夏相場の最大テーマはFRB!ドル円・ユーロ・ポンドの見通しを松崎美子氏が解説【マーケット女史Q&A】
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夏場の為替相場は何に注目すべき?FRB・ECB・BOEのポイントを解説
2026年6月11日に配信した「マーケット女史24時」では、多くの視聴者の皆さまからご質問をいただきました。
今回は編集部が特に注目した「夏場の為替市場」について、松崎美子氏に詳しく解説していただきます。
FRB・ECB・BOEの金融政策の違いや、今後ドル円相場を左右する重要な経済指標について伺いました。
▼川合さんのQ&A記事もあわせてご覧ください
Q. 夏場に向けて、FRB・ECB・BOEの中で為替市場へ最も影響を与えるテーマは何でしょうか?
夏場に向けて、
・FRBの金融政策
・ECBの金融政策
・BOEの金融政策
この中で特に為替市場へ大きな影響を与えると考えているテーマは何でしょうか。
投資家が今後注目すべき経済指標やイベントもあわせて教えてください。
最大のテーマはFRB
3つの中央銀行の中で、為替市場への影響という観点では、やはりFRB(米連邦準備制度理事会)が最も重要だと考えています。
現在、市場の関心は「インフレ再燃によってFRBがどこまで高金利政策を維持するのか」という点にあります。
特に関税政策の影響が企業物価や消費者物価へ徐々に波及する可能性があり、インフレ率が再び上昇すれば、市場が織り込み始めている追加利上げ観測がさらに強まる可能性があります。
その場合は、
・米10年国債利回りの上昇
・ドル高・円安
という流れが再び強まる可能性があるため注意が必要です。
また、ウォーシュ議長による新たなFRB体制の動向にも注目しています。
ECBは金融政策より景気動向
ECBについては、今後は金融政策そのものよりも「ユーロ圏経済がどこまで減速するか」が焦点になると考えています。
前回の利上げが本当に適切だったのかという見方も市場にはあり、
・ドイツ製造業の動向
・フランス経済
・中国需要
・原油価格
などがユーロ相場へ影響する可能性があります。
インフレよりも景気への懸念が意識される局面に入るかどうかがポイントです。
BOEは金融政策より政治要因
英国では金融政策以上に政治が重要です。
特に、
・バーナム新首相の財政政策
・歳出削減の実現性
・Reform UK党の支持率
・政権の安定性
などがポンド相場を左右する可能性があります。
イングランド銀行は当面据え置きを予想していますが、景気悪化が進めば追加利下げの可能性も考えられます。
夏場に注目すべき経済指標
松崎さんが優先順位を付けると、次の5つになります。
1.米CPI・PCEデフレーター
2.米雇用統計
3.FOMCメンバーの発言
4.ISM製造業景況指数・サービス業景況指数・PMI速報値
5.米10年国債利回り
これらはドル円だけでなく、ユーロドルやポンドドルにも大きな影響を与える重要指標です。
編集部ポイント
今回の回答で特に印象的だったのは、「FRB・ECB・BOE」という3つの中銀を、それぞれ異なる視点で整理している点です。
・FRB:インフレと金融政策
・ECB:景気動向
・BOE:政治リスク
と整理することで、今後どのニュースに注目すべきかが分かりやすくなります。
また、現在の最大のリスクシナリオとして挙げられたのは、
「アメリカで想定以上にインフレが再加速し、高金利政策が長期化すること」
でした。
このシナリオとなれば、ドル円だけでなく主要通貨全体に大きな影響を与える可能性があります。
まとめ
今回のQ&Aでは、夏場の為替市場を考えるうえで重要なポイントが整理されました。
・為替市場最大のテーマはFRBの金融政策
・ECBは景気減速、BOEは政治動向に注目
・米CPIや雇用統計など重要指標の結果次第では、ドル高・円安が再び加速する可能性もある
金融政策だけではなく、景気や政治など幅広い視点で市場を見ることが、今後の相場を読み解くポイントになりそうです。
次回のマーケット女史24時もお楽しみに
「マーケット女史24時」では、為替・株式・コモディティ市場の最新動向を分かりやすく解説しています。
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