川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル円、クロス円、上値トライの動き。

2024/05/07

直近の日足は陽線引けとなり、上値余地を探る動きに繋げています。上値を急角度で切り下げる流れにありますが、昨年12月に付けた140.25を基点として下値を切り上げる流れには変化が生じておらず、5/1に付けた151.87で短期的な底値を確認した可能性が生じています。160円台で目先天井を確認した可能性が高いものの、値動きの中で154.00超えまでの反発を見ており、底打ち・反転の流れに入った可能性が生じています。

短期トレンドは“ニュートラル”な状態で、158.50超えで終えるまでは下値リスクを残しますが、短・中期的な下値抵抗を守っており、151円を割り込んで終えない限り、押しは一旦買い場と見ます。

ドル買いは153.00-10の押し目待ちとします。損切りは152.40で撤退です。売りは損切りが付いたので1日様子見です。

ユーロ/ドルは小陽線で終え、小幅続伸して終えていますが、上昇余力に欠けるものであることや、トレンドがまだ弱く上値余地が限られる可能性が高いと見ています。買いは様子見です。売りは1.0780-90で戻り売り。損切りは1.0850で撤退です。上値抵抗は1.0780-90,1.0810-20,1.0840-50に、下値抵抗は1.0740-50,1.0680-90,1.0650-60にあります。全て下抜けて終えた場合は下値リスクがやや高くなります。

ユーロ/円は、続伸し上値余地を探る動きに繋げていますが、上値を切り下げる流れからは上抜けきれておらず、166.50超え終えるまでは下値リスクにも注意が必要です。また、169.50超えで終えるまでは下値リスクを残します。一方で下値も、昨年12月に付けた153.23を基点とする中期的なサポートラインが163.90-00に位置しており、これには跳ね返されています。163.50以下で終えない限り、下値余地も拡がり難い状態です。買いは1日様子見です。売りも167.00₋10まで引き付けて。損切りは167.60で撤退です。上値抵抗は166.40-50,167.00±10銭に、下値抵抗は164.40-50,163.90-00,163.60-70にあります。

ポンド/ドルは小陽線で終え上値余地を探る動きが進行中ですが、直近の陽線が上昇余力に欠けるものであるため小反落の可能性に注意が必要です。下値を切り上げる流れを維持しており、押し目買い方針継続とします。買いは1.2500-10まで引き付けて。損切りは1.2450で撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は1.2570-80,1.2600-10,1.2630-40に、下値抵抗は1.2490-00,1.2460-70,1.2430-40にあります。1.2400を割り込んで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。

ポンド/円は陽線引けとなり上値余地を探る動きに繋げています。上値を切り下げる流れからは上抜け切れていませんが、191~192円台に強い下値抵抗が出来ており、190円を割り込んで終えない限り、下値余地も拡がり難いと見られます。一方上値も200円超えを示現したことによる達成感もあり、197~198円台の抵抗を一気に上抜けるのも難しいと見ています。買いは193.00-10で押し目買い。損切りは192.40で一旦撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は194.70-80,195.50-60,196.70-80に、下値抵抗は193.40-50,192.90-00,192.00-10にあります。

豪ドル/円は、直近の日足が陽線引けとなり続伸して引けています。またこの陽線が4/29に付けた104.95を直近高値として急角度で切り下げて来た流れから上抜けた位置で終えており、5/1に付けた99.93で底打ち・反転の流れに入った可能性が生じています。103.50超えで終えるまでは下値リスクにも注意が必要ですが、底打ちを確認した可能性が生じており、押し目買い方針が有効と見ます。高値圏にあるので買いは1日様子見か101.10-20の押し目待ちとします。損切りは99.60で撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は102.30-40,102.60-70,103.00-10に、下値抵抗は101.40-50,101.00-10,100.60-70にあります。再び100円割れを見た場合は立ち上げの可能性を打ち消します。

大型連休でしたが、例年閑散としている人形町界隈も人出は多かったようですね。ちょっと出掛けてみまいたが、ソラマチ商店街の中は人で溢れていて疲れてしまい、探していた小さな革製のバッグを買ってさっさと戻りました。連休中でとても良かったのが築地本願寺が「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要」と称して行った「神田松鯉・桂空治 談笑響宴」でした。たまたま友人が見つけてくれて行くことが出来ましたが、チケット代がなんと¥1000と信じられない料金でした。人間国宝の神田松鯉さんの講談を聞けるのも初めてだし、桂空治さんの落語も初めてです。本堂が広く収容人数も多いのであまり期待せずに行きましたが、結果は予想以上に内容が充実していてまたとても面白かったです。大トリの松鯉さんの時に途中でマイクの音声が聞こえなくなったのですが、それでも松鯉さんは全く動ぜず、堂々と最後まで語りを止められませんでした。ご本人はマイクからの音声が途切れたことが分かったと思いますが、10秒後位には声をさらに大きく、また、聞き取りやすいように口を大きく開けた声の発し方で対応されていました。おかげで小さいながらも語りを全て聞き終えることが出来ました。会場の人たちも音声が聞こえなくなっても全く騒がずに耳を傾けていました。本願寺本堂、しかも語り手は後ろにきらびやかなご本尊様を背負う形となっていて、聴く側もなかなか見ることのできない光景でした。もちろん開演前にはご法話もありましたよ。

【講談と落語】「神田松鯉・桂空治 談笑響宴」開催について | 築地本願寺 (tsukijihongwanji.jp)

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。

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