若林栄四 ニューヨークからの便り

若林栄四(わかばやし・えいし)

1966年東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍する傍ら、日本では株式会社ワカヤバシ エフエックス アソシエイツ(本邦法人)の代表取締役を務める。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

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ワシントンはチキンレースの様相

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ヘラルド・トリビューンを見て恐ろしいと思ったのは、“米国債務上限問題で共和党下院議員の茶会党の連中は債務問題で米国がデフォルトすれば、茶会党が信奉する小さい政府のアイディアに沿うことで結構である”と言っている議員がいるとの報道である。

また一部議員の、“エコノミストやホワイトハウスが、デフォルトすれば大災害がやってくるとたびたび言っているが、今までの債務危機ではエコノミストやホワイトハウスの言ったような大災害になりそうにもならなかった。彼らは大げさに危機感をあおり、自分の政策を擁護しようとしている”というコメントも恐ろしい。

一般的には、いくらなんでも共和党下院は米国債をデフォルトさせることはないだろうと信じられている。大統領も最後には譲歩するかもしれない。下院議長のベーナーは最後には、無条件で債務上限拡大を認める法案を提出するだろう。というのが常識的な線である。

ベーナーが法案を提出しさえすれば穏健派共和党議員と民主党議員の賛成票で下院を通過、上院は民主党多数なので、議会が債務上限拡大を認めるということになる。

鍵はベーナーである。彼は下院議長に就任した時に、共和党の発議した法案で、かつ議会を通過することが見込まれる法案でなければ、法案を提出しない(議長権限)と誓約している。その誓約を破ると、恐らく彼は仲間の共和党議員に議長を解任されてしまう。

したがって無条件の債務枠拡大法案を提出し、米国をデフォルトから救う代りに自分は解任されるという選択肢しか彼には残されていないように見える。

これは彼にとって歴史的な政治的敗北ということで、どうしてもぎりぎりまでホワイトハウスの譲歩を引き出そうと頑張る。

オバマは共和党悪者論が優勢な世論を背景に一歩も引かないで、共和党の無条件降伏を強いるつもりである。

このインパス(難局、行き詰まり)を打破するにはどうすればよいのか。

一般のゲームの理論では、有利な方(オバマ)が少しだけ譲歩をして、劣勢(べーナー)な方のメンツを立て、譲歩をし易くすることにより合意点を見出すというのが常識である。

ところがオバマはフル・コンフィデンスで無条件降伏を迫っている。ベーナーは窮地に追い込まれて自爆しかねないリスクがある。(自爆テロリスト)いろいろ考えていくとひょっとすると大変なことが起こる可能性はないことはない。

オバマがもう少し政治的に駆け引きがうまければよいのだが、頭が良すぎて駆け引きには向かない。あと数日危険なコースを驀進中のワシントン・ゲームである。

※今月「フライングバックジャパン019」が掲載されます。ご期待下さい。

「フライングバックジャパン018」は→こちら

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