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ドル円、クロス円、上値の重い展開。明日に雇用統計発表を控えて様子見。

2023/03/09

ドル/円は直近の日足が、前日足から上寄りのスタートとなりましたが、上下の攻めに失敗して寄り付き水準に戻して引けました。日足の下値抵抗にも跳ね返されており、トレンドは強い状態を保っています。強い上値抵抗にも注意しつつ、ドルの押し目買い方針継続としています。

このラリーでの上値余地は138.50近辺が限度と見ていますが、オーバーシュートした場合は139.20~139.40まで見て置く必要があります。但し、140.50超えで終えれば新たな上昇トレンド入りの可能性が生じます。逆に、135.50以下で終えた場合は”ニュートラル”な状態に変化、135円割れで終えた場合は、日足の形状が悪化して下値リスクが点灯します。さらに134.50以下で越週するか134円割れで終えた場合は”ドル弱気”に変化して一段の下落に繋がり易くなります。

ドル買いは136.80-90で押し目買い。これは東京市場で付いています。損切りは136.10で撤退です。ドル売りは様子見です。

ユーロ/ドルは前日の陰線の足元に、値幅の小さい寄せ線が出ています。下げ渋りの形で終えていますが、下値リスクがより高い状態にあるので、買いは様子見です。売りは1.0580-90で戻り売り。損切りは1.0630で撤退です。調整下げに留まるなら1.0400を大きく割り込まない可能性が高いと見ています。但し、1.0300を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。短期トレンドは1.0750超えで終えない限り、変化しません。

ユーロ/円は前日足から上寄りのスタートとなりましたが、上下の抵抗を攻めきれずに寄り付き水準に戻しています。上値の重い感がありますが、調整下げの範囲内に留まっており、下値抵抗を守って反発に転ずる可能性に繋げています。買いは144.00-10で押し目買い。損切りは下値リスクが点灯する143.40で撤退です。売りは様子見か145.70に浅い損切りを置くなら145.30-40まで引きつけて軽く売り向かい。145.50超えで終えれば一段の上昇へ。逆に、144円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、143.50割れを見た場合は短期トレンドが変化します。一方向へ抜け出す可能性にも注意が必要でしょう。

ポンド/ドルは小反発。単体では上昇エネルギーの強いものではありませんが、1.1800±10ポイントの強い抵抗を守っています。下値リスクがより高いので買いは様子見か、1.1800-10で軽く試し買い程度に。損切りは1.1770で浅めに撤退です。売りは1.1880-90で戻り売り。損切りは1.1940で一旦撤退です。1.1800を割り込んで終えた場合は一段の下落へ。

ポンド/円はタクリ足の陽線で終え、下値トライに失敗した形となりました。この反動で上値余地を探る動きが強まると見られますが、トレンドが弱く上値を切り下げる流れにあるので、下値リスクにより警戒が必要です。買いは様子見か160.80に浅い損切りを置くなら161.10-20まで引きつけて軽く試し買い程度に。売りは163.10-20で戻り売り。損切りは浅い場合で163.70、深い場合は”ニュートラル”な状態に戻す164.10で撤退です。

豪ドル/円は小陽線で続落を食い止めています。90円台前半に強い下値抵抗がありますが、短期トレンドが弱く、上昇エネルギーの強いものではないので買いは様子見か89.80に浅い損切りを置くなら90.00-10まで引きつけて軽く試し買い程度に。売りは90.70-80で戻り売り。損切りは91.20で一旦撤退です。88円割れで終えた場合は一段の下落へ。

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プロフィール

かわい・みちこ
川合美智子

旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。外国為替ストラテジスト。オフィスフレア代表。

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