鈴木雅光の「奔放自在」

アクティブファンドの選び方

2026/04/21

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経済ジャーナリストの鈴木雅光氏が、アクティブファンド選びの本質を解説。運用者のイメージや投資哲学だけに頼らず、過去の実績やリスク指標など数字から見極める重要性を読み解きます。
この記事で分かること: インデックス運用との違い/アクティブファンド選びで重視すべき視点/トータルリターン・標準偏差・シャープレシオの見方

インデックスとは、英語で「指し示すもの」、「目録」、「索引」を意味します。つまり情報やデータを整理して、目的の情報を探しやすくするための一覧表などのことです。目印といっても良いでしょう。

インデックスという言葉は、投資の世界でも頻繁に用いられます。具体的には、特定の市場やセクターのパフォーマンスを示す数値で、日経平均株価や東証株価指数、S&P500などが代表的なものです。言うなれば、特定の国や地域、セクター、資産クラスなどの総合的な値動きを示すものが、投資の世界におけるインデックスです。

投資信託など資産運用の世界では、このインデックスへの連動を目指す運用をインデックス運用、敢えてインデックスとは構成銘柄や個別銘柄の投資比率を変えて、インデックスを超えるリターンを目指す運用をアクティブ運用と称しています。

そして、インデックス運用とアクティブ運用とで神学論争のようになっているのが、「このどちらが有利なのか」ということです。

一般的には、長期で見た場合、「アクティブ運用はインデックス運用に勝てない」と言われていますが、正直なところ、これは一概には言えません。実際、アクティブ運用のパフォーマンスが、インデックス運用のそれを大きく凌駕するケースもあるからです。

日本株は2013年のアベノミクスからようやく本格的な上昇トレンドに入り、2024年2月にバブル後高値を更新。2025年4月から強い上昇トレンドになり、2026年2月には5万9332円の最高値をつけました。この間、日本株アクティブファンドのなかにも、日経平均株価やTOPIXなどのインデックスを上回るパフォーマンスを維持しているものもありますし、逆にインデックスを上回ることができない日本株アクティブファンドも存在します。

つまりアクティブ運用は、同じ資産クラスで運用するタイプでも、運用者によってパフォーマンスにばらつきが生じるのです。したがって、アクティブ運用のファンドを買う場合は、インデックスを上回れる運用能力を持った運用者かどうかを見極める必要があります。

ただ、この見極めが非常に難しいのです。

アクティブファンドの評価は「定性評価」と「定量評価」で行います。定性評価は、運用者の投資哲学、運用体制、意思決定のプロセス、リスク管理など、数字で評価しにくいところをチェックすることで、定量評価は過去の運用成績を用いて評価します。過去の運用成績に関しては、絶対的なパフォーマンスだけでなく、ベンチマークとして設定されるインデックスに対して、それを上回っているのか、下回っているのか、取っているリスクに対して効率的にリターンを上げているかどうか、といった点をチェックして評価します。

正直、定量評価をしっかり行える個人は少ないでしょう。そのため、アクティブファンドを選ぶ際、多くの人は定性面にばかり注目してしまいがちです。それも、投資セミナーなどに参加して、運用者がもっともらしく話す事を鵜呑みにし、他の運用者と比較しないまま、「この人がこう言っているのだから間違いない」という、定性評価と言うにはあまりにもお粗末な判断基準で、アクティブファンドを選びます。

投資哲学といえば聞こえはいいのですが、下手をすると宗教になりがちです。さしずめファンドを買う資金はお布施といったところでしょうか。もちろんそんなアクティブファンドばかりではありませんが、なかにはこの手のアクティブファンドも混在しているので、やはりしっかり定量面には注目するべきだと思います。

個人でも簡単にできる定量評価の方法としては、やはり過去の運用成績をしっかりチェックすることです。たとえばウエルスアドバイザーのサイトを見ると、個別ファンドで「トータルリターン」、「標準偏差」、「シャープレシオ」といった数字をチェックできます。

トータルリターンは、一定の期間中にどれだけ高いリターンを上げたかです。ウエルスアドバイザーのサイトには、同タイプのファンドのなかで何位であるかも表示されるので、この順位が高いものを選びましょう。

次に標準偏差ですが、この数値が高いほど、対象期間の運用成績のブレが大きかったことを示します。つまり保有している間、ハラハラドキドキさせられるということです。そうしたくない場合は、標準偏差の低いファンドを選ぶようにします。

そしてシャープレシオですが、これはリスクに見合ったリターンが得られているかどうかを示します。当然、この数値が高いほど、効率的にリターンを稼いでいることになります。

アクティブファンドを選ぶ際には、投資哲学に賛同できるかどうかも大事ですが、同時に定量面もしっかりチェックするようにしましょう。ひとまず上記の3つの数値をチェックすれば、大きな失敗はないはずです。

鈴木雅光(すずき・まさみつ)

金融ジャーナリスト
JOYnt代表。岡三証券、公社債新聞社、金融データシステムを経て独立し(有)JOYnt設立し代表に。雑誌への寄稿、単行本執筆のほか、投資信託、経済マーケットを中心に幅広くプロデュース業を展開。


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