日銀政策決定会合、FOMC.、そしてその後。
> 無料のFX口座開設でお肉・お米のいずれかゲット!
先週のドル円相場は、トランプ大統領が、“対イラン交渉は進展している。”と述べる中、小競り合いが続いて安値159.53、高値160.59の凡そ1円の値幅で推移したが、支持率低迷に悩むトランプ大統領が昨日6月14日、自らの80歳の誕生日を意識してのパフォーマンスか、突然“イランと戦闘終結で合意した。”と発表して週明けの東京株式市場は急騰し、前場は凡そ5.4%となる3,573円上昇して69,593円で最高値を更新した。
2026年6月15日号
先週のドル円相場は、トランプ大統領が、“対イラン交渉は進展している。”と述べる中、小競り合いが続いて安値159.53、高値160.59の凡そ1円の値幅で推移したが、支持率低迷に悩むトランプ大統領が昨日6月14日、自らの80歳の誕生日を意識してのパフォーマンスか、突然“イランと戦闘終結で合意した。”と発表して週明けの東京株式市場は急騰し、前場は凡そ5.4%となる3,573円上昇して69,593円で最高値を更新した。
ドル円相場も“有事のドル買い。”の巻き戻しが入って一時159.73迄下落したものの、徐々に値を戻して正午現在160.10前後で推移している。
原油先物(WTI.)も5%近く下げており、もう少し円安是正が進んでも良さそうなものだが、中々しぶとい。
依然としてドルの先高観(円の先安観)を抱いている市場参加者は多く、特に投機筋の雄、シカゴ・IMM.は先週9日付で前週から更に13億ドル買い増して114億ドルの買い持ちポジションを保持している。
これは2024年以来の大きな円・ショート(ドル・ロング)・ポジションとなる。


彼らは依然としてドルに対して強気の姿勢を崩さないが、我が国個人投資家は先週面白い動きを見せた。
前週、158円台から159円台にドルがじり高となる段階で前々週から約7億ドル買い戻して3億ドルの売り持ちに縮めていたが、先週160円台にドルが上伸する中で今度は14億ドル売り増して、8日付で17億ドルの売り持ちに転じた。
矢張り筆者と同じく、160円台に突入して介入が出る可能性が増したと感じたのであろうか?

(Quick. 店頭FX.建玉集計より。)
片やドルの更なる上昇を見越して空前のドルの買い持ちを保持し、一方は介入を期待してドルの下落を見越して同じく空前のドルの売り持ちを保持している。
何方に軍配が上がるか興味深いが、個人的には今週中にはその決着が着く可能性が高いと思っている。
で、何方が勝つか?
筆者は、我が国個人投資家が勝つと思っている。(確信しているとまでは言えない。)
今週のタイトルでも掲げた様に、今週は15日~16日の予定で日銀政策決定会合が、そして16日~17日の予定でFOMC.が開催される。
日銀政策決定会合に於いて0.25%の利上げ、そしてFOMC.に於いては金利据え置きが殆どDone deal.=(決まり事)となっており、市場は会合後の内田真一副総裁の記者会見の内容に注目する。(注:植田総裁が肝嚢胞(のうほう)感染症の治療で9日に入院し、会合の議長は氷見野良三副総裁、会合後の記者会見は内田真一副総裁が代行すると発表されている。)
内田副総裁は植田総裁の意を受けて次回、そして次々回の利上げに関しての日銀の意向についても言及するか興味のあるところであるが、筆者がもっと興味があるのは日銀の利上げ後に財務省が一気呵成に介入を行って円安是正を目指すかどうかである。
日銀の利上げ+介入が同時に行われれば、円安是正の効果はいや増す。
先日財務省が発表した5月末の外貨準備高は、全体で前月末比5.6%減の1兆3059億ドルで、その内証券は前月末 比756 億ドル減の9,317億ドル、預金はほぼ横ばいの1,622億ドルだった財務省は、5月27日までの1カ月間に、月次では過去最大の11兆7,349億円の円買い介入を実施したが、介入の原資は、ドル預金ではなく、米国債を売却したものだったことが分かった。
これは実に興味深い。
介入原資調達に当たって、預金の取り崩しではなく、米国債を売却しての調達に関して間違いなく米財務省の了解を得ていたと確信する。
そこで次の一手であるが、ベッセント財務長官は円安進行-日本国債急落(日本長期金利急上昇)-米国債急落(米長期金利急上昇)の連鎖を恐れており、ドル円相場の160円を片山・ライン、そして米10年債の4.5%をベッセント・ラインとして意識しており、先ずは160円の片山・ラインの防衛の為のドル売り&円買い介入には理解を示しており、これが1月のベッセント財務長官主導のレート・チェックに通じるのである。
ベッセント財務長官は円安の元凶は日銀の利上げが遅れているからであり、此処で日銀が利上げをすれば自ずから円高になるであろうし、もしならなければ米国も協調する事にはやぶさかではないと思っているのではなかろうか?
そこで、筆者の考えであるが日銀の利上げ後に日米が協調してドル売り&円買い介入を行うと言うものである。
もしそのタイミングがずれるとすると、現在フランスで開催されているG7.後か、ケヴィン・ウォーシュ新FRB.総裁がデビューするFOMC.後の木曜日以降かも知れない。
筆者の意に反して(?)日米協調介入が行われなければ次の日銀による利上げを催促しながら、ドル円相場はじり高の展開となる可能性が高く、“160円の片山ライン。”は一時放棄せざるを得ないかも知れない。
今週は、ドル円相場にとって正念場となりそうである。
今週のテクニカル分析
今週のテクニカル分析の見立てはレンジを想定。
今週のレンジ


ドル円:150.50~160.50
ユーロ円:177.00~187.00

酒匂隆雄 (さこう・たかお)
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
公式ブログ:酒匂隆雄が語る「畢生の遊楽三昧」
> 無料のFX口座開設でお肉・お米のいずれかゲット!

