川口一晃の仮想通貨テクニカル分析 kawaguchi

ビットコイン高値水準でのもち合いが続く

2023/07/03

電気料金

電気料金がまたまた上がります。電力会社の説明によると『原油価格の上昇』なんだそうです。でも、アメリカのWTIの価格を見ると、この2年間で一番安い水準まで下落しています。むしろ、原油価格は下落しているのです。ま、為替が円安になっているから、というのも原因なのかなと思うのですが、これは昨年の秋から落ち着いていますからね。今更・・・とも思うわけです。『エネルギー価格の上昇により』という錦の御旗に近い言葉は、もう使わない方が良いのかもしれませんよ。

「高値水準でももち合い」

A点が位置する時間帯を通過した後も値を下げ、AGラインに沿って推移していたのだが、B点が位置する時間帯より大きく上昇。上値抵抗線として存在していたADラインを超えてC点が位置する時間帯にC点に引き寄せられた。

次の注目日は7月9日前後である。

A点水準:約380万円
B点水準:約540万円
C点水準:約440万円
E点水準:約480万円
F点水準:約430万円

今週のポイントはもち合いが続くのか、それとも放れるのかということである。

<あくまでも個人的見解>
D点に注目したい。先週末にD点が位置する時間帯を通過した。したがって、D点が位置する時間帯が変化日になるのか否かがポイントになるからだ。

<現在のシナリオ>
堅調な展開が続いている。B点が位置する時間帯以降、値を上げている。また、上値抵抗線BCDラインを超えてきたからだ。この場合、480万円を窺がう動きになっていこう。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性もある。D点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性がある。また、右肩上がりのCEラインから、下放れてきているからだ。この場合、380万円を試す動きになっていこう。

雲の上方を推移し堅調な展開を見せているビットコインだが、雲が薄いだけに、乱高下には注意をしたい。

「上値の節目を超えていくのか」

A点が位置する時間帯にかけて上昇した後は高値の節目の水準で横這いとなっていた。しかし、B点が位置する時間帯に到達すると陽線を示現し、高値の節目を超える動きを見せている。

次の注目日は7月12日前後である。

A点水準:約20万円
B点水準:約30万円  
C点水準:約14万円
D点水準:約24万円

今週のポイントは堅調な展開から節目を超えられるのかということである。

<あくまでも個人的見解>
BEラインに注目したい。堅調な展開が続き、高値の節目を超えていくのであれば、上値抵抗線として存在しているBEラインを超えていくことが求められるからだ。

<現在のシナリオ>
堅調な展開が続いている。A点が位置する時間帯以降、値を下げずに推移している。しかも、B点が位置する時間帯には陽線が出現しているからだ。この場合、30万円に乗せていくことになろう。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性もある。右肩下がりのBCラインおよびBDラインが存在している。また、BEラインは節目の水準であり、これを超えても『時間の逆行』が生じる可能性があり、上値は限定的と考えられるからだ。この場合、24万円を試す動きになっていこう。

堅調な展開が続いているが、雲のねじれに近い状態を迎えることから流れが変わる可能性があることに注意したい。

「もち合いが続いている」

堅調な展開を維持してはいるものの、A点およびB点が位置する時間帯を通過した後も横ばいが続いている。

次の注目日は7月5日前後である。

A点水準:約70円
B点水準:約120円 
C点水準:約40円
D点水準:約90円

今週のポイントは横這いの動きは続くのかということである。

<あくまでも個人的見解>
C点に注目したい。週央にC点が位置する時間帯を通過する。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり、新しい動きが出てくるのか否かがポイントになるからだ。

<現在のシナリオ>
堅調な展開を維持している。B点が位置する時間帯を通過した後も値を下げずに横這いが続いている。また、この先には右肩上がりのCDラインが下値支持線として控えているからだ。この場合、80円を超えていく可能性がある。

<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性もある。右肩下がりのBCラインが上値抵抗線として控えている。また、C点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性があるからだ。この場合、60円を割り込んでいくことになろう。

雲の上限が下値支持線になるのか否かに要注目である。また、雲の中に入った場合でも、雲の下方に割り込まなければ堅調な展開は維持されるであろう。

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プロフィール

かわぐち・かずあき
川口一晃

金融ジャーナリスト、経済評論家。1986年より11年間、ファンドマネージャーを務める。現在はテレビ、ラジオなどレギュラー多数。月9などのドラマの監修にも従事。著書も多数。

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