
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
昨日、40年以上も親交のある元銀行仲間(今は大手米系証券会社の会長さん)に誘われて「ワクヌイ」と言うレストランにお邪魔した。何だか日本語の様な響きがあるが、ニュージーランドのレストランである。意味はわからないが、ワクヌイとは恐らくマウイ語であろうか?
場所は東京タワーの真ん前で新しいビルの10階にあり、昨晩は生憎雨模様で外には出られなかったが、景色も良さそうである。レストランに入ると右側にドドーンと肉がぶら下がっており、熟成させているらしい。筆者は脂の乗った霜降りの肉は苦手で、どちらかと言うと赤みの肉の方が好きだ。
下の写真の肉はオーシャン・ビーフと呼ばれる200グラムのサーロインと350グラムのヒレでこれを4人で分けて食べたが小食の筆者には食べ切れず、半分はDoggy bag(お持ち帰り)にして貰った。筆者の大好きなワインは全てニュージーランド産で、値段は極めてリーズナブルであった。
先ずはシャルドネ100%(ブラン・ド・ブラン)のスパークリング・ワイン。(フランスのシャンパン地方で作られるスパークリング・ワインしかシャンパンと呼べない)値段は7,800円だったと思う。白は大好きなソービニヨン・ブランでスッキリとした味わいでこれも良かった。値段は7,000円くらいだったかな?
赤は勿論ピノ・ノアール。南島のフェルトン・ロード産だ。これは多少高くて12,000円位だったと思う。ワインが高いか否かは飲む人の価値判断によると思うが、ワイン好きの筆者には大変リーズナブルであると思う。
皆さんもご経験が有ろうが日本のレストランのワインは高い!平気で仕入れ値の3倍くらい吹っかけて来る。ちょっとした良いワインを頼むと4~5万円取られる事も珍しくは無い。筆者はそもそも沢山食べられないのでフレンチに行く事は無いが、外でイタリアンや和食を頂く時はワイン持ち込みOKの所にしか行かない。自分が持っているワインに4万も5万も払う気はしない。このワクヌイ、大変盛況でほとんどの席が埋まっていた。
皆さん、もしご興味が有りましたら必ず予約をしてからお出かけ下さい。
為替相場であるが121円から111円まで下落した大相場の後、112.00~114.50のレンジ内に留まって大きな動きが無い。昨日と今日開催された日銀政策決定会合で現状の政策維持が発表され、多少株安と円高に振れたが安値は113.21まで。
今月は決算月なので短期的な需給で相場は動く可能性が高いが、基調的な円高シナリオは変えていない。明日は米国の金融政策を決めるFOMCが開催される。こちらも現状の政策維持が決定される可能性が高いと思われるが、その後多少は動きが出てくればいいなと思っている。

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
