNYダウ36,952ドルから見ると、23年2月14日の高値34,331ドルは、たったの7.09%の下落に過ぎなかった。それは日柄が足りていなかったのが原因で、162四半期の正中点が過ぎて、ようやく本格的な48倍相場の修正局面がやってきつつあるということである。

その中で日本のバブル崩壊で見せたような大幅な資産価格の修正が起こりそうだが、今回の崩壊は1982年からの40年分の日柄の調整なので、I Tバブル破裂時の様に、2年10か月の下げで終了するというわけにはいかない。

1968年から始まったFRBのドル印刷政策の総決算をつけに来る経済なので、1-2年のタービュランスで終わることはなく、少なくとも5-6年のデュレーションでの混乱だろう。

大恐慌底1932年7月からの一区切り95.5年とみると2028年初めまでの混乱を見ておく必要がありそうだ。

因みに日本のバブル破裂は底打ちまで13年4カ月かかっている。

米国が2028年で底打ちすれば、それでも日本よりはずいぶん短い混乱だ。

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