トランプの苦戦が報じられるこの頃であるが、それは11月の大統領選挙が、トランプの信認投票(レファレンダム)であるという見方で、選挙民の信認を失ったトランプに勝ち目はないというのが一般の見方である。
対する民主党の候補であるバイデンはどうかというと、勝ったとしても、大統領就任時78歳という高齢で、今のウィルス禍の中で、ほとんど外出しないで、自宅の地下室から選挙選を行っている。
これに対して共和党は卑怯者とけなしている。
彼の予備選挙当時の選挙公約は、トランプに勝って何をするのかと聞かれても、オバマ政権の時の政策に戻すというおよそ夢のない話で、まったく興奮を呼び起こさない候補者であった。それが3月急に波に乗って民主党候補の地位を勝ち得た。
選挙演説は退屈で、途中退場者が続出する上に、もともと若い時には喋るのにどもり気味だった癖があり、今でも話の途中で、話が中断することがある。聞いているこちらは、中断の時間に入るとハラハラするが、何とか次の話に繋がるとほっとするといった気配で、演説を聞くのもくたびれる。
これでトランプとディベートをやって、勝てるのか。トランプもディベートは得意ではないが、喧嘩は得意なので、押すところ引くところの気合は心得ている。
バイデンはトランプと違って、底抜けの好人物なので、トランプの意地悪に対抗できるとは思えない。
3回にわたるディベートを無難に切る抜けることができるかどうか、民主党員である筆者の心配は尽きない。
ディベートで勝つ必要はなく、何とか引き分けてくれれば、今の情勢からみて、選挙はバイデンが勝てると思うが、大失敗で有名なバイデンなので最後まで気は抜けない。
後は運命論で、レーガンが1981年からのレーガノミクスで引いた路線は40年で変化して、リベラルに政治思潮が変化するという筆者の発見に頼るしかない。しかし今起きつつあるアメリカの変化は明らかに保守主義から、リベラルへの変化である。
余りにも魅力のないバイデンなので心配ではあるが、運命論で彼が大統領選を制することになるだ