イラン情勢に一喜一憂は続く
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イランのアラグチ外相が“停戦期間中はホルムズ海峡を完全に開放する。”とコメントすると、原油価格が10ドル以上下落し、ドル円も157.59まで急落したが、その後に米国がホルムズ海峡の海上封鎖を継続すると発表するとイランはそれに反発して再びホルムズ海峡を封鎖し、日曜日には米海軍がイラン船籍の貨物船を攻撃・拿捕すると言う事件が起きて、一気にイラン情勢に対する楽観論が後退した。
2026年4月20日号
先週のドル円相場は、週末金曜日にイランが濃縮ウランを放棄する見返りに、米国は200億ドルの資産凍結を解除することを検討すると報じられ、又イランのアラグチ外相が“停戦期間中はホルムズ海峡を完全に開放する。”とコメントすると、原油価格が10ドル以上下落し、ドル円も157.59まで急落したが、その後に米国がホルムズ海峡の海上封鎖を継続すると発表するとイランはそれに反発して再びホルムズ海峡を封鎖し、日曜日には米海軍がイラン船籍の貨物船を攻撃・拿捕すると言う事件が起きて、一気にイラン情勢に対する楽観論が後退した。
これを受けて週明けの東京市場ではドル円相場は一時159.19迄上昇したが、介入警戒感に阻まれて正午過ぎには158.85迄反落している。
先週のレポートでも触れたが、現在のドル円相場はファンダメンタルズ(経済的基礎要因)には関係無く、イラン情勢に一喜一憂しながらアップ・ダウンを繰り返しており、堪ったものではない。
結局、此処数週間は158円を割ると買いが入り、160円に近付くと売りが出ると言うレンジ相場が続いている。
21日には米国とイランの再協議が予定されており、米国代表団が仲介国のパキスタンに入国したとの報道が有るが、両者の交渉が進展するかどうかは不透明な状況にある。
このままではトランプは物価上昇に怒りを隠さない米国民からそっぽを向かれて11月の中間選挙では益々敗北が濃厚となり、イランもトランプの脅しが本当であれば、国内の橋や発電設備などのインフラを更に破壊されるリスクは高く、正に“Win-Win.”=(双方に利益が有る。)と真逆の”Lose-Lose.“=(お互いに利益の無い。)の状態に陥る可能性は高い。
こうしたことから、現状では米国・イランの主張の隔たりは大きいが、個人的には何れお互いに嫌々ながら譲歩せざるを得ないのではなかろうかと思っている。
そうなった場合は先週末の様に原油化価格は下がり、ドル円相場も下落するのではなかろうか?

ドル円相場は160円手前まで上昇すると介入警戒感が高まって反落を繰り返しているが、先週の日米財務相会談後に片山財務相は、“今まで以上に日米間で緊密な連絡を取ること で一致した。必要ならば断固たる措置も取る。”と発言し、又三村財務官も“財務官レベルで緊密に連携することを日米で確認した。”と発言しており、矢張り160円を超えるドル高&円安に対しては介入に対しての警戒が益々必要であろう。
今週は目立った重要な経済指標の発表も無く(尤も、現状ではイラン情勢に翻弄されて経済指標などのファンダメンタルズに目を向ける参加者は多くはないが….)、依然としてイラン情勢に一喜一憂しながらの取引が続くであろう。
先週初、159円台のミドル迄上昇したドル円相場の動きを受けて、我が国個人投資家は僅かながらドルを買い戻して約3億ドルの売り持ちポジションを保持し、シカゴ・IMM.も8億ドル買い持ちを減らして約65億ドルの買い持ちとなっている。
矢張り、介入は恐いか?
先週ご披露した黒田前日銀総裁・元財務官のお言葉を肝に銘じておきたい。
今週のテクニカル分析
今週のテクニカル分析は先週と同じで、膠着状態を反映してレンジを想定。160.50を上切れば更なる上昇、158.50を下切れば更なる下落を見込む。
今週のレンジ


ドル円:155.50~160.50
ユーロ円:183.00~188.00

酒匂隆雄 (さこう・たかお)
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
公式ブログ:酒匂隆雄が語る「畢生の遊楽三昧」
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