
国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。
このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。
恥ずかしながら今日8月8日で満70歳と成った。
所謂古希と言うヤツに到達したのである。
古希と言う言葉をウィキペディアで調べると、
"70歳のこと。
唐の詩人杜甫の詩・曲江(きょっこう)「酒債は尋常行く処に有り 人生七十古来稀なり」(酒代のつけは私が普通行く所には、どこにでもある。(しかし)七十年生きる人は古くから稀である)に由来する。"
とある。
要するに"70歳に成りましたよ。昔から70歳まで生きる人は少ないですよ。"と言う事か?
上で"恥ずかしながら"と言ったのは、よく巷で"馬齢を重ねる。"と言うからである。
これまた故事ことわざ辞典で調べると、
"馬齢を重ねる。
【読み】 ばれいをかさねる。
【意味】 馬齢を重ねるとは、たいしたこともせず、ただ無駄に年をとることのたとえ。"
とある。
"たいしたこともせず、ただ無駄に年をとる。"なんて"まるで俺の事を言っているんだろうか?"と苦笑いをしてしまうが、用例を見ると"私など尊敬されるほどでもない、馬齢を重ねてきただけだよ。"とあり、まあ我が国独特の謙遜の意味なのであろう。
先日横浜市から敬老特別乗車証の申し込み用紙が送られてきた。
この乗車証を見せれば横浜市内の乗り合いバス、市営地下鉄、金沢シーサイドラインが利用出来る。
敬老ですぞ、敬老!
上の写真がその敬老特別乗車証であるが有効期間が10月1日から翌年の9月30日で、筆者は8月8日生まれであるので日割り計算で料金を払って今年9月30日まで有効な乗車証を手に入れたのである。
(敬老の割にはタダでないのが少し癪に触るな・・・)
65歳に成った時には"濱ともカード"なる物を貰った。
寿の字が眩しい。
これは"高齢者のための優待施設利用証"と書かれており、案内には"65歳以上の横浜市民の方にお渡ししている「濱ともカード」は、「濱とも協賛店」で さまざまなサービスを受けることができる、便利でお得なカードです。"とある。
一番重宝しているのは、普通の人は700円のお隣に在る三渓園の入場料が200円に成ることである。(先月までは普通の人は500円で"濱ともカード"を持つ人はタダであったが大規模修繕をする為の資金捻出のために値上げしたらしい。構いませんよ。)
ところでビートルズの歌に"When I am sixty-four"(僕が64歳に成っても。)と言う好きな歌が有るが最後の方にこう言っている。
"Will you still need me, will you still feed me, when I am sixty-four ?"(僕が64歳に成っても未だ僕を必要としているかい?そしてご飯を作ってくれるかい?)
これはPaul Mc Cartneyが作った曲で1966~1967年頃の作品(50年前か!)だと思うがこの頃は64歳と言うと本当にお爺ちゃんだったんだろうな?
それをも超えて70歳!
流石にこの歳に成るとお腹の周りが気になるし昔の様にゴルフを連ちゃんしたり車をぶっ飛ばす元気は無い。
でも"ああ、歳を取ったなあ!"と老け込む気持ちも無い。
以前にも触れたが自分のDNAの検査をして貰ったら筆者の寿命は大体80歳前後らしい。
これは健康的に寿命を全うした(穏やかに老衰で逝った。)両親と殆ど同じである。
と言う事はあと10年。
よーし、残り10年を馬齢を重ねるどころか面白おかしく過ごしてやろうじゃないか!
皆さん、宜しくお付き合い下さいね。

酒匂隆雄 さこう・たかお
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
