3月の弊社講演会で『36.5の不思議』ということを申し上げた。
36.5の数字は相場の転換点をよく律する数字である。36.5単位でいえば73も重要だし109.5や146も重要である。
なぜ36.5なのかと質問されても困る。
一年はなぜ365日なのですかという質問には誰も答えられないはずである。
宇宙のルールでは1年が365日、100年が36524日と決まっている。
相場の世界でも36.5は理屈ではなく、自然現象としてとらえるべきである。
2000年1-3月を期して、ITバブルが崩壊した。
それから18年たった今年、1月にはNYダウ、3月にはNASDAQが天井を付け、次の大きなバブルが破裂し始めた。
丸18年を過ぎた瞬間の破裂である。18年は四半期で72四半期である。
73四半期目に入った途端に、相場が崩壊し始めたのである。
こうした大事な日柄から始まった相場の崩壊は、大崩壊の始まりである。
一時的なものではない。
米国株がいつまで下がり続けるかを考えていたが、やはり36.5単位ではないかとみるのがこれほどの大相場の崩壊に相応しい。
筆者のガットフィーリング(直観力)で行くと365四半期ではないかと思われる。
365四半期は91.25年となる。
91年過ぎたところからそれに該当する。
ここで二つのポイントがある。
一つは大恐慌前の高値386ドルを示現した1929年9月3日、そのポイントからの91.25年は2020年10-12月となる。
もう一つは大恐慌底値1932年7月8日の40ドルからの91.25年である。
2023年8月-10月となる。
2018年1-3月に天井を見た株価が2023年8-10月まで下げ続けるとは考えにくい。
ただ不景気は5年間続くことは十分考えられる。
バブル頂点から、破裂の大底までの時間は大恐慌の場合2年10ヶ月である。
ITバブル破裂の場合、2002年10月の大底までNYダウで2年9ヶ月である。
其れで行くと今回も2年9-10カ月とすると見事に2020年10-12月にはまってくるのである。
この2年9-10ヶ月というのはどういう数字かというと、1ヶ月を28日(月齢で宇宙のルールである)で見た36.5ヶ月は28×36.5=1022日である。それを太陽暦の1年12ヶ月に置きなおすと2年(730日)と292日である。292日は365の0.8倍だから丁度2.8年ということになる。
0.8年は12ヶ月で見ると9.6ヶ月となる。すなわち月齢28日を1ヶ月と置くと、36.5ヶ月は33.6ヶ月、2年と9.6ヶ月ということになり、上記の天井から底への時間2年9-10ヶ月に見事に該当するのである。
この計算で行くと2020年10-12月に米国株が底値を付ける蓋然性は結構有力である。
しかもそれが大恐慌前の高値386ドルからの365四半期目というのは美しい。
2023年8-10月の場合は、2018年1月―3月の天井からの28日月で見た73ヶ月目すなわち太陽暦で67.2ヶ月(5年7ヶ月)の美しい日柄である。
大恐慌底値からの365四半期もこの上なく美しい。
常識的には2020年10-12月が下げ相場のduration(存続期間)として妥当だが、
大恐慌底値からの365四半期は、人為バブルの終わりに相応しいエンディングのような気がする。
因みに、NYダウのチャートを見ると2020年10-12月なら14000ドル、2023年8-10月なら5500ドルとなる。