川口一晃の仮想通貨テクニカル分析 kawaguchi

1000万円を超えてなお上昇トレンドの続くビットコイン

2024/03/11

何の意図であっての発言か

先週、鈴木財務大臣が「デフレから脱却したとはまでは考えていない」と発言した。この話を聞いた瞬間、『エッ』と思った。不動産価格、エネルギー価格はもちろん、デパート、スーパーなど買い物をするたびに値上げを感じる世の中なのに、一体どこにデフレが残っているというのだろうか。周りを見渡しても、理解できない。鈴木財務大臣はどういう意図でこのような発言をしたのだろうか。その答えは3月19日に出るのであろうか。

「上昇トレンドは続くのか」

A点が位置する時間帯より大きく上昇し、上値抵抗線ACラインを超えて、遂に1000万円の大台に乗せていた。なお、先週までのペンタゴンは『時間の逆行』が完成してしまったことから、描き直しとなった。描き直しのポイントは一つの値幅のメモリを100万円とした。

次の注目日は3月12日前後である。

A点水準:約900万円
B点水準:約1150万円

今週のポイントは堅調な展開はまだ続くのかということである。

<あくまでも個人的見解>
BDラインに注目したい。堅調な展開が続くのであれば、上値抵抗線BDラインを超えて右上に新しいペンタゴンが描き足されることが求められる。

<現在のシナリオ>
上昇トレンドが続いている。A点が位置売る時間帯より大きく上昇している。また、下値支持線としてACラインが存在しているからだ。この場合、1,200万円を窺がう動きになっていこう。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性もある。B点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性がある。上値抵抗線として右肩下がりのBCラインおよびBDラインが存在している。また、C点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性があるからだ。この場合、800万円を割り込んでいくことになろう。

雲のねじれの位置を通過した後も値を下げることなく推移している。また、現在値は転換線より上方に位置している。したがって、堅調な展開が続いているのがわかる。故に、基準線の上方を維持出来ているのか否かを今後は注目したい。

「こちらも時間の逆行が生じる」

A点が位置する時間帯にA点に引き寄せられると、その後は右肩上がりのABラインに沿って値を上げB点に到達した。そして、その後も上昇が続き、BEラインを超えて『時間の逆行』が生じている。

次の注目日は3月17日前後である。

A点水準:約46万円
B点水準:約55万円
C点水準:約40万円

今週のポイントは時間の逆行は解消されるのかということである。

<あくまでも個人的見解>
BEラインに注目したい。BEラインを超えている状態というのは『時間の逆行』であり、ペンタゴンチャートではあってはならないとされる。すなわち、解消されるのであれば、BEラインの内側に戻ってくることが考えられる。

<現在のシナリオ>
堅調な展開が続いている。B点が位置する時間帯を通過した後も値を上げている。また、BEラインおよびBDラインが下値支持線として存在しているからだ。この場合、60万円を超えていくことが考えられる。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行することも十分に考えられる。時間の逆行は解消される確率が高い。また、BEラインの上方で同事線が出現しているからだ。この場合、50万円を割り込んでいくことになろう。

上昇トレンドが続いている。特に、雲のねじれの位置を通過した後も上昇が続いていることからも、堅調な展開がしばらく続くことが期待される。

「週明けの動きに注目

底堅い動きを続けていたリップルは右肩上がりのACEラインが下値支持線となり値を上げた。しかし、先週末にはCEラインを割り込んでしまった。

次の注目日は3月21日前後である。

A点水準:約70円
B点水準:約120円
C点水準:約90円
D点水準:約40円

今週のポイントは週明けの動きに要注目ということである。

<あくまでも個人的見解>
D点に注目したい。先週末にD点が位置する時間帯に到達した。したがって、D点が位置する時間帯が変化日となり、新しい動きが出てくるのか否かがポイントになる。

<現在のシナリオ>
堅調な展開を維持している。A点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過した後も値を上げている。また、この先に右肩上がりのDEラインが下値支持線として控えているからだ。この場合、再び100円を超えていくことになろう。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性がある。下値支持線CEラインを割り込んでしまった。また、D点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性があるからだ。この場合、80円を割り込むことになろう。

雲の上方を推移し堅調な展開が続いている。雲の上方を維持出来るのか否かに要注目である。また、雲のねじれの位置が接近していることにも注目をしたい。

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プロフィール

かわぐち・かずあき
川口一晃

金融ジャーナリスト、経済評論家。1986年より11年間、ファンドマネージャーを務める。現在はテレビ、ラジオなどレギュラー多数。月9などのドラマの監修にも従事。著書も多数。

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