
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
関東地方は8月に入ってから20日連続で雨が降り、太陽がかっと照り付ける何時もの夏空を見る事は殆ど無かった。お陰でうだるような暑さの日々は無かったが何だか夏らしくないなと思うのは贅沢かな?
ところで最近外で遊ぶ子供達を見ない。
昔は夏休みと言えば子供達が外でキャッキャッと大騒ぎし、煩いくらいだったと記憶するが、皆何処に行っちゃったんだろう?家の中でゲームでもしているんですかね?
我々が小さい頃はゲームなんて無かった。朝から晩まで外で遊んでいた。
筆者が生まれ育ったのは現在の東広島市、その頃は西条町と言う小さな田舎町で家の裏に川が流れていた。朝10時頃に1キロくらい下流に歩いて行き、川に入って魚を素手で捕まえる。魚は食べる訳でもなく、意味も無く捕まえてバケツに入れていたが直ぐに死んだものだ。
お昼頃には家に帰って昼ご飯を食べ、また家の裏から川に入って川上に向かって歩いて行く。どうして川下から歩いて行くかと言うと、水が濁るので川上から歩いて行くと魚の居場所が見えなくなるからである。
時計も無いのにお昼時は勘で分かった。今でも手を石垣に突っ込んで魚をぎゅっと握って捕まえた感触を覚えている。
あ、その頃の思い出がもう一つある。(ちょっと汚いです....)
ある晩、兄と一緒に蛍を取りに行こうと言う事になり、母親に真新しい浴衣を着せて貰って外に出た。回りは田んぼで勿論真っ暗である。兄が先に行ってしまい、追い掛ける為に近回りをしようと田んぼを横切ろうとして何と肥溜めに落ち込んでしまった。
ウィキペディアによると、『肥溜め(こえだめ、野壺(のつぼ)とも言う)は、伝統的な農業設備の一種。農家その他で出た屎尿を貯蔵し、下肥(しもごえ)という堆肥にするための穴または、大きめの水瓶。穴の方の外見は井戸に似ている。水瓶の方は、素焼きの瓶が多く、口径1~1.5m程度のものを土中に埋め使用する。一般的には、薄める為の水を入れる水瓶と一緒に設置されることが多い。
今だと考えられないが、蓋の無い肥溜めがあちらこちらに存在した。筆者以外にも落ちた子供はいっぱいいるのではないかなあ?
必死で肥溜めから這い上がったが命に別条は無かったものの、甚だ臭い!子供心に咄嗟に「あーあ、怒られるな。」と思った。とぼとぼ臭い体を引き摺って家に帰ったが別に怒られはしなかった。代わりに少し遅れて帰って来た兄が「弟をちゃんと見なくては駄目でしょうに!」と怒られていた。ちょっぴり恥ずかしい、そして臭い思い出である。
今の都会の子供達には1日中川で魚取りに興じたり、肥溜めに落ちたりと言う様なワイルドな経験をする事は無いんだろうな?ちょっと可哀想な気がしないでもないな。
全然話が違うが、さっき見ていたテレビ番組で面白い事を言っていた。我々皆で写真を撮る時に「はい、チーズ。」って言いますよね。その結果多くの人の口がおちょぼ口(小さくつぼめた口つき)になっていると言うのだ。チーズと言っている時のチーの時にかしゃっとなれば口が少し開いて微笑んでいる様に写るのだが、ズの時にかしゃっとなれば、ほれおちょぼ口に成ってしまうでしょ?ちょっとチーズと言ってみて下さいな。
もっといいのは「1足す1は?」と聞く事だそうである。皆「2」って言いますよね。ちょっと「2」って言ってみて下さい。口が少し開いて微笑んでいる様ですよね。
こう言うの大好き!
"『ゼリー』の代わりに『便器、便器。』と大声で言っているのって笑っちゃいません?このコマーシャルを見る度に大笑いしている。久々の傑作である。しかしコマーシャル制作会社やコマーシャルを提供している会社の人達は気付かないのかなあ?面白いからこのコマーシャルをなるべく長く放映して欲しい!!"
※遊楽三昧 第94回より
と言ったが残念ながら(?)やはり直ぐにこのコマーシャルは無くなってしまった。
こう言うの本当に好きなんだけどなあ。

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
