川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法 kawai

ドル/円、上値余地が限られる展開。クロス/円、下値リスクに注意。

2022/01/19

昨日の海外市場ではFRBの利上げ予測で長期金利が1.87%台へ上昇、株価が大幅下落となる中、リスク回避の動きが強まり、ドル/円、クロス/円が下落しています。今日はこれから外出しますので、朝のコメントの一部を掲載しておきます。参考にして頂けたらと思います。

ドル/円は寄せ線に近い形の足で終えていますが、上ヒゲがやや長く、上値トライに失敗した影響がより強い形です。下値リスクがより高いので買いは1日様子見です。売りは114.80-90で戻り売り。吹き値があった場合の上値余地を115.20近辺まで見て置く必要があります。損切りは115.50で撤退です。

114円割れで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。さらに113円割れで終えた場合は新たな下落リスクが生じます。逆に、日足が115.30-40の抵抗を上抜けて終えた場合は下値リスクがやや後退、115.70超えで越週するか、日足が116.10-20の抵抗を上抜けて終えれば”ドル強気”の流れに戻します。

ユーロ/ドルは安値圏で引ける陰線が出ており、下値リスクの高いものです。上値を切り下げる流れに再び入り込んでおり、暫くは戻りの鈍い展開が予想されますが、下値を切り上げる流れには変化が認められないので、押し目買い方針継続とします。買いは浅い損切りが付いたので1日様子見か、1.1290-00で再度押し目買い。損切りは1.1240で撤退です。売りは様子見か、1.1400-10まで引きつけて。損切りは1.1440で撤退です。1.1250を割り込んで終えた場合は短期トレンドが”ニュートラルからユーロやや弱気”に変化します。

ユーロ/円は安値圏で引ける陰線引けとなり、下値リスクがやや高いものです。また131.10-20の上値抵抗にもぶつかっており、続落の可能性に注意が必要です。買いは様子見か129.70以下で軽く買って129.40で浅めに撤退です。これが付いた場合は”ニュートラル”な状態に戻します。売りは1日様子見か130.10-20の戻りを軽く売り狙い。損切りは130.60で撤退です。

ポンド/ドルは3手連続陰線引けとなり、上値を切り下げています。短期トレンドの変化は認められませんが1.3600を維持できずに終えており、日足の形状が若干悪化し始めています。損切りは付いていませんが、買いは1日様子見か1.3500-10まで引き付けて。損切りは1.3470で撤退です。売りは様子見です。1.3500割れで終えた場合は短期トレンドが変化します。

ポンド/円は陰線引けとなり上値を切り下げています。下げエネルギーの強いものではありませんが、156.90-00の上値抵抗にぶつかった反動で下値余地がもう一段拡がる可能性が高いと見ています。対ドルで強気の流れを維持しているので、ポンド/円も急落地合いにもなり難いものの、1.3500を割り込んで終えた場合はポンド/ドルのトレンドが変化するので、この場合はポンド/円も下落余地がさらに拡がり易くなります。買いは様子見です。売りは156.40-50で戻り売り。損切りは157.10で一旦撤退です。155.00±10銭に強い抵抗がありますが、下抜けて終えた場合はもう一段下値余地が拡がり易くなります。短期トレンドは”ニュートラルから若干弱気”の流れにあり、157.50超えに実体を戻さない限り、”強気”に変化しません。

豪ドル/円は陰線で終えています。下げエネルギーの強いものではありませんが、83円台乗せに失敗しており、下値リスクがやや高い状態です。82.00割れで終えた場合は短期トレンドが変化します。買いは1日様子見か82.00-10まで引き付けて。損切りは81.80で浅めに撤退です。売りは1日様子見か、82.60-70で戻り売り。損切りは83.00で撤退です。

今日も寒いですね。風邪をひかないように皆さま気を付けて。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。

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