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第10回 酒匂隆雄が語る「畢生の遊楽三昧」

 

国内外の銀行で為替ディーラーとして活躍され、その華麗な取引手腕から「貴公子」と称された酒匂隆雄さん。為替ディーラーの第一人者の顔とは別に、レーシング、海外旅行、ワイン・グルメに温泉旅行と、様々な趣味をお持ちで、人生を楽しく過ごすことに関しても一流人です。

このコンテンツでは、楽しい話題や日々の生活、たまには為替マーケットについて語っていただきます。

 

さて、私の趣味であるゴルフ、車、そしてワインについて勝手気ままに話をさせて頂いて来たが、今日は数あるワインにどの様な料理が合うのかを考えてみたい。

いわゆる「マリアージュ」と言う奴であるが、別にルールは無い。昔から牡蠣にはシャブリ、魚には白ワイン、そしてお肉には赤ワインと言う様な『何とは無い』決まりの様な物があり、確かにそれぞれ合いやすいのだと思う。

多少生臭い牡蠣に個性の強い濃い赤ワインを一緒に飲んでもおそらく不味いであろうし、キリリとした白身の魚に、これまた濃い赤ワインが合うとも思えない。逆に血も滴る上等のステーキに酸味の強い白ワインは駄目であろう。

牡蠣は食べられないのでよく分からないが、確かにミネラル分が多いのでシャブリは牡蠣に合うであろう事は分かる。きりりとした白身の魚に若いピノ・ノアール(代表的な赤ワイン)は全く問題は無いし、実はピノ・ノアールと醤油は合う。と言う事は刺身・寿司と若いピノ・ノアールは合うと言う事になる。

そうだ。今度馴染みのお寿司屋さんに行った時に醤油とピノ・ノアールを半分ずつ入れたタレに、中トロを5分間「ヅケ」にして食べてご覧なさい。その美味しさにたまげます。

余りサシが入っていなくて(私はあの脂が筋で入ったサシの多い和牛は苦手である)塩と胡椒で焼いただけのお肉が好きで、これはしっかりした白ワインなら全く問題無いし、勿論ピノ・ノアールでも美味しく頂ける。こってりお肉にはフルボディのボルドーとかカリフォルニアがよろしい。(自分では最近余り濃いワインが飲めなくなった)

酒匂隆雄

私のおススメの【マリアージュ】

さて此処からは手持ちのワインを見ながら自分で勝手に決めている相性がいい食べ物を挙げてみたい。

<シャンパン編>
最初の写真の左は「ボランジェ RD.2002」であるがエレガントで何にでも合う。シャンパンは食前酒と言われるがこれくらいのシャンパンになると、食前、食中、そして食後酒とずっと飲んでいても飽きない。
右は「ドン・ペリニヨン 2002」の特別製のロゼ。辛口で、これが天ぷらに見事に合う。

シャンパン

<白ワイン編>
写真の左は世界中で大人気のニュージーランド・クラウディー・ベイの「2009 TE KOKO」。ソービニヨン・ブランを樽熟成している。このワインはちょっと冷たくして飲めば、万能で大体何にでも合う。
右は皇居の晩餐会では必ず出される「1993 コルトン・シャルルマーニュ」。このワインはお肉でも大丈夫。ただし、あまり冷たくしては駄目。

白ワイン

<ロゼと若いピノ・ノアール編>
写真の左はブラッド・ピットが所有している「2013 ミラヴァル」。確か2~3年前に「最もポピュラーなロゼ」に挙げられれた。まあ、水代わりにでもどうぞ。

右は私が道楽で輸入しているニュージーランドの「2011 ピノ・ノアール」。ホテル・オークラ、一笑美茶楼、アークヒルズ・クラブで提供して頂いている。

自分で言うのも何だが、美味い!ただ、ちと高い!11月14日に赤坂アークヒルズクラブで開催される、アメジスト香港さん主催のセミナー後の懇親会で開催される、抽選会の景品として6本ご提供致します。くじ運の強い方は、持ってけー!

ロゼ

<New world.(フランス以外)の赤ワイン編>
一番最後の「GAJA」もその範疇に入る。写真の左側は「1996 ドミナス」(カリフォルニア)。100%メルローである。そして右側はお馴染の「1984 オーパス・ワン」(カリフォルニア)。これらのフルボディのいいNew world.を飲む時は、ぜひとも奢って良いお肉を召し上がり下さい。

若いピノ・ノアール

最後の二本はもう古酒と言っても良い「1972 シャトー・オーブリオン」(ボルドー五大シャトーの一つ)と「1964 ガヤ・バルバレスコ」。両方ともオークションで落札した物だが、開けて見なければその中身がどうなっているかはわからない。左のオーブリオンを見ると分かるが、中のワインが蒸発して「ショルダー」まで落ちている。

New world.(フランス以外)の赤ワイン

物凄く美味しくて芸術的な味がするのか、それとも開けてがっかり「ただの臭い酢」になっているかは栓を抜いてからのお楽しみ。もしがっかりでもオークション主催者には文句は言えないのがこの世界の仕来たり。同じ生産者の同じ年の同じワイン(たとえば1ケース買ったとすると)を開けたら10%は「ブショネ」(コルクにカビの匂いが付いてしまい、嫌な匂いになる)である事を覚悟していなければならない。

先月、香港で開催されたボート・パーティーに持参した2本のEscarpment.のマグナムの内の1本がブショネだった。シンクにジャージャー捨てていたら「もったいない、どうして捨てるんですか!」と詰問されたが、飲んでも美味しくないのです。良いか悪いかわからないワインを開けるのだから、決め打ちをしてはいけない。

もし駄目であった時の事を考えて他のワインも持参するのが肝要。1964のガヤのバーバレスコは、いつも香港で大変お世話に成っているS氏が次に来日される時に開けるつもりである。

さて全く個人的な意見であるが、どうしてもワインとは合わないと思う物。
・若い白ワインと酢の物
・JAL.が機内で出す干し納豆と赤ワイン
・白・赤、共に魚卵。

上と重複するが個人的に好きな物
・シャンパンとテンプラ
・ソービニヨン・ブランと冷奴
・シャルドネと天津甘栗
・ピノ・ノアールと鰻
・ピノ・ノアールとちらし寿司

さあ、飲もう、飲もう!!



酒匂隆雄氏プロフィール

酒匂隆雄  さこう・たかお

酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表

1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

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