川口一晃の仮想通貨テクニカル分析 kawaguchi

ビットコイン、上値の重たい持ち合いから放たれることが出来るのか

2022/12/12

ゆでガエル以上か?

「カエルを熱湯の中に入れるとすぐに飛び跳ねて逃げ出すが、水から徐々に温度を上げていくと水温の上昇を気づかず茹でられ死んでしまう」という話から、外部環境の変化に対応することの難しさを表している言葉が『ゆでガエル』である。

今の日本はまさしく、ゆでガエル状態と考えていたのだが、ゆでガエル以上に厳しい状況であるということで、「エレベーター理論」を紹介している経済学者がいる。日本人しか乗っていないエレベーターなのだが、上に向かっているのか、下に向かっているのか誰もわからない。しかし、もの凄いスピードで落ちている、というのだ。うーん、否定できないのが怖い。

「もち合いが続く」

先週のレポートでは、ペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるB点に注目した。B点を通過することで新しい動きが出てくるのか否かがポイントになったからだ。 実際には、大きな変化はなくもち合いが続いている。

次の注目日は12月12日前後である。

A点水準:約280万円
B点水準:約220万円

今週のポイントはもち合いは続くのかということである。

<あくまでも個人的見解>

BDラインに注目したい。堅調な展開に移行するのであれば、右肩上がりのBDラインに沿って推移していくことが考えられるからだ。

(現在のシナリオ)

上値の重たい展開が続いている。ペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過した後も値を上がることなく推移しているからだ。 この場合、200万円を試す可能性がある。

(第2シナリオ)

堅調な展開に移行する可能性もある。右肩上がりのBDラインが下値支持線となる可能性がある。また、C点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性があるからだ。 この場合、280万円を超えていくことが期待される。

雲の薄い部分を通過し終わる。したがって、雲の薄い部分のうちにもち合いから放れていくことが出来るのか否かに注目したい。

「週明けの動きに注目」

先週のレポートではC点に注目した。C点が位置する時間帯を通過することで、新しい流れが出ることが考えられたからだ。 実際には、横這いが続いている。

次の注目日は12月12日前後である。

A点水準:約24万円
B点水準:約14万円
C点水準:約20万円
D点水準:約30万円

今週のポイントは週明けの動きに注目したいということである。

<あくまでも個人的見解>

D点に注目したい。先週末にD点が位置する時間帯に到達した。したがって、D点が位置する時間帯が変化日となり、新しい流れが出てくるのか否かがポイントになるからだ。

(現在のシナリオ)

上値の重たい展開が続いている。C点が位置する時間帯を通過した後も値を上げることなく推移している。また、右肩下がりのCEラインが上値抵抗線として存在しているからだ。 この場合、15万円を試すことが考えられる。

(第2シナリオ)

下げ止まりから堅調な展開に移行する可能性もある。A点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯以降、わずかではあるが右肩上がりに推移している。また、D点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性があるからだ。 この場合、20万円を超えていくことが求められる。

先行スパン1が下になる雲が迫っている。したがって、雲の中に入ることなく上値の重たい展開が続くのか。それとも、雲の中に入っていくことが出来るのかに注目したい。

「もち合いは続くのか」

先週のレポートでは、ACラインに注目した。右肩下がりのACラインが上値抵抗線となり、上値の重たい展開がより鮮明になるのか否かがポイントになったからだ。 実際にはACラインを超えたのだが、値を上げることなく、もち合いが続いている。

次の注目日は12月18日前後である。

A点水準:約70円
B点水準:約120円
C点水準:約40円
D点水準:約90円

今週のポイントはもち合いはまだ続くのかということである。

<あくまでも個人的見解>

CDラインに注目したい。堅調な展開に移行するのであれば、右肩上がりのCDラインに沿って推移していくことが期待されるからだ。

(現在のシナリオ)

上値の重たい展開が続いている。前ペンタゴンのど真ん中の時間帯に値を下げて以降は横這いが続いている。B点が位置する時間帯を通過した後も値を上げることなく推移しているからだ。 この場合、40円を試す可能性が残る。

(第2シナリオ)

下げ止まりから堅調な展開に移行する可能性もある。週末に到達したC点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性がある。また、下値支持線としてCDラインが控えているからだ。 この場合、70円を窺がう動きになっていこう。

以前と雲の下方を推移する上値の重たい展開が続いている。ただし、目の前に雲の下限が接近していることから、雲の中に入ることが出来るのか否かに注目したい。

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プロフィール

かわぐち・かずあき
川口一晃

金融ジャーナリスト、経済評論家。1986年より11年間、ファンドマネージャーを務める。現在はテレビ、ラジオなどレギュラー多数。月9などのドラマの監修にも従事。著書も多数。

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