酒匂隆雄の「為替ランドスケープ」

酒匂隆雄の「為替ランドスケープ」
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酒匂隆雄の為替ランドスケープ 2025年03月17日号
2025/03/17トランプ大統領の「Tariff Man」としての強硬姿勢に市場が揺れる中、日本は鉄鋼・アルミへの25%関税に対し報復する術を持たない。今週の日銀とFOMCの決定会合を前に、為替市場は警戒感を強めている。
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酒匂隆雄の為替ランドスケープ 2025年03月10日号
2025/03/10市場が予想に反して「ドル安&円高」の展開となった背景には、トランプ政権の通貨政策への介入懸念と日本の賃上げ率上昇がある。避難通貨としてのドルに陰りが見える中、今後の相場動向に注目。
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酒匂隆雄の為替ランドスケープ 2025年03月03日号
2025/03/03かねてよりご要望がありましたので、「為替ランドスケープ」は週刊更新させていただくこととなりました。引き続き、何卒よろしくお願いいたします。
米国の消費者信頼感指数が低下し景気減速懸念が広がる中、ドル・円ともに買われる「リスク・オフ」相場を形成。シカゴIMMでは円買いポジションが過去最大規模に達する一方、日本の個人投資家はドル買いを増加させるという対照的な動きが継続している。 -
酒匂隆雄の為替ランドスケープ 2025年02月号
2025/02/03トランプ新大統領の就任後、予想に反して関税発動を見送ったことで、金融市場は意外な展開を見せた。12月末から1月末にかけて、米国10年債利回りの低下を受けてNY株式市場は上昇し、日米金利差の縮小でドル安・円高が進行。しかし、就任翌日にカナダ・メキシコからの輸入品への関税検討を表明し、2月1日から課税を開始。「外国歳入庁」設立を掲げ、強硬な通商政策の姿勢を示している。
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酒匂隆雄の為替ランドスケープ 2025年01月号
2025/01/06国内の金融市場専門家72名の予想を分析します。2025年のドル円相場は春先に向けて円安が進み、その後年末にかけて円高トレンドに転じる見通しが大勢を占めたようです。
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酒匂隆雄の為替ランドスケープ 2024年12月号
2024/12/022024年、金融市場は専門家の予想を大きく覆す、激動の一年となった。年初に65名の著名アナリストが予測したドル・円相場の展望は、米国経済の堅調さや金融当局の慎重な政策対応により、見事に裏切られることとなった。1月に150円近辺で始まった円相場は、年央には160円を超える展開となり、市場参加者に驚きと戸惑いをもたらした。本稿では、2024年の通貨市場を振り返り、その予想外の変動の背景に迫る。
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酒匂隆雄の為替ランドスケープ 2024年11月号
2024/11/05米ドル円相場が10月に約11円の大幅な上昇を見せる中、来週の米大統領選挙を控え、市場の注目が集まっている。良好な米国経済指標や長期金利の上昇に加え、トランプ前大統領の支持率上昇がドル高・円安の主要因となっている。一方で、日本では政治の不安定さや日銀の金融政策を巡る不透明感が円安圧力となっており、為替市場は一段の変動リスクを孕んでいる。
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酒匂隆雄の為替ランドスケープ 2024年10月号
2024/10/019月のドル円相場は147.19円から139.58円の間で7円61銭の値幅を記録し、重要イベントの前後で激しい値動きを見せた。FOMCと日銀政策決定会合、そして自民党総裁選挙が市場に大きな影響を与え、特に石破氏の総裁選勝利は予想外の展開をもたらした。米10年債利回りとの相関が強まる中、今後の日米金利差縮小の動きが注目される。シカゴ・IMMと日本の個人投資家のポジションが対照的な状況下のなか、10月の相場動向に注目が集まっている。
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酒匂隆雄の為替ランドスケープ 2024年09月号
2024/09/028月の金融市場は、日銀とFOMCの政策発表を契機に大きな波乱が巻き起こりました。ドル円相場は一時153円台から141円台まで急落し、その後再び146円台へと急騰するなど、極めて荒い値動きが続きました。金利政策やキャリートレードの巻き戻しが市場を揺るがす中、今後の相場展開に注目が集まっています。果たしてドル円は150円台に戻るのか、それとも140円を割り込むのか。大混乱の8月を経て、さらなる緊張が続きます。
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酒匂隆雄の為替ランドスケープ 2024年08月号
2024/08/01年初からのドル高円安トレンドが転換か。7月の大規模介入と日銀の金融政策修正を受け、ドル円相場が急落。キャリートレードの縮小や解消の可能性、日米金利差縮小の見通し、さらなる介入リスクなどから、相場の新たな展開に注目が集まる。