川口一晃の仮想通貨テクニカル分析 kawaguchi

ビットコイン、右肩下がりのAEラインが上値抵抗線となり値を下げてきている

2024/03/25

歴史的な1日なのに

17年振りの利上げであった。日銀は先週、マイナス金利を解除し、17年ぶりの利上げを行った。金融の正常化を目指したものではあるが、私たちの生活には多方面にわたって影響する。これだけ大きな出来事があったにも拘わらず、その日の朝の情報番組は皆、「大谷選手」に沸いていた。筆者も大谷選手は応援している。しかし、視聴率ありきで、日銀が利上げを行う朝、日銀に関する話題を一切報道しないのは、筆者には解せない。おそらく、こうした社会の風潮こそが日本を弱くしたのであろう。

「週明けの動きに注目」

最高値を更新し1000万円に乗せたビットコインだが、その後は右肩下がりのAEラインが上値抵抗線となり値を下げてきている。

次の注目日は3月29日前後である。

A点水準:約1150万円
B点水準:約900万円
C点水準:約500万円

今週のポイントは堅調な展開を維持出来るのか、週明けに注目ということである。

<あくまでも個人的見解>
BEラインに注目をしたい。堅調な展開を維持するのであれば、下値支持線として存在しているBEラインを割り込むことなく推移していくことが求められるからだ。

<現在のシナリオ>
堅調な展開を維持している。下値支持線としてBEラインが存在している。また、先週末にC点が位置する時間帯を通過したことから、下げ止まることも期待できるからだ。この場合、最高値更新からADラインを窺がう動きになっていこう。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性もある。B点が位置する時間帯を通過した直後より値を下げ始めると同時に、上値抵抗線としてAEラインが効いているからだ。この場合、BEラインを割り込んでいくことになる。

注目は遅行スパンである。遅行スパンが26日前のローソク足に接近している。堅調な展開を維持するのであれば、現水準より値を上げることが求められる。逆に、26日前のローソク足を割り込むと、上値の重たい展開となっていくことになろう。

「踏み止まることが出来るのか」

一時はAEラインを超えて『時間の逆行』状態になるまでの上昇を見せたイーサリアムだが、AEラインの内側に戻るとそのまま大きく下落。一時はACラインを割り込む場面もあった。

次の注目日は3月28日前後である。

A点水準:約56万円
B点水準:約40万円
C点水準:約50万円
D点水準:約65万円

今週のポイントは踏み止まることが出来るのかということである。

<あくまでも個人的見解>
C点に注目したい。先週末にC点が位置する時間帯を通過した。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり、下げ止まることが出来るのか否かがポイントになるからだ。

<現在のシナリオ>
堅調な展開を維持している。C点が位置する時間帯が変化日となり、下げ止まることが期待される。また、右肩上がりのCDラインが下値支持線として存在しているからだ。この場合、ADラインを超えていくことになろう。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性も出てきている。B点が位置する時間帯以降も値を下げている。上値抵抗線としてADラインが存在しているからだ。この場合、45万円を窺がう動きになっていこう。

転換線及び基準線を下回ったしまった。また、遅行スパンも26日前のローソク足に接近している。故に、上値の重たい展開に移行する可能性が高くなっている。

「堅調な展開を維持出来るか

ABラインを超えて真横のペンタゴンの中に入ると同時に下げ止まったリップルは横這いとなっている。

次の注目日は3月29日前後である。

A点水準:約40円
B点水準:約120円
C点水準:約70円
D点水準:約90円

今週のポイントは週明けの動きに注目ということである。

<あくまでも個人的見解>
BCラインに注目したい。堅調な展開を維持するのであれば、右肩下がりで上値抵抗線として存在しているBCラインを超えていくことが求められる。しかも、週の前半のうちに超えていくことが求められる。

<現在のシナリオ>
堅調な展開を維持している。現ペンタゴンの中に入ると横這いとなっている。また、B点が位置する時間帯を通過した直後よりやや値を上げてきているからだ。この場合、100円を超えていくことが求められる。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性も出てきた。上値抵抗線としてBCラインが存在している。また、C点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性があるからだ。この場合、70円を試す動きになっていこう。

雲のねじれの位置を通過している。したがって、雲のねじれの位置が変化日となり、新しい動きが出てくるのか否かがポイントになる。

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プロフィール

かわぐち・かずあき
川口一晃

金融ジャーナリスト、経済評論家。1986年より11年間、ファンドマネージャーを務める。現在はテレビ、ラジオなどレギュラー多数。月9などのドラマの監修にも従事。著書も多数。

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