
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
先日、何時も大変お世話になっているこの遊楽三昧を管理されているトレード・トレードの方から大変嬉しいお申し出があった。
「酒匂さん、遊楽三昧がそろそろ100回目を迎えます。記念して食事か、あるいはゴルフか、何か面白い事をやりましょう。」
こう言うのは嫌いではないどころか大好きなので「是非ともお願いします。食事でもゴルフでも、何でもお付き合いします!」と二つ返事でお受けした。
確かに調べてみると8月1日号が100回目となる。ひゃーっ、早いものだ。
もう約2年前くらいだろうか、「酒匂さん、普段何やってんですか?車は情熱を失ったと聞くし、またゴルフは止めたと聞く。あと残りはワインだけですか?」と痛いところを付かれ、「うーん、確かに車は約5年前くらいにドイツのニュルブルクリンク・サーキットで死ぬ思いをして止めたし、ゴルフも飛ばず、寄らず、そして入らずの『三途の川(さんずのかわ)』にどっぷり足を踏み入れて止めてしまい、趣味と言う趣味はワインだけになってしまいました。でも楽しい仲間との付き合いゴルフは続けています。」と白状した。
今年になって4回ゴルフはプレーしたかな?
「そうですか、割合暇そうだから(と思われているらしいが、確かにそうだな。)今迄の経験や体験を生かした、何か随筆みたいなものを週一回書いて頂けませんか?名前は遊楽三昧としましょう。テーマは何でも結構です。余り肩の凝らない物が面白いと思いますが、たまには真面目な為替の話なんかも良いですね。」と誘われた。
因みに辞書を引くと、
― 遊楽=遊んで楽しむこと。
― 三昧=ある事に熱中する。
とある。では遊楽三昧は一生懸命遊んで楽しむと言う事か?うん、今の俺にぴったりだな。
と言う訳でお引き受けしたのだが、そうかもう100回か!!余り真面目な為替の話をした覚えは無いが、毎週この遊楽三昧を書くことを楽しみにしており、確か一度も欠かしたことは無い筈だ。物を書くことは苦痛ではなく、一旦書き始めると小一時間もあれば書き終えるのだが書くテーマに苦労する。
まあ一言で言えばネタに苦労するのだ。行き当たりばったりが多いので時事ネタが多くなる傾向はあるが、なるべく面白おかしく書く様にしているつもりだ。
100回と言うと、おおよそ2年経ったと言う事になるが、この年になるとまあ時間の経つのが早い事、早い事!1年なんて、いや2年なんてあっと言う間ですな。実は遊楽三昧の101回目は8月8日となる勘定であるが、恥ずかしながらこの日は私目の70回の誕生日にあたる。
70歳です、はい70歳!
古希(稀)に当たるんですな。ウィキペディアによると『古希とは、70歳のこと。唐の詩人杜甫の詩・曲江(きょっこう)「酒債は尋常行く処に有り 人生七十古来稀なり」(酒代のつけは私が普通行く所には、どこにでもある。(しかし)七十年生きる人は古くから稀である)に由来する。』らしい。
杜甫の時代(8世紀)は70歳まで生きるのは稀であったのであろうが、厚生労働省が今年3月に発表した日本の平均寿命は男性が80.75歳らしい。よーし、あと10年ほど馬齢を重ねるとするか!
(注:『馬齢を重ねる。』を辞書で見ると『これといったこともせずに、いたずらに年を重ねる。』とある。わはは、これまた俺にぴったりだ!)
あと10年、楽しい仲間との付き合いゴルフ、付き合い飲み会は喜んでご一緒致します。

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
