蟹瀬誠一コラム「世界の風を感じて」

蟹瀬誠一(かにせ・せいいち)

国際ジャーナリスト/明治大学国際日本学部教授
(株)アバージェンス取締役
(株)ケイアソシエイツ副社長
1950年石川県生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、米AP通信社記者、仏AFP通信社記者、米TIME誌特派員を経て、91年にTBS『報道特集』キャスターとして日本のテレビ報道界に転身。東欧、ベトナム、ロシア情勢など海外ニュース中心に取材・リポート。国際政治・経済・文化に詳しい。現在は『リーダー&イノベーション・賢者の選択』(日経CNBC,サンテレビ、BS-12)、『マネーの羅針盤』(テレビ東京)のメインキャスター。カンボジアに小学校を建設するボランティア活動や環境NPO理事としても活躍。
2008年より2013年3月まで明治大学国際日本学部長。
趣味は、読書、美術鑑賞、ゴルフ、テニス、スキューバ・ダイビングなど。


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日本人は米国人のように人生を楽しめるか?2020/30年問題

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かつて「2000年問題(Y2K)」が世界の関心を集めたことがある。

グレゴリオ暦(現行の太陽暦)2000年になると、コンピュータが1900年と間違えて誤作動し国際経済に深刻な影響が与える可能性があるというものだった。ご記憶の方も多いだろう。事前に対策が取られたこともあって実際にはマスコミで騒がれたような大混乱は起きず無事に21世紀を迎えることが出来た。

ほっとしていたら、今度は日本で「2020/30年問題」が起きるという。

2020年問題とは、団塊世代が次々とあの世に召されていく問題だ。その頃になると団塊世代が後期高齢者(75歳以上)となるため、毎年の死亡数は150万人台(出生数の約2倍)に達すると国立社会保障・人口問題研究所は推計している。人口の高齢化率(65歳以上の割合)も30%を超えるという。私にとっても他人事ではない。

2030年問題とは、未婚や離別、死別によって単身世代が急激に増えるという問題である。2030年代に、なかなか結婚できない団塊ジュニア世代が中高年となって単身化が進み、男女合わせた全世帯で一人暮らしが40%に迫ると予測されているのだ。

この人たちは将来にこれといった展望がなく、孤独死を選択したに等しい。まさに社会学者デビッド・リースマンの言葉を借りれば「孤独な群衆」が登場するのである。何ともやりきれない話だ。こんなことは日本だけかと思っていたら、そうではないらしい。米国でも「お一人様暮らし」が記録的に増えているというのだ。

人口動態調査によると、米国の成人の51%しか結婚しておらず、全世帯の28%が一人暮らし。これは1960年と比べると倍の数字である。しかし日本と似ているのはそこまで。なぜなら、米国では一人暮らしを積極的に選択し豊かな人生を歩んでいると感じている人が多いのである。

その証拠に、独身者たちは結婚したカップルよりも外食や買い物を楽しみ、ジムで汗を流し、絵画教室など様々なイベントに顔を出し、ボランティア活動にも積極的に参加している。しかも、旺盛な消費によって彼らは米国経済の成長にも寄与しているという。彼らは明らかに孤独ではない。同じ価値観を持った人たちが集まって積極的に本音を語り合っているのだ。

フェイスブックなどのソーシャルネットワークも頻繁に利用している。「うまくいかない結婚関係を続けるぐらい孤独感に苛まれることはないわ」と言ってのける60代の女性もいるくらいである。なんとも一人暮らしが幸せそうなのだ。そんなはずはないと思ってしまう私はやはり古い考えの持ち主なのか。

いずれにせよ2000年問題よりも日本では「2020/30年問題」のほうが深刻だ。

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