川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル/円、上値余地が限られる展開。ドルは他通貨でやや弱気に変化

2022/05/19

ドル/円は直近の日足が値幅のやや大きい陰線引けとなり、下値リスクが高い形で終えました。中期トレンドは強い状態を保っていますが、短期トレンドが弱いのでドルの戻り売り方針継続です。

買いは浅い様子見としえいます。売りは128.60-70で戻り売り。(これは東京市場で付いています)吹き値があった場合の上値余地を129.00近辺まで見て置く必要があります。損切りは129.20で撤退です。

ユーロ/ドルは反落。上値を切り下げる流れから上抜けていませんが、下値を切り上げる流れも維持しており、反発に転ずる可能性を残しています。若干下押す可能性が高いので買いは1日様子見か、1.0430-40で押し目買い。損切りは1.0380で撤退です。売りは様子見とします。1.0400-10を下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、1.0350を割り込んで終えた場合は”弱気”の流れに戻します。1.0640-50の抵抗を上抜けて終えれば”強気”の流れに変化して一段の上昇に繋がり易くなります。

ユーロ/円は大陰線の出現となり、前日の大陽線の値幅を超える下げとなりました。戻り天井を確認した可能性が生じており、下値リスクにより警戒が必要です。一方で、週足の下値抵抗が132.40-50にあり、これを割り込んで越週しない限り、調整下げの範囲内となります。買いは様子見です。売りは135.00-10の戻り待ち。(これは東京市場で付いています)損切りは135.60で撤退です。136.50超えに実体を戻せば下値リスクが軽減されますが、137.50超えで終えない限り、上値余地も拡がり難い状態です。

ポンド/ドルは前日の陽線の値幅を打ち消す陰線引けとなりました。40年ぶりの高い伸びとなったCPIが嫌気されました。前日の上げが”ダマシ”となった可能性がありますが、下値を切り上げる流れを崩していないので、突っ込み売りにも注意が必要です。買いは損切りが付いたので1日様子見か1.2310-20の押し目を軽く拾って1.2280で浅めに撤退です。これが付いた場合は”ニュートラル”な状態に戻します。売りは1.2460-70の戻り待ちとします。損切りは1.2510で撤退です。

ポンド/円は大陰線で終え、前日の大陽線を打ち消しています。また、21日移動平均線が161.65に位置しており、これにも抑え込まれた形となりました。158円を割り込んで終えた場合は一段の下落リスクに要注意。買いは損切りが付いたので様子見です。売りは159.50-60の戻りを宇ttえ160.10で一旦撤退です。短期トレンドは160円台を回復して終えれば”ニュートラル”な状態に戻しますが、162円台を回復して引けるまでは下値リスクを残します。

豪ドル/円は大陰線の出現となり、上値トライに失敗しています。前日の91.17で戻り天井を確認した可能性が生じており、買いは様子見に転じます。売りは90.30-40の戻り待ちとします。損切りは90.70で撤退です。89円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、88.00を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが生じます。90円台を維持して終えれば上値トライの可能性を残しますが、82.30超えで終えない限り下値リスクを残します。

この記事をシェアする

前の記事 次の記事

プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。

ブログランキング

  • にほんブログ村 為替ブログへ

最新の記事

カテゴリー

  • カテゴリーなし

アーカイブス

無料会員募集中