つかめ!ミシュランの星 #02「麻布さおとめ」
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皆さんこんにちは、名波はるかです。私は普段、ビットコインなどの仮想通貨の情報や取引に携わっていますが、趣味と言えば旅行に行くことやグルメを堪能すること。
コロナ禍でガンバルお店を応援する企画、「つかめ!ミシュランの星!」今週は香港で毎年ミシュランの星を取り続けてきた和食料理人、五月女広之さんが、「麻布さおとめ」をオープンされました。さっそく取材に行って参ります!
西麻布の素敵な隠れ家
華やかな西麻布の大通りの一本裏道。ひっそりとした住宅街の路地裏に1件だけ明かりを放つ特別なお店、麻布さおとめ。たどり着くまでのプロローグも気持ちを盛り上げてくれます。
毎年香港のミシュランガイドで星を獲得してきた和食店のシェフが、故郷に錦を飾るために帰国。その経歴も話題となり、まだオープン2日目というのに、すでに東京カレンダーなどの雑誌やメディアからも取材のオファーが殺到しているそうです。今後予約困難店になっていくこと必須のお店だと思います!
どのような経緯で日本に戻られたのか?どのような経歴をお持ちなんでしょうか?やはり日本でもミシュランの星獲得を意識していらっしゃる?などなど五月女さんに気になることをインタビューしてきました。
名波:
五月女さん、はじめまして。香港で毎年ミシュランガイドの星を取り続けてきたレジェンドだとお聞きし、今夜は楽しみにしてきました。まず、ご経歴をお伺いしてもよろしいでしょうか?
五月女:
最初は銀座の久兵衛というお寿司屋におりました。元は寿司職人なんです。そこからホテルオークラの中に久兵衛があるんですが、ホテルオークラがアムステルダムに山里と言う和食をだしてました。そこに行く事になりそこで和食に転向するきっかけになりました。
アムステルダムからロンドン、日本に一度戻り、分とく山で1年、赤坂の菊乃井で少し勉強させていただきました。その後香港で自分のお店をオープンし、香港の和食では初めて、ミシュランの星を獲得させていただきました。それ以降、香港にいる間ずっと星は取り続けてきました。
名波:
すごいご経歴ですね!香港には何年いらっしゃったんですか?
五月女:
11年です。香港は、居心地が良かったんですよ。
名波:
この度、その香港を離れて日本に戻られてお店をオープンされたのは、何かきっかけがあったのでしょうか?
五月女:
そうですね、きっかけは昨年9月ごろから香港で民主化のデモが起き、11月頃には激化していったんですよ。それでふと考えました、香港も危険になったし店を出して10年を超えたから、そろそろ潮時かなと思い帰国しました。しかし帰国したのはいいのですが、もちろん食べていくためには働かなきゃいけません。東京で店を開こうかと思い探し始めたころに、想定外のコロナウィルス感染の拡大。店舗を探そうにも不動産屋がまともに営業していない。初めは居抜きの店を探したんですが、なかなか連絡も取れず、時間だけが経っていく。本当に泣くに泣けない状況でした。
名波:
コロナ・・・確かに、お店をオープンさせるにはキツイ時期ですよね。五月女さんはもともと「いつかは日本でお店を」、という思いが強かったのですか?
五月女:
ロンドンにいたときも香港にいたときも、いずれは日本に戻りたいと思っていたんですが、海外から引っ越すって結構大変なので、ついつい居座っちゃいました。特に香港は居心地が良く、長居してしまいました。
名波:
今海外でも和食って大人気じゃないですか。海外で日本人シェフがやってるお店って多いんですか?
五月女:
そうですね、ロンドンでは日本人シェフが本格的にやってる和食はそう多くはなかったですね。ですから人気もありましたし、お値段もちょっとお高めの設定でした。
名波:
ロンドンで和食ってなんか天井知らずってくらい高いって昔聞いたことがあります!
五月女:
元々ロンドンは物価も高いですからね。ロンドンのころは、休日にフレンチを食べに行ったりして、和食以外の食の研究を常にしていました。それが自分の料理には特徴としてあると思います。例えば、今日の〆は土鍋ご飯なんですが、トリュフリゾットからインスピレーションを得ています。
名波:
土鍋ご飯にトリュフを削るんですね!
五月女:
土鍋ご飯にトリュフを削って出すお店は今はもう日本でも多くなりましたが、うちはウニトリュフご飯なんです、トリュフリゾットをそのまま土鍋で炊き上げた感じです。
名波:
トリュフ土鍋ご飯は食べたことありますが、チーズやバターが入っているのは珍しいかも・・・!ウニトリュフご飯とっても美味しそう!
五月女:
リゾットをそのまま土鍋ご飯にしたようなイメージですね。これは好評でもう20年くらいやっています。本当はフレッシュなトリュフが手に入らない時期はこの料理をやらないつもりだったんですが、香港ではこれが特に人気で、常にリクエストされるのでいつでも作れるようにしていましたね。
名波:
確かにそれはいただきたいです・・・!その他、コースの食材にはどんなこだわりがあるのでしょう?
五月女:
基本的には旬の食材を使って季節を感じてほしいと思っています。今の時期なら松茸、もう少ししたら桜えびなんかも使っていきたいですね。
名波:
旬の食材を贅沢に使った和食・・・これからコースをいただくのが楽しみです!そして最後に・・・やはり日本でもミシュラン獲得を意識されていらっしゃいますか?
五月女:
香港でやっているときは、凄くミシュランを意識しておりましたが、この店ではあえて意識はしていないです。それよりもお客様にとって本当に居心地のいいお店を目指していきたい。この辺りは激戦区でもありますからね。頑張っていかないと。
名波:
またまたご謙遜を・・・!個人的には私も六本木に住んでいるので、ぜひ通わせていただきたいです!
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■取材後記
本日の美味しいコースを堪能させていただきました。まずは、アワビ&すっぽん。まな板に並ぶ立派なアワビにウットリです。すっぽんは身と共に肝もいただきました。一緒に頂いた日本酒がまた美味しかったです。
続いてはお刺身に握り。元々は寿司職人だったという五月女さん。コースの中に握りを入れるスタイルにされているのだそう。ぐじ(甘鯛)のお刺身はねっとりと甘く、またブリのお刺身は新鮮なものと3日寝かせて熟成させたものとを食べ比べ。マグロ、ウニ、そして最後はウニトリュフご飯と至福のお料理たち。もう言葉も出ません。雑誌などに取り上げられて予約困難店になる前に、ぜひ一度訪問してくださいね!
<今日のお会計>
お料理23,000円、お酒1,000円で24,000円(税別)(0.014BTC:2020年11月13日時点:税別)
なお、ビットコインでのお支払いはできませんのでご了承ください。
名波はるか(ななみ・はるか)
元祖・着エロクイーンから株ドルに転身し300万円の資金を5000万円に増やす。現在はビットコインクィーン(商標登録済み)として、仮想通貨の講師など、仮想通貨の普及に従事している。著書に「名波はるかと学ぶ!ビットコイン投資入門」。
五月女広之(さおとめ・ひろゆき)
栃木県出身。寿司職人として銀座久兵衛で修業を積む。ホテルオークラ・アムステルダムの日本料理レストラン「山里」やロンドンの「辰宗」、「NOBU」など、海外の超一流店での経験を重ねる。日本へ帰国し南麻布の「分とく山」で料理のスタイルを磨き上げる。2009年に来港し、「和牛懐石DEN」を切り盛りする。西麻布に自身のお店「麻布さおとめ」をオープン。現在に至る。
お店の地図:東京都港区西麻布3-1-9
>週末のレートを予想して10万円ゲット!