酒匂隆雄の「為替ランドスケープ」 

Survey=調査。

2026/01/05

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新年早々、アメリカのベネズエラ攻撃、そしてマドゥラ大統領夫妻の拘束と言う驚きのニュースが駆け巡り、今年も波乱の年の予感か。今年はSurvey.が無いので、今朝のテレビ東京のモーニング・サテライトで放送された34名の証券・為替ディーラーの2026年末のドル円相場予想をご披露します。

皆様、新年明けましておめでとうございます。

新年早々、アメリカのベネズエラ攻撃、そしてマドゥラ大統領夫妻の拘束という驚きのニュースが駆け巡ったが、今年も波乱の年となる前触れであろうか?

毎年、最初のレポートは週刊・日経ヴェリタスが公表する著名なエコノミスト、ストラテジストなどが占うドル円相場の高値、安値、そしてその時期をご披露してきたが、週刊・日経ヴェリタスが昨年廃刊となり、今年はそのSurveyが無いので、1月1日に日経新聞が公表した20名のジャンルの違う社長さん方の2026年6月末及び12月末、そして今朝のテレビ東京のモーニング・サテライトで放送された34名の証券・為替ディーラーの2026年末のドル円相場予想をご披露したい。

まずは社長さん方の予想だが、6月末、12月末と日にちを設定しているのに10円~20円の幅で答えている方が何人も居るのが、面白い。
為替ディーラーはそんな考えは持たず、一つの相場を断定したがるので、幅で考えることはしない。

大方が145~155を予想されているが、12月末の方がドル安&円高になっていると見る人が多い事が興味深い。

6月末12月末
145140
145~155140~150
150150
145145
150140
148145
155150
148145
155157
145~155145~155
145~155140~150
146~150146~150
145~155140~160
148146
(合計:20名(日経新聞1月1日号より抜粋しました)

次は34名のディーラー諸君の2026年末の予想だが、ドル円相場の最安値は135円、最高値は165円と30円の幅が有る。
一番多いのは150円で6名、次は140円が5名、145円が4名、そして152円と158円が3名と続き、社長さん方の145~155円の予想と大きくは違わない。
135~150円と見る向きが21名、152~165円が13名と2026年末は150円以下と予想する人数が多い。

ドル円相場人数
1351
1405
1454
1461
1471
1481
1492
1506
1523
1551
1571
1583
1602
1621
1631
1651
(合計:34名 1月5日のテレビ東京「モーニング・サテライト」から抜粋)

これらのSurvey結果を見ると、プロのディーラー諸君は「2026年もドル高&円安のトレンドは続く。」と言う世間の噂とは違う相場観を持っている感じがする。

ただ、これらディーラー諸君は2024年、2025年と2年続いて「年初はドル高&円安で、年末に向けてドル安&円高が進む。」と読んで大外れを演じている(実は筆者もその一人であるが……)事は、覚えておく必要が有るかも知れない。

大外れを演じた理由の一つに、皆が日米の名目金利差が、FRBの利下げと日銀の利上げにより縮まると考えてドル円相場は下がると考えた事によろうか?

ところが市場は日米の実質金利差(政策金利から消費者物価指数を引いた物。)を重要視して円を買うどころか、売った。

下は同じく今朝のモーニング・サテライトで披露された2022年から現在までの日米実質10年債金利差とドル円相場の動きを表したものであるが、非常に奇麗な相関関係を示している。

テレビ東京「モーニング・サテライト」のテレビ画面から拝借しました

これを見ると、2025年に入ってから明らかに日米実質金利差(赤い線)は下げている(縮んでいる。)にもかかわらず、ドル円相場(青い線)は上昇している。

市場は2026年の日米金融政策の行方を固唾を飲んで見守っているが、そのペース(速さ)とマグニチュード(幅)は分からないものの、FRBは追加利下げ、そして日銀は追加利上げを行う事は必定で、同時に我が国の消費者物価指数は下がると予想されている。

現在の日本の短期実質金利である約-2.25%(0.75%-3.0%)が-1.5%(1.00%-2.50%)に縮まれば、自ずから実質長期金利差も縮まると考えられ、上のチャート(日米実質10年債の金利差であるが)を見てもドル円相場が145円近辺に落ち着いても不思議ではない感じがする。

2024年、2025年と相場予想を間違えた筆者も、多くのディーラー諸君と同じく、2026年は「ようやく」ドル安&円高が進むのではないかと期待している。

今週金曜日はFRBの金融政策の行方を占う上で重要な12月の米国雇用統計の発表があるが、市場予想は非農業部門雇用者数が前月比+6.4万人から+5.5万人へと減少し、失業率は前月の4.6%から4.5%へと好転すると見て、まちまちである。

パウエル議長の後釜となる新議長が誰になるのか興味深いが、それと同時に今年のFRBの政策の行方がどうなるのかを考える上でも、重要な指標となりそうである。

今週のテクニカル分析

今週のテクニカル分析の見立ては155~158のレンジを予想。

今週のレンジ

ドル円:155.00~158.00
ユーロ円:182.00~185.00

酒匂隆雄

酒匂隆雄 (さこう・たかお)

酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。


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