川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル/円、クロス/円、下値余地が限られる可能性。

2025/09/29

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ドル/円は直近の日足が小陰線となり小反落して終えています。下げエネルギーの強いものではないことや、146~148円台を中心とする揉み合い状態から上抜けており、この反動で上値余地を探る動きが継続すると見られます。一方で、長期トレンドがまだ弱く、週足、月足ベースで見た上値抵抗が155円近辺に位置していることからこれを確り上抜けて越週するまでは、上値余地も拡がり難く、下値リスクを残した状態です。

短期トレンドは“ドル強気”の流れにありますが、147.50以下で終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻して揉み合い状態に戻す可能性が生じます。可能性が低い状態ですが146円を割り込んで終えた場合は、サポートラインを下抜けてドルの下落幅拡大に繋がり易くなります。

短期的には上値トライの流れが継続する可能性が高いので、週初の押しは買い狙いで。ドル買いは148.80-90で押し目買い。損切りは148.30で一旦撤退です。ドル売りは様子見か150.40-50で軽く戻り売り。損切りは151.10で撤退です。日足の上値抵抗は149.90-00,150.40-50,151.10-20に、下値抵抗は148.80-90,148.10-20,147.60-70にあります。

ユーロ/ドルは小陽線で続落を食い止めています。反発余地を探る動きに繋げていますが、上昇余力に欠けるものであることや、8/4に付けた1.1589を直近安値として下値を切り上げて来た短期的なサポートラインを下抜けた位置で推移しており、下値リスクがより高い状態です。1.1810-20の抵抗を上抜けて終えるまでは下値リスクにより警戒が必要でしょう。一方で中期トレンドが強い状態を保っており、急落地合いにも繋がり難く、小反発を繰り返しながら下値を模索する展開が予想されます。下値リスクがより高いので、買いは様子見か1.1590-00まで引き付けて。損切りは1.1560で浅めに撤退です。売りは1.1740-50で戻り売り。損切りは1.1800で一旦撤退です。上値抵抗は1.1740-50,1.1780-90,1.1810-20に、下値抵抗は1.1630-40,1.1590-00,1.1560-70,1.1520-30にあります。1.1400を割り込んで終えない限り、調整下げの範囲内となります。

ユーロ/円は小陽線で終え、下値を切り上げる流れを維持しています。単体では上昇エネルギーの強いものではなく、急伸にも繋がっていませんが、トレンド自体は強い状態を保っており着実に下値を切り上げています。日足の下値抵抗が173.70-80にありますが、これを割り込んで終えた場合は日足の形状が悪化して下値余地が若干拡がり易くなります。さらに172.70-80の抵抗を下抜けた場合は、8/5に付けた169.82を直近安値とするサポートラインを下抜けて、下値リスクが点灯します。。買いは174.40-50の押し目待ちとします。損切りは173.70で一旦撤退です。売りは様子見か175.80に損切りを置くなら175.30-40で軽く売り向かい。上値抵抗は175.00-10,175.40-50,175.80-90,176.10-20に、下値抵抗は174.60-70,174.40-50,174.00-10,173.70-80にあります。

ポンド/ドルは陽線引けとなり続落を食い止めています。反発余地を探る動きに繋げていますが、1.3450-60にやや強い上値抵抗が出来ており、これにぶつかる可能性にも注意が必要でしょう。また、1.3550-60の抵抗を上抜けて終えるまでは下値リスクがより高い状態です。買いは様子見です。売りは1.3440-50で戻り売り。損切りは1.3500で撤退です。上値抵抗は1.3440-50,1.3490-00,1.3520-30に、下値抵抗は1.3340-50,1.3300-10,1.3260-70,1.3220-30にあります。

ポンド/円は陽線で切り返して上値余地を探る動きに繋げています。200.50-60の抵抗を上鵺切れていませんが、下値を切り上げる流れを維持しており、再度これを試す動きが強まると見られます。但し、上値トライに失敗して199円台を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯します。買いは199.90-00で押し目買い。損切りは199.30で一旦撤退です。売りは様子見か200.50-60で軽く売って201.00で撤退です。上値抵抗は200.50-60,200.90-00,201.10-20に、下値抵抗は199.90-00,199.50-60,199.10-20にあります。

豪ドル/円は値幅の小さい陰線で終え、上値を若干切り下げていますが、下値を切り上げる流れを維持しており反発に転ずる可能性を残しています。但し、97.20-30の抵抗を下抜けて終えた場合は、日足の形状が悪化して下値余地が若干拡がり易くなります。買いは97.50-60で押し目買い。損切りは97.00で一旦撤退です。売りは様子見か98.20-30で軽く売って98.60で浅めに撤退です。上値抵抗は98.20-30,98.70-80,99.10-20に、下値抵抗は97.60-70,97.40-50,97.20-30にあります。

さて、これからランチ会に出かけてきます。ランチ情報はまた明日。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。
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