若林栄四 ニューヨークからの便り

若林栄四(わかばやし・えいし)

1966年東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍する傍ら、日本では株式会社ワカヤバシ エフエックス アソシエイツ(本邦法人)の代表取締役を務める。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

書籍

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金融改革法案

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オバマ政権の金融改革法案をこれから議会が審議するわけだが、その中に、デリバティブは全部取引所を通じて行うべきであるという議論がある。

いわゆるオーバーザカウンター(OTC)で、当事者間でデリバティブのやり取りをしたことが今回の金融危機の背景の一つにあるという見方である。

必ずしもその見方が妥当だとは思えないが、議論にはなっている。もちろんウォールストリートは反対である。

これには皮肉な見方もある。

取引所経由にすると圧倒的に取引所の強いシカゴが有利になり、NY は金融センターとしての地位がガタ落ちになるという見方である。その背景には、イリノイ州出身(シカゴ地区)のオバマ大統領の意図が見え隠れするというものである。

これも圧倒的にシカゴが有利になるかどうか、それほど自信はないが、話としては面白い。

NYが金融の中心であるのは必ずしもウォールストリートだけではなく、メディアキャピタル(メディアの中心)、ファッションキャピタルでもあるNYのユニークな機能が総合的に評価されているからであって、デリバティブが取引所経由になるからといって、すぐにNYが没落するものではないと思う。

しかしオバマの中間選挙に向けての戦略はウォールストリート・バッシングなので、NYが没落するといったほうが、選挙民(メインストリート)の受けは良いのかもしれない。

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金融改革法案

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オバマ政権の金融改革法案をこれから議会が審議するわけだが、その中に、デリバティブは全部取引所を通じて行うべきであるという議論がある。

いわゆるオーバーザカウンター(OTC)で、当事者間でデリバティブのやり取りをしたことが今回の金融危機の背景の一つにあるという見方である。

必ずしもその見方が妥当だとは思えないが、議論にはなっている。もちろんウォールストリートは反対である。

これには皮肉な見方もある。

取引所経由にすると圧倒的に取引所の強いシカゴが有利になり、NY は金融センターとしての地位がガタ落ちになるという見方である。その背景には、イリノイ州出身(シカゴ地区)のオバマ大統領の意図が見え隠れするというものである。

これも圧倒的にシカゴが有利になるかどうか、それほど自信はないが、話としては面白い。

NYが金融の中心であるのは必ずしもウォールストリートだけではなく、メディアキャピタル(メディアの中心)、ファッションキャピタルでもあるNYのユニークな機能が総合的に評価されているからであって、デリバティブが取引所経由になるからといって、すぐにNYが没落するものではないと思う。

しかしオバマの中間選挙に向けての戦略はウォールストリート・バッシングなので、NYが没落するといったほうが、選挙民(メインストリート)の受けは良いのかもしれない。

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SEC vs GS

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すでにご承知の通りSECがGoldman Sachsを提訴した。

John Paulson のヘッジファンドの要請を受けて、つぶれやすいサブプライムを束ねたCDO を組成し、そのCDOに対するCDS をPaulson のヘッジファンドが購入、住宅市場の暴落で10億ドルの利益をPaulsonが享受したことで、そのCDOの組成にかかわったGSが10億ドルのCDO㋨買い手に対し、J/Paulsonの存在が裏にあることを知らせなかったというのが提訴の理由である。

話はやや複雑であるが、裏にだれがいようが、迫りくる危機を予測できなかった、CDOの買い手が無能であり、責めを負うのはこの無能な人たちであろう。なぜなら、彼らはプロの投資家なので、一般大衆をだましたわけでもなんでもない。

SECは今回の金融危機に際して、ろくな仕事をしていないというのが一般的なマーケットの判断で、ここで名誉挽回をはかって、この提訴に踏み切ったものだろう。怒れるメインストリートにおもねて、組織の保全、拡大を図ろうとする動きだろう。

法律論で言ってもこれはそうは簡単ではない。メディアはもちろん怒れるメインストリートに味方なので、GSに厳しいが、CDO の買い手をだまして買わせたというのを立証するのは難しいだろう。

GSはSECと全面対決の姿勢であり、この辺が日本と違う。政府機関と全面対決すると日本では敗北が待っているが、司法権が独立している米国では、法律論で負けない見込みがあれば、徹底的に政府と戦うことができる。しかもGSは金にあかせて超一流の弁護士を雇うことができる。

"The Greatest Trade ever "という本があり、そのなかでJohn Paulsonのヘッジファンドがいかにして、住宅市場の崩壊を事前に予測し、どうしてその予測を実際の利益に結びつけるかで苦慮する場面があるが、その一つの表れが上記のトレードである。

小生の立場からすれば、マーケットはいつも循環であり、いつまでも住宅が上がり続けることに賭ける投資家などは損をして当りり前である。すべてのトレードの中で一番難しいのは利食いなのである。ほどほどのところで住宅ブームを利食わなかった人たちに対して同情することはない。彼らはもっと儲けようと欲の塊になって最終的に損をしたわけだから。

それが資本主義である。John Paulson も濡れ手に泡で大儲けをしたわけではなく、住宅市場の行き過ぎを研究し、それなりに巨大なリスクを採って成功したわけで法律に違反するようなことはやっていない。

SECは議会での金融再生法案の審議に先立って、改めて怒れるメインストリートに厳しい立法を訴えようとした極めて政治的な動きである。

GSは全米でも最優秀の人材の宝庫である。SECは三流官庁である。

GSとSECでは役者が違う。メインストリートの怒りを助けにどの程度SECが善戦するかといったところであろう。

 

 

 

 

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すでにご承知の通りSECがGoldman Sachsを提訴した。

John Paulson のヘッジファンドの要請を受けて、つぶれやすいサブプライムを束ねたCDO を組成し、そのCDOに対するCDS をPaulson のヘッジファンドが購入、住宅市場の暴落で10億ドルの利益をPaulsonが享受したことで、そのCDOの組成にかかわったGSが10億ドルのCDO㋨買い手に対し、J/Paulsonの存在が裏にあることを知らせなかったというのが提訴の理由である。

話はやや複雑であるが、裏にだれがいようが、迫りくる危機を予測できなかった、CDOの買い手が無能であり、責めを負うのはこの無能な人たちであろう。なぜなら、彼らはプロの投資家なので、一般大衆をだましたわけでもなんでもない。

SECは今回の金融危機に際して、ろくな仕事をしていないというのが一般的なマーケットの判断で、ここで名誉挽回をはかって、この提訴に踏み切ったものだろう。怒れるメインストリートにおもねて、組織の保全、拡大を図ろうとする動きだろう。

法律論で言ってもこれはそうは簡単ではない。メディアはもちろん怒れるメインストリートに味方なので、GSに厳しいが、CDO の買い手をだまして買わせたというのを立証するのは難しいだろう。

GSはSECと全面対決の姿勢であり、この辺が日本と違う。政府機関と全面対決すると日本では敗北が待っているが、司法権が独立している米国では、法律論で負けない見込みがあれば、徹底的に政府と戦うことができる。しかもGSは金にあかせて超一流の弁護士を雇うことができる。

"The Greatest Trade ever "という本があり、そのなかでJohn Paulsonのヘッジファンドがいかにして、住宅市場の崩壊を事前に予測し、どうしてその予測を実際の利益に結びつけるかで苦慮する場面があるが、その一つの表れが上記のトレードである。

小生の立場からすれば、マーケットはいつも循環であり、いつまでも住宅が上がり続けることに賭ける投資家などは損をして当りり前である。すべてのトレードの中で一番難しいのは利食いなのである。ほどほどのところで住宅ブームを利食わなかった人たちに対して同情することはない。彼らはもっと儲けようと欲の塊になって最終的に損をしたわけだから。

それが資本主義である。John Paulson も濡れ手に泡で大儲けをしたわけではなく、住宅市場の行き過ぎを研究し、それなりに巨大なリスクを採って成功したわけで法律に違反するようなことはやっていない。

SECは議会での金融再生法案の審議に先立って、改めて怒れるメインストリートに厳しい立法を訴えようとした極めて政治的な動きである。

GSは全米でも最優秀の人材の宝庫である。SECは三流官庁である。

GSとSECでは役者が違う。メインストリートの怒りを助けにどの程度SECが善戦するかといったところであろう。

 

 

 

 

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フライングバックジャパン 7 更新のお知らせ

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~記事更新のお知らせ~

先日行われたインタビューが記事になりました。

「金価格は再び上昇へ 円は98円を目指す」

・金は二番天井狙いで押し目買い
・今年の5月はマジックナンバー、全てがピークをつける
・ドル円88円、92円で相場は噴火

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