鈴木雅光の「奔放自在」
鈴木雅光の「奔放自在」
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資金循環統計の数字を細かく見ると
2024/08/16前回、資金循環統計について取り上げました。「家計の金融資産」は、2024年3月末時点で2199兆円になり、過去最高額を更新したこと。
昨年12月から今年3月までの3カ月間の増減率を見ると、現金・預金の残高が減少する一方、リスク性商品である株式、投資信託が大幅に増額したことなどについて触れました。
また、投資信託のなかでは、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が圧倒的に資金を集めたといった点にも触れました。
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NISAの制度見直しで個人マネーはどこに向かったのか
2024/08/02旧聞に属する話で恐縮だが、今年1月からNISAのしくみが大幅に見直されました。
制度そのものが恒久化され、非課税期間は無期限、さらに非課税限度額も旧一般NISAに該当する成長投資枠と、つみたてNISAに該当するつみたて投資枠の両方を合わせて1800万円(ただし成長投資枠のみだと1200万円)までに拡張されたのです。 -
NISAで問われる運用の継続性
2024/07/03投資信託の信託期間は延長が可能で、無期限が理想ですが、償還リスクもあります。特にNISAの非課税枠無期限化で運用の継続性が重要です。詳しくは、この記事で対策を解説します。
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結局、解約した人が損をした
2024/06/18昨年の今ごろ、セゾン投信の元会長が会社をクビになり、ほんの少しだけ世間で話題となりました。
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毎月分配型ファンドが20代に人気なワケ
2024/05/31毎月分配型ファンドが20代の間で再び人気を集めています。一時期は高齢者の年金不安を支えるための手段とされていましたが、今では若者たちが毎月の安定した収益を求めて投資する理由が増えてきました。その背景を探ります。
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ローコストのインデックスファンドは正しいのか
2024/05/17NISAの制度改正が行われてから、投資信託への資金流入がどうなったのかを解説するレポートが、野村総合研究所から出されています。詳細はレポート「新NISAが投信マーケットに与えた影響をビジュアル化してみた」(金子久著)を読んでみて下さい。
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金とプラチナの立場逆転について
2024/04/26一般的にプラチナカードは、ゴールドカードよりもステイタスが上とされています。 クレジットカードに限らず、各種会員制サービスの多くは、「ブロンズ」→「シルバー」→「ゴールド」→「プラチナ」という順番に、ステイタスが高くなっています。 しかし、この順番もそろそろ見直さなければならない時期に来ているのかも知れません。
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マイナス金利解除で住宅ローン金利はどうなる?
2024/04/05昨年10月、日銀がイールドカーブコントロール(YCC)における長期金利の上限である1%を超える取引を容認した時、「住宅ローン金利は上がらないのか」と、一部で話題になりました。
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下落続くJ-REIT市場
2024/03/22過去最高値を更新した後、やや調整局面に入っているものの、日経平均株価は一時期、4万円の大台に乗せた。一方、TOPIX(東証株価指数)は、この原稿を書いている3月18日時点で、バブル期の過去最高値更新には一歩及ばずのところではありますが、それでも堅調に値上がりしてきています。
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クラウドファンディングの闇
2024/03/08「クラウドファンディング」をご存じでしょうか。これは群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、大勢の人たちから少額資金を集め、特定の人物やプロジェクト、あるいは組織に対して資金を提供する仕組みです。金銭的リターンが伴わない「寄付型」、金銭的リターンが伴う「投資型」、プロジェクトが提供する何らかの権利や商品、サービスを購入することで支援をする「購入型」の3種類に大別できます。