若林栄四 ニューヨークからの便り

若林栄四(わかばやし・えいし)

1966年東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍する傍ら、日本では株式会社ワカヤバシ エフエックス アソシエイツ(本邦法人)の代表取締役を務める。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

書籍

トレトレブログ

トレトレおすすめブログ

トランプ劇場の茶番

  • 記事URL
  • はてなブックマーク

トランプ政権になってから、米国の議会も大幅に品位を落としている。

下院は普通の議会であり、たいていのことは過半数で決められる。

上院は良識の府であり、たいていのことはフィリバスターと呼ばれる、100議席のうちの60票を取ることが必要とされる仕組みであった。

たとえば、最高裁の判事の決定には上院の60票が必要であった。

それが、トランプが干渉して、昨年のニール・ゴーサッチ判事の上院承認の際に、普通の案件と同じく51対49の単純多数決で良いという風にルールを変更した。

これを行ったのは共和党院内総務のミッチ・マコーネル上院議員である。重要案件だから60票要るという上院の良い習慣はトランプにより踏みにじられ、マコーネルの党派的な

採配により現実化されたのである。ミッチ・マコーネルはバックドアー、アンダー・ザ・テーブルの汚い取引を行う業師として今日の地位を築いた男である。

全く風采が上がらず、弁舌がさわやかなわけでもない。しかしトランプと組んで彼が行ったことは、良識の府としての上院の将来に禍根を残し米国の民主主義に暗い影を投げかけている。

今度のもう一人の最高裁判事に指名されたカバノーは、従来の基準では全く判事になれる人ではないが、51対49の単純過半数と言う低いハードルだから最高裁判事になれたという男である。

最高裁判事は終身指名なのでこれから30年間彼は、最高裁判事として保守に肩入れする役目を果たすだろう。

フィリバスターと言えば、トランプ自慢の減税も、上院を単純過半数でしか通していないので、恒久減税ではなく、時限立法である。恒久減税のためには60票の賛成が必要だったのである。したがって5年後には減税の根拠法は消滅し、逆に増税になる可能性がある。

トランプはそれでも実績を作るために、いい加減な減税案を持ち出し、通常では到底通らないものが、単純過半数で無理矢理通したものである。

時限立法で、そのうち減税が消滅するどころか、増税になる可能性があるということが分かり、今や減税は共和党議員が中間選挙で決して話題にしないアイテムになった。

うっかり減税の実績を誇ろうものなら、会場から大ブーイングを浴びるからである。

企業減税は別として、所得減税の評判は地に落ちている。

  • 記事URL
  • はてなブックマーク
トレトレ会員登録でもれなく3mBTCプレゼント!

NASDAQは天井を付けた...

  • 記事URL
  • はてなブックマーク

時恰も、風雲急を告げる機が到来しつつある。

新興国経済は、あちこちで綻びを見せ、米国低金利で行き場を失って、新興国に投資先を求めた大量の資本が逆流しつつある。

また米国発の貿易戦争が、世界の経済を席捲しつつある。

それでもimpending(差し迫った)な危機をいう識者は多くない。

なぜならば、偏えに米国株式が好調だからである。米国株式相場が高値を更新している間は、危機に対する感覚がマヒしているのである。

もっともNYダウは1月26日に付けた26,616ドルの高値を僅かに更新したがさらに高値を追うほどの勢いはない。

好調なNASDAQ が相場を引っ張っている。しかしそれも危ない。

NASDAQが前回バブルの頂点にいたのは、2000年3月10日の5132である。

この2000年第1四半期というのは1932年7月の大恐慌の底NYダウ40ドルからの67.5年という節目の日柄であった。NASDAQは1983年からの指数なので、2000年3月はそれほどの意味を持たないが、2000年第1四半期は米国株式にとって大事なエポックであった。

そのITバブル頂点の日柄からの36.5単位である73四半期(18年と1四半期)目は今年の3月11日から9月9日までの期間である。72四半期(18年)が終わり、72.5年(74四半期目が始まる)までの時間帯である。

筆者の中ではこのNASDAQは9月9日以前に天井を付けるはずであるという、日柄からの推論が大きかった。レベルについては、この相場の底値1984年7月25日の223.9に、ダブルペンタゴン方式による154.5単位の7725(15450÷2)を加えた7948.9が天井の候補である。

8月30日(9月9日以前)に8133(7949を2.3%超過達成)を付けたNASDAQはすでに天井を付けたのではないかというのが筆者の考えである。

もう一つITバブル破裂後の最安値2002年10月の1108のフィボナッチ61.8倍は6847であり、それに底値1108を加えると7955と上記の7949とほぼ近似値である。

そのうちに株価が下がってくると問題が出るという識者の指摘はあるが、すでに天井を見て、地雷原に足を踏み込んでいるという指摘はない。

値ごろと日柄の双方で相場の天井を探る黄金分割の方法論が、果たして生きるかどうか。

  • 記事URL
  • はてなブックマーク
トレトレ会員登録でもれなく3mBTCプレゼント!

米株、暴落するとしたら...

  • 記事URL
  • はてなブックマーク

アップルの時価総額が1兆ドルに到達した。

総株数48億2992万6千株なので株価が207.05ドルになると1兆ドル達成と市場筋は計算している。8月3日の引けは208ドル台である。1兆ドルを達成したからどうなのかというと特に意味はない。

ただそこにあるのは、FANG(アップル、グーグル、アマゾン、ネットフリックス、フェイスブック)に対する信仰に近い楽観である。フェイスブックは高値から20%以上下げて、ベアーマーケット(※)入りしているが、これは個別のケースとして、FANG 全体への信頼が揺らいだわけではない。しかし、フェイスブックの急落はこの第2次ITバブル破裂の嚆矢として、後世に記憶されるかもしれない。

この1兆ドル騒ぎは典型的に天井の現象ではないかとみている。

天井の現象といえばアマゾンの創始者ジェフ・べゾスのアマゾンのホールディングの時価換算が1500億ドル(16兆5千億円)をこえたというのも話題になっている。

今年に入って500億ドル増えた。株価の上昇が今年に入って54%、この1年間で80%の上昇である。

第1次ITバブルの時のMicrosoftのビル・ゲイツが1000億ドル(これをインフレ調整すると現在の価値で1490億ドルになるので、ベゾスが史上最高の金持ちであると論ずる人もいる。毎日28百万ドル(31億円)ずつ使わないと、資産が増え続けるなどと人の懐具合を詮索する記事もある。

これも天井で出る話題である。

そう思って日柄を振り返ると1987年のブラックマンデイ暴落からの30.9年の重大日柄が来ている。

この30.9年は米国長期金利の、日柄ではきれいに出ている。

1981年9月30日の金利15.84%の天井からの30年10カ月目の2012年7月24日に1.38%の金利安値を付けて相場は大きく金利上昇に反転している。

大きなところの変化の日柄である。

ブラックマンデイの時は1987年8月25日にNYダウは高値2746ドルを付け、約2か月後の10月20日に1706ドルで底打ちしている。38%の下落であった。

30.9年は正確に言うと30年と47週になる、1987年8月25日の暴落前高値2746ドルからの30.9年は2018年7月20日辺りとなる。

1987年10月20日からの30年と47週は9月14日に終わる週となっている。

もちろん週ベースで正確に出るとは限らないが、おおむね7月終わりから9月終わりあたりのどこでNASDAQの天井、NYダウの3番天井が出てもおかしくない。

NASDAQは、ブラックマンデイ前高値は1987年9月1日の456である。

そこからの30年と47週後は今年の7月27日に終わる週である。

7月25日のNASDAQ高値7933はその日柄であり、市場が待ちかねていた日柄が到来天井を付けたとも考えられる。

NYダウは1月26日の高値26616ドルが天井で、7月26日の戻り高値25587ドルが3番天井で、相場急落に向かうとも考えられる。

相場の天井では社会現象が天井を示唆することが多いが、上記のエピソード類はまさにそれではないか。

縦しんば、天井を見ていないとしても、9月終わりまでの間に天井を見ることはまず間違いないだろう。

相場は暴落警戒である。

※ベアーマーケット bearmarket
弱気、値下がり傾向の市場。「Bear」熊が腕を振り下ろす動作からなぞられている。反対語は牛の突き上げからブルマーケットと言う。

  • 記事URL
  • はてなブックマーク
トレトレ会員登録でもれなく3mBTCプレゼント!

神の手による介入

  • 記事URL
  • はてなブックマーク

6月28日付のNYタイムズ1面トップは最高裁判事のアンソニー・ケネディの引退であった。

日本と違って、これは大事件である。

ケネディは多くのイデオロギー問題で、9人の裁判官の中で中立的な役割を果たし、最高裁が過度に保守的になることを防いできた防波堤である。

イデオロギー問題で米国が勝ち得てきた、多くの進歩例えば、公民権、人工中絶、ヒューマンライト、公正な選挙などが大きく後退する危機にさらされている。

というのはトランプが指名する次の最高裁判事の候補は、間違いなく保守のイデオロギーで武装した判事になる。

これで9人の裁判官のうちリベラル派は4人、保守派が5人と色分けされることになり、米国の司法は大きく右傾することになる。

しかも、リベラル派の判事のうちブライヤーは79歳、ギンスバーグは85歳である。

米国の最高裁判事に定年はなく、自ら引退するまで仕事を続けることができるが、この二人の老齢者の引退はそう遠くない将来に起こることが考えられる。

2020年までトランプが大統領の座にいることを考えると、これらのリベラルが引退する

後任には保守の判事が指名されることは確実である。

保守派が6対3、7対2で強くなる可能性が強い。

すでにホワイトハウス、上下両院が共和党支配となっている中で、最高裁が保守支配になると、行政、立法、司法の3機関が保守支配となる異例の状態になる。

しかもこの事態の進行は止められない。特に最高裁は、一旦右傾化すると20-30年の時間でこれを覆すことはできない。

進歩派のアメリカ人にとっては耐えられない事態の招来である。

進歩派の牙城であるNYタイムズは、この暗い将来に対する唯一の抵抗の手段は、選挙民による投票行為であると社説で訴えている。

最高裁がだめなら、行政、立法機関で三権分立の実を取るしかない。

したがって、まずその手始めとして、11月の中間選挙で、共和党に一矢報いることが大事である。

もしDIVINE INTERVENTION(神の手による介入)があるとすれば、中間選挙で民主党が下院支配を取り戻し、2020年にトランプの再選を阻止することによって、米国のバランスを取り戻すことになるかどうか。

リベラルにとっては神頼みの数年間となろう。

それにしても、2016年の大統領選挙で大きく間違えた、民主党本部の罪は大きく、これまでの進歩を帳消しにする事態を招いたことは、万死に値する。

一方でトランプはますます傍若無人ぶりを発揮して、怖いものなしの状況である。

この状況をひっくり返すものは、選挙と資産市場の崩壊である。

選挙がだめなら資産市場の崩壊で来るのがDIVINE INTERVENTIONだろう。

  • 記事URL
  • はてなブックマーク
トレトレ会員登録でもれなく3mBTCプレゼント!

NASDAQ上昇相場の終わり

  • 記事URL
  • はてなブックマーク

NASDAQが3月13日の高値7637を上に抜いてきた。

NYダウもSP500も1月の天井にはるかに及ばないレベルで、NASDAQだけが新値を更新してきた。

この相場の日柄を見ると2000年3月10日のITバブル頂点からの72半期目を過ぎ、6月一杯は73四半期目(36.5単位)の盛り上がって終わる日柄である・ITバブル破裂後の最安値1108は2002年10月10日である。

2002年第4四半期からの15年半62四半期目は2018年4-6月である。ということでこの相場は6月末を越えて新値を更新するのが難しいだろう。

つまり新値を更新して走り出した相場は6月末までに終了して、大天井を示現することになりそうだ。

その6月末までにNYダウは1月26日の高値26616ドルを超えることはないだろう。

SP 500も1月26日の高値2872を超えるのは難しそうだ。

違ったインデックスが一つは高値更新、その他は高値更新せずとなると典型的なベアリッシュ・ダイバージェンス(売りシグナル)となる。

因みにNASDAQの天井をどのあたりまであるかと言うと、73四半期前のITバブル頂点5132にペンタゴンの対角線の長さ3090ポイントを加えた8222と言うのが天井として美しいレベルである。

あるいは大底1108からの黄金分割三角形の上限8195と言うのも美しい。

後3週間で6.7%の上昇と言うのは相場の終わりにふさわしい急騰である。

  • 記事URL
  • はてなブックマーク
トレトレ会員登録でもれなく3mBTCプレゼント!
300円相当ビットコインプレゼント
アメジスト香港 特別セミナー
動画セミナー無料配信中!
アンケートに答えて500円相当のビットコインをゲット!
「これから始めるHSBC香港口座超入門書」2018年8月版
CCM香港 海外法人設立Wキャンペーン
トレトレ会員無料登録はこちら
トレトレLINE@公式アカウント登録
トレトレ公式facebookページ
TRADETRADE Twitter
香港ポスト
マカオ新聞
ビットコイン研究所

最近のブログ記事

月別アーカイブ

▲ TOPへ戻る

スマホサイトを表示