酒匂隆雄の「為替ランドスケープ」 

相変わらず、動意無し。

2026/10/19

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米CPI・PPIはいずれも市場予想を上回り、米国のインフレ加速を示す結果となったものの、ドル円は158円を挟んだレンジ相場が続いている。実需のドル買いが下値を支える一方、為替介入への警戒感が上値を抑え、相場は膠着状態にある。
FOMC・日銀会合を控える中、日米協調介入への警戒も高まるドル円は、レンジを抜けて動き出すのか――今後のドル円相場を展望する。

先週、注目されていた9月の米消費者物価指数(CPI.)が発表され、結果は予想の3.6%を上回る3.7%となり、またその翌日に発表された9月の米卸売物価指数(PPI.)も市場予想の5.4% を大きく上回る6.3%となり、米国のインフレ加速を示す結果となったが、米長期金利は下げに転じて火曜日の終値5.216%から木曜日には5.078%まで下げ、ドル円相場の頭を押さえる結果となった。

結局先週も高値158.94、安値157.55と言う158円を挟んでのレンジ取り引きで終える事となったが、市場は相変わらず相場のレベルに拘わらず買わなくてはならない実需のドル買いが底値を固くし、介入期待で上がったところでは売りたい投機(?)のドル売り意欲がここ暫く続くレンジ相場を支えているのであろう。

今月27日~28日に開催予定のFOMC.、そして29日~30日の日銀政策決定会合に於いて市場は政策変更は無いと見るが、これからの金融政策について何かのヒントを得るまでは、この様な小康状態が続くのであろうか?

シカゴ・IMM.も我が国個人投資家も大きくポジションを変えていないが、今は余り語る事も無いので面白い数字をご紹介しよう。

シカゴ・IMM.は前週からネットで12,118枚分の円を売り越して、10月13日付でネット50,207枚の円のロングとなっている。

その内訳は下にある様に、円買いポジション191,256枚、そして円売りポジション141,049枚をネット・アウトした額である。

要するに、10月13日付でシカゴ・IMM.はネット50,207枚の円のロングを保持しており、これは凡そ40憶ドル分のドル・ショートであるが、その内訳は円買いポジション191,256枚(ドル売りポジション約151億ドル)と、円売りポジション141,049枚(ドル買いポジション約111億ドル)を相殺した額である。

現在は円が強くなるだろうと思っている参加者が151億ドルの売りポジションを保持しているが、同時に円が弱くなるであろうと思っている参加者も111億ドルの買いポジションを保持しているのである。

彼らがこのレンジ相場で利食えば(ドルの売りポジションを保持している者が下がった所で買い戻したり、ドルの買いポジションを保持している者が上がった所で売り戻す。)、益々相場はこう着状態となる事になる。

同じ事が我が国個人投資家にも当てはまる。

10月18日付で買い61%、売り39%でネット22%の買いとなっているが、現在はドルが強くなるだろうと思っている参加者が61%の買いポジションを保持しているが、同時にドルが弱くなるであろうと思っている参加者も39%の売りポジションを保持しているのである。

彼らがこのレンジ相場で利食えば(ドルの買いポジションを保持している者が上がった所で売り戻したり、ドルの売りポジションを保持している者が下がった所で買い戻す。)、益々相場はこう着状態となる事になる。

(外為どっとコム社ホーム・ページ参照。)

IMF.・世界銀行の年次総会が開かれているバンコクに於いてブラウン米財務次官が、日経新聞とのインタビューで“日本は米国債の最大保有国であり、日本円の安定を注視している。円安が再び進展した場合の追加的な円買い協調介入の可能性にには、あらゆる選択肢を検討しており、日本とも緊密な協議を続けている。と述べたと伝えられている。

正に日米協調である。

筆者は全く考えを変えておらず、160円を超える様な円安相場は想定していない。

今週のテクニカル分析

今週のテクニカル分析の見立ては相変わらずレンジを想定。

今週のレンジ

ドル円:154.00~159.00
ユーロ円:175.00~180.00


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