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波乱であった1月相場。|為替ランドスケープ 2022年2月号
公開日:2022年2月01日

波乱であった1月相場。

先月、日米中央銀行が金融政策を決定する日銀政策決定会合とFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催され、前者では既存の超金融緩和政策の継続が決定され、後者では

-テーパリング終了後の3月のFOMCから利上げを開始する。
-1回に0.5%の大幅利上げや5月のFOMCでの連続利上げを否定するものではない。
-毎回のFOMCでの利上げの可能性も排除せず、QT(Quantitative Tightening)=量的金融引き締めを開始する。

などが決定された。

これは市場の大方の予想に近かったとは言え、思ったよりもタカ派的な内容であったと言えようか。

米国での金利上昇の思惑で米国長期金利は上昇、株価は下落し、ドルはその他主要通貨に対して上昇したが、ドル・円相場の動きは鈍い。

1月の相場の動きを振り返ってみたい。

2021/1/32022/1/31
日経平均 29,301.79 27,001.98 (-7.8%)
NYダウ 36,585.06 35,131.86 (-4.0%)
ナスダック 15,832.80 14,239.88 (-10.1%)
S&P 4,796.56 4,515.55 (-5.9%)
米国10年債利回り 1.636% 1.783% (+0.147%)
日本10年債利回り 0.085% 0.170% (+0.085%)
ドル・円 115.34 115.12 (-0.2%)
ユーロ・ドル 1.1297 1.1233 (-0.6%)
ユーロ・円 130.31 129.31 (-0.8%)
ポンド・ドル 1.3478 1.3444 (-0.3%)
ポンド・円 155.45 154.77 (-0.4%)
豪ドル・ドル 0.7189 0.7067 (-1.7%)
豪ドル・円 82.93 81.36 (-1.9%)
ビットコイン 5,350 4,430 (-17.2%)

(注:1月3日は東京市場が休場の為、日経平均と日本10年債利回りのデータは1月4日の物。ビットコインは単位1千円)

面白いことに日米10年債利回りが上昇したことを受けて共に(+)を示しているが、その他の価格は全て下落(--)を示している。

実は昨日1月31日、ニューヨーク市場で月末のリバランス(複数の資産や証券に分散投資するポートフォリオ運用において、資産の再配分を行うこと)の大規模な買戻しが入ってニューヨーク株式市場3指数が大幅に値を戻したが、それでも1月のパフォーマンスは惨憺たるものであった。

(※上記チャートと

2021年に各々約21%、23%、29%も上げたダウ、ナスダック、そしてS&Pに程よい調整が入ったと言ってしまえばそれまでであるが、未だ予断は許さないと思われる。

1月の値動きをまとめると、FRBの利上げ期待でドルが上がり、その他主要通貨が下落した。

米国10年債利回りは上昇し、日本10年債利回りもそれに追随して上昇した。

株価はFRBの利上げとウクライナ情勢の緊張を反映してリスク・オフとなり、大きく値を下げた。

リスク・オフ時の典型であるドルと円が買われ、買われた通貨同士のペアーであるドル・円は結果的に小幅な動きで終わったのである。

緊張の増すウクライナ情勢であるが、ロシアが国境沿いで軍を増強させていることに対してNATO(北大西洋条約機構)も欧州東部へ戦艦や戦闘機の配備を強化しており、緊張が高まるばかりだ。

米国務省は在ウクライナ大使館職員の家族に出国を命じ、米政府職員の自主的な出国を認め、米国民にも国外退避を検討すべきと伝えた。

正に一触即発の危機にあり、予断を許さないが2月4日から20日まで開催される北京オリンピックの最中は武力行使をしないでくれと中国がロシアに対して要請したと言う情報が有る。

台湾問題については以前から北京オリンピック期間中、中国は目立つ行動をしないと言われてきたが、ここでウクライナでもしばしの小康が続くようであれば、束の間とは言え暫く地政学的リスクは落ち着くと見て良いかも知れない。

となると咄嗟にリスク・オン(リスク・オフの逆で投資家が新たなリスクを取ることに積極的となり、新規投資に意欲を示す。)の言葉が頭に浮かぶが、株が買われて債券、ドル、そして円が売られると言う単純な動きになるとも思えない。

依然としてウクライナ、台湾、イランにおける地政学リスクの存在と新規感染者数が急速に拡大しつつある新型コロナウィルスの問題が有る限り、何時リスク・オフが顕著化するかの恐れを拭い去るわけには行かない。

2月はリスク・オフの動きが一服して静かな相場展開となるかも知れないが、そう長続きするとも思えない。

 相場が何方かにオーバー・シュートする様であれば逆張りの発想でBuy on dips(下がれば買う)、そして Sell on rallies(上がれば売る)と言う戦略が面白いかも知れない。

 ドル・円で言えば、114円以下は買い、116円以上は売りと言う感じである。

 さて、どうなるか??



酒匂隆雄氏プロフィール

酒匂隆雄 さこう・たかお

酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表

1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

トレードトレードブログ:
酒匂隆雄が語る「畢生の遊楽三昧」

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