若林栄四 ニューヨークからの便り

若林栄四(わかばやし・えいし)

1966年東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍する傍ら、日本では株式会社ワカヤバシ エフエックス アソシエイツ(本邦法人)の代表取締役を務める。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

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米国金利の憂鬱

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NYダウは連日高値を更新している。

しかしSP500 とNASDAQ 先々週高値を見た後、2週間高値を更新していない。

いわゆるブルーチップ30社の株価の平均指数であるNYダウに比べ、SP500は米国大企業500社の株価指数である。NASDAQも主に新興ハイテク企業の株価指数で、NYダウほど簡単に操作できないものである。

その30社の平均株価が米国株全体のムードを表しているのはやや不当かもしれない。

8月3日のNYタイムズの1面に、トランプ劇場のドタバタにも拘わらず、米国株式は連日新高値を更新しているとして、その背景を説明している。

ドイツ銀行のプロのコメントでは、"毎日のように流れ込んでくる、年金関連の投資を受けるには、債券市場の利回りは低すぎる。当然株式市場に流れ込んでくる大量の資金が株高を演出している。もちろん株式のヴァリュエイションは高過ぎることは確かだが、ほかにおカネを受け入れる器がない"と記事の中で説明している。

しかしウォールストリートのプロの間ではいくらなんでも株価は高すぎるという警戒感も強く、次の5%の動きは、上ではなく下だろうという声も多い。

こうしたマーケットの中で、気になるのは米国長期債券の利回りである。

FRBの利上げや、雇用統計の強い数字が出るたびに、利回りは上昇するが、しばらくすると、ゆっくり金利低下が進行する流れが続いている。

この流れの説明がなかなか難しく、理屈で説明できない部分が多い。

しかし現象面でみれば、まず確実に金利が低下する動きが、一般のセンティメントとは逆にしっかりと定着しているように見える。これがトレンドといえるものだろう。

昨年7月から12月までの長期金利上昇局面(1.30%→2.64%)が一時的な現象であったと見るのが素直な見方である。その長期金利の動きと、FRBの短期金利上げの動きがどう整合するのか。これは考えても分からないことである。エコノミストは色々な形で説明しようとするが、要は、長期金利は下げトレンド、短期金利は上げトレンドということで納得するしかない。

しかしいつまでも股裂き状態で長短金利が逆方向に行くことはあり得ない。

短期金利の方向に相場が収斂するなら、長期金利も上げに転じるということであり、長期金利の方向に短期金利が寄せてきて、全体が金利低下という方向に行くということも当然ありうる。

ここで考えることは、短期金利はFRBが決めているということである。すなわち人為である。一方で長期金利は何故だか分からないが低下してくる。これは市場が決めていることである。すなわち神意である。

 

人為が勝つか、神意が勝つか。その帰結は明らかだろうというのが、筆者の結論である。

長期金利低下が神意ということは、高すぎる株価が調整するということを暗示しているだろう。

※ブルーチップ30社
S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが発表する米国の代表的な優良企業30社のことで、NYダウ工業カブ30種平均のラインナップされた会社のこと。

※ヴァリュエイション
投資の価値を計算した内容

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