今回本を執筆中であるが、文明史と黄金律というテーマのところで、文明史最初のバブル破裂といわれる1637年オランダでのチューリップ・バブルと、近代資本主義下で起こった、19世紀の大恐慌、20世紀の大恐慌、来るべき21世紀の大恐慌が、完全黄金律の日柄で結ばれていることが分かった。
これを今詳述するのは難しいが、1637年のどちらかといえば滑稽で微笑ましく、可愛いこのチューリップ・バブルのエピソードが、数百年の時空を超えて、巨大な世界経済を破壊する大恐慌の日柄と結びついていることは大きな発見である。
その21世紀の大恐慌の始まりは2019年の米国株の天井である。その天井はいつ来るのかというと、今というしかない。
4月29日に昨年8月の高値8133を抜いて8176まで見たNASDAQ、5月1日にやはり昨年9月の高値2940を抜いて2954まで見たSP500 はまだ確定できないが、天井の疑いが濃厚である。NYダウは昨年10月の高値26951ドルに迫るがまだ抜けていない。4月23日に26695ドルまで迫ったが、まだ抜けていない。
3つの株式市場の指標の内、2つは新値を更新したが、NYダウは更新できていない。これはいわゆるベアリッシュ・ダイバージェンスで売りのシグナルが点灯している。
NYダウが昨年10月の高値26951ドルを抜けばこのベアリッシュ・ダイバージェンスはなくなり、強気シグナルの点灯となる。
このままどの相場も更に高値を追うことができなければ、21世紀恐慌の入り口に入ることになる。