血迷ったか、ドナルド・トランプ?
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相変わらず中東情勢に振り回されているドル円相場であるが、どうもトランプ大統領はイラン情勢に関して目論見違いを犯した様な気がする。 世界最強の軍事力を持ち、イランの制空権と制海権を封じ、脅せばイランは直ぐにでも屈服すると思っていたのであろうが、イランはホルムズ海峡の封鎖を示唆したりして一歩も引かない。
2026年4月6日号
トランプは何時もの様にTACO.って交渉期限をずるずると延ばして脅しを止めないが、何と最新鋭のF-15 .戦闘機2機が撃墜される事態が起きた。
あれ、制空権を奪い、米軍戦闘機はイラン上空を自由自在に飛行することが出来るのではなかったのか?
幸いにも行方不明になっていた撃墜されたパイロットは無事に救出されたが、トランプは気が気ではなかったであろう事は想像に難くない。
もしパイロットがイラン側に拘束されたら交渉のカードに使われて、トランプは大幅な譲歩を迫られていたことであろうか?
このトランプと言う男、ウォートンを卒業して頭は悪くないのであろうが、その言動は常軌を逸する。
自分の言う事を聞かない閣僚を次々と罷免し、Yes-man.(自分の意見を言わず、上司や他人の意見に常に賛成し、従う人。所謂、ごますり。)だけを周りに置く裸の王様に成り下がった。

ころころ期限を変えた後、結局はイランに対する最後通達として、“米東部時間7日20時(日本時間8日9時)までに合意しなければイランの発電所や橋を全て破壊すると脅したが、その英語の実際の発言は正に信じられない物であった。
彼は、“Open the Fucking Strait, you crazy bastards!”=(くそったれなホルムズ海峡を開けろ、この狂った野郎ども!)と、放送禁止用語を二つも並べ立ててヒステリックに叫んだのだ。
これが現職のアメリカ合衆国大統領の言葉かと思うと、アメリカに対する不信がいや増して仕方ない。
共和党贔屓の筆者の友人も、“That was too much.”=(あれはやり過ぎだね。)と呆れ顔だった。
益々じわじわとドル離れが続くであろうことを確信する。
とは言え原油価格が111ドルを超え、矢張り中東情勢が不安定の中、現状では円高を望むのは甚だ難しい状況は続くと思われる。
一度は160円を超えたものの、三村財務官の“そろそろ断固たる措置が必要になる。”との発言で158円~159円台に戻したものの、週開けの東京市場でも159円台ミドルで、160円台を伺う展開となっている。
一部では2024年7月に付けた161.95をブレークすると165円~170円台を目指すと言う意見が有るが、介入でそれを阻止しない限り可能性が無いとは言えない。
だからロケットの発射台を低くする為にも(どうせドル高&円安が進むのであれば介入でレベルを低くしておけば、160円を超える事は無い)、と言うのが筆者の主張である。
そして時間稼ぎをすれば良いのだ。
ドル売り&円買い介入は外貨準備(我が国の現在の外貨準備は1兆4100億ドルである。)を使うので難しいと言う意見が有るが、確かに1998年から1999年に掛けてドル売り介入を行った頃、時の財務官であったMr.Yen.こと榊原財務官は“外貨準備の20%使ったが、効かないねえ。”と嘆いておられたが(結局は140円台から110円台へとドル円は暴落したが)、現在は日銀とFRB.の間に、2008年に締結された“無期限、無制限。”の通貨スワップ協定が存在しており、原則的には“いざとなれば、日銀は介入の原資としてFRB.から無期限で無制限のドルを調達出来る。”のである。
実は大規模介入で名を馳せた前財務官の神田さんは、2022年10月にドル円相場が150円台に円安が進行した折に、“介入の原資は無限にある。”と急激な変動をけん制し、その後大規模なドル売り&円買い介入を行ったが、当時は“無限。”と言う言葉に対しての市場の関心は薄かった。
現役を引退して25年も経ち、現在はお上(財務省)との直接的なコンタクトは無いが、元ディーラーとしてもどかしい限りである。
現在の状況ではリスク管理をしっかりとして、“その時。”を待つのが肝要であろうか?
この状況下で我が国投資家は相変わらず介入期待でドルの売り持ちを増やして、3月30日付けで前週から6億ドル売り増して10億ドルのショート、逆にシカゴ・IMM.はドルの買い持ちを7億ドル増やして57億ドルのロングとなっている。


片山蔵相、三村財務官の言う様に“投機の動きが見られる。”のであろうが、上昇トレンドに乗ったドル買いが投機なのか、それとも介入期待で上昇トレンドに逆らったドル売りが投機なのか?
答えは中々分からない…

今週のテクニカル分析
今週のテクニカル分析の見立ては、膠着状態を反映してレンジを想定。
160.50を上切れば更なる上昇、158.50を下切れば更なる下落を見込む。
今週のレンジ


ドル円:155.50~160.50
ユーロ円:180.00~185.00

酒匂隆雄 (さこう・たかお)
酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。
公式ブログ:酒匂隆雄が語る「畢生の遊楽三昧」
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