-
ドイツの政治変動、極右の台頭と民衆の反応
2024/03/19寛容な難民政策で「欧州の良心」と呼ばれ、日本を追い抜いて世界第3位の経済大国になったドイツが今、極右勢力の台頭に脅かされている。 その象徴が極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」だ。2020年に10%足らずだった同党…
-
高齢者候補対被疑者候補
2024/02/20「俺は魔女狩りの被害者だ!」 そんな虚言、暴言を吐いた挙句に刑事被告となったトランプ前大統領がまたホワイトハウスに戻ってくるのか。今年のアメリカ大統領選は極めて異例な展開となっている。もしトランプ再選となれば世界にとって…
-
北國台湾総統選
2024/01/18習近平国家主席の歯ぎしりが聞こえてくるようだ。 年明け早々に行われた台湾総統選挙は、与党・民進党の対中強硬派である副総統の頼清徳氏が558万を超える票を獲得し三つ巴の戦いに勝利した。 同じ政党が3期続けて政権を担うのは1…
-
げに恐ろしきはトランプなり
2023/12/18来年の最大のリスクは何だろうか。私はアメリカ大統領選で傍若無人なドナルド・トランプ前大統領が再選だと思う。 このままだと、81歳のバイデン大統領と77歳のトランプのだれも望まない老老対決になりどちらが勝っても世界情勢は不…
-
米国とイランの熾烈な主導権争い
2023/11/24爆撃で跡形もなくなった難民キャンプ。ガレキと廃墟、有り合わせの布で包まれた数多くの女性や子供たちの遺体、悲嘆に暮れるパレスチナの人々。 パレスチナ自治区ガザで続くイスラエル軍とイスラム武装勢力ハマスによる戦闘の凄惨な光景…
-
今回の中東軍事衝突に蠢く大国の思惑
2023/10/18イスラム武装抵抗運動ハマスが今月7日未明に3000発ものロケット弾をイスラエルに対して撃ち込む大規模な奇襲攻撃を敢行し世界を震撼させた。新型コロナ大流行の前に取材で訪れたイスラエルで血で血を洗う報復合戦がまた始まってしま…
-
次はどう動くのか、習主席
2023/09/19注目を集めた9月13日のロシアのプーチン大統領と北朝鮮の最高指導者金正恩のロシア東部ボストーチヌイ宇宙基地での会談は、ウクライナ戦争後の新たな世界秩序を予感させるものだった。 会談の歓迎食事会ではカムチャッカ産のカニを使…
-
オッペンハイマーは何を思う
2023/08/23米国が広島・長崎へ原子爆弾を投下してから78周年の今年、不安な世相を映すように先月公開されたクリストファー・ノーラン監督の映画『オッペンハイマー』が米国をはじめ世界各国で大ヒットしている。興行収入はすでに4億ドル(約57…
-
忘れ去られるもう一つの戦災
2023/07/20世界の関心がウクライナ戦争に集まる中、日本と馴染みが深いアジアの仏教大国で悲惨な「忘れられた戦争」が続いている。 ミャンマー内戦だ。 国連の調査によれば、2021年に国軍がクーデターを強行してから2年半余りの間に、同国で…
-
トランプ再起訴
2023/06/20ついに傍若無人な前米大統領ドナルド・トランプの落日を見ることになるのか。 不倫相手のポルノ女優へ口止め料支払いを巡ってニューヨーク州大陪審で起訴されてからわずか3ヶ月後、トランプは機密文書の不正保持・隠蔽、司法妨害など合…