トレトレ最新マーケットニュース originators

「介入を見せつけられると怖い…」それでもドル円は買える?欧州は中国をどう見ているのか【マーケット女史Q&A】

2026/05/26
Q&A
セミナー

> お米 or お肉がもれなくもらえる?!

2026年5月7日配信の「マーケット女史24時」では、為替介入後のドル円の見通しから、欧州・英国が中国をどう見ているのかまで、視聴者から寄せられたリアルな疑問に講師陣が回答しました。

今回特に印象的だったのは、
・「介入後でも押し目買いは有効なのか?」
・「欧州は中国寄りになっているのか?」
・「台湾問題は欧州経済にどれほど影響するのか?」
など、“今の市場心理”がそのまま反映された質問の数々でした。

激しく揺れる相場の中で、プロは何を基準に相場を見ているのか。今回のQ&Aを整理します。

Q1. 「介入を見せつけられると怖い…」それでもドル円・クロス円はまだ買える?

ポイント:
「160円介入でも、円安トレンド自体はまだ崩れていない」

川合さんの回答(要約):

・160円台では介入が実施されたが、155円台では押し下げ介入は行われなかった。
・政府は「160円定着」は警戒しているが、円安トレンド全体を否定しているわけではない。
・ドル円・クロス円ともに、基本戦略は引き続き「押し目買い」が有効。
・もし160円台で再度介入が入り、大きめの下落があれば、むしろ買い場になる可能性も。

注目ライン

154円割れ → 短期トレンド変化に注意
149.50円割れ → 中期的な円高転換の可能性

結論:
為替介入だけで円安の大きな流れが変わったわけではなく、重要なのは「どの価格帯を維持できるか」。現状は押し目買い優勢との見方が維持されています。

川合さんの回答全文(クリック or タップで表示)

160円台乗せで介入が出るかどうかで短期的な動きが若干変わると思われますが、160円台で日銀介入が確認された場合でも、基本的な円安トレンドが大きく変化しないと見られます。今回の介入(4/30実施)では財務省が160円台定着は望ましくないと見ている様子が覗えましたが、155円台からの押し下げ介入は実行されませんでした。このため、チャートで見ても円安の流れを変えるほどには至っていません。

これは、日本政府が円安に対して大きな懸念を抱いていないと見てとれます。従って、ドル/円、クロス円は引き続き基本戦略は押し目買いが有効と見ています。160円台で介入が出て、押し目が入った場合は絶好の買い場となる可能性も高いと見られます。

但し、ドル/円が154円を割り込んで終えた場合は、短期トレンドが変化するので、ドル買い、クロス円の買いは一旦様子を見た方がいいでしょう。可能性が低いと見ますが、149.50以下で終えた場合は中期的なトレンドも変化して円高方向にさらに動きやすくなります。

Q2. 欧州は中国をどう見ている?英国の“リアルな空気感”とは

ポイント:
「欧州は中国を警戒しているが、“全面対立”できる状況でもない」

松崎さんの回答(要約):

・欧州・英国では、中国の“中立姿勢”を「実質的なロシア支援」と見る論調が強い。
・半導体やドローン部品など、中国経由でロシアへ流れている汎用品が問題視されている。
・台湾問題は欧州にとっても他人事ではなく、半導体供給網への影響を強く警戒。
・一方で、中国市場を完全に敵に回す余裕もなく、「安全保障」と「経済」の間で難しいバランスを取っている。

現地で強まる意識

・「ウクライナで現状変更が許されれば、台湾でも同じことが起きる」
・「米国依存から脱却したい」
・「しかし中国依存も強めたくない」
という複雑な空気感が広がっているとのこと。

結論:
欧州・英国は“親中化”しているわけではなく、安全保障と経済合理性の間で現実的なバランスを模索している段階と言えそうです。

松崎さんの回答全文(クリック or タップで表示)

1.ロシア・ウクライナ情勢における中国への視線
欧州・英国メディアでは、中国が主張する「中立的な和平の仲介者」という立場を「実質的なロシア支援」と冷ややかに報じています。
中国がロシアに直接的な兵器を供与している決定的な証拠は少ないものの、兵器製造に不可欠な半導体、ドローン部品、工作機械などの「汎用品」の9割程度が中国経由でロシアに流入していると報じられています。欧州にとってこれは「中国がロシアの息の根を繋ぎ、欧州の安全保障を脅かしている」と同義に捉えられています。

2.台湾情勢への中国の動向に対する懸念
ウクライナ情勢と台湾情勢は、欧州・英国ではセットで語られることが多いです。「ウクライナで力による現状変更が許されれば、中国が台湾で同じことをする」という論調ですね。
特に英国やドイツにとって、台湾海峡の安定は死活問題です。最先端半導体の供給網が途絶えれば、欧州の自動車産業やハイテク産業が壊滅的な打撃を受けるため、中国の軍事圧力に対しては非常に厳しいトーンで報道されます。

3.欧州・英国への経済的影響(中国製品・投資)とリアルな政治姿勢
欧州・英国共に、あからさまな中国ベッタリにはなっていません。その背景には、欧州・英国が直面する「安全保障のジレンマ」があるのでしょう。
米国が防衛面で欧州と英国を切り捨てる動きを見せたことで、欧州・英国は「防衛主権」の確立を急いでいます。防衛予算を増額し、ドローンや兵器の国内生産を進めようとしているのは、「米国にも、ましてや中国にも依存しない」ためです。
ただし、あからさまに中国ベッタリにならないまでも、一部の国が融和的なのは「親中」だからではなく、「米国(トランプ)からの高関税圧力」と「ロシアの脅威」という挟み撃ちの中で、中国という巨大市場まで完全に敵に回す余裕がないという、冷徹な経済的利害、言い換えれば生存戦略によるものだろうと私は考えています。

今回のQ&A重要ポイント

・「160円介入=円高転換」ではない
・ドル円154円ラインが今後の重要分岐点
・欧州は対中警戒を強めつつも全面対立は避けたい
・台湾問題は欧州経済にも直結している
・市場は“単純な二極化”ではなく、各国のバランス調整を織り込み始めている

セミナー本編はこちらからご視聴いただけます

本Q&Aの背景となる詳しい相場分析や、チャートを用いた解説はアーカイブ動画でご覧いただけます。

動画の視聴はこちら

まとめ

ノイズに惑わされない: ニュースよりもチャートの「節目」を信じる。
ターゲット価格を意識: ドル円150円台、日経平均5万円をベースにした戦略。
限界のサインを見抜く: 欧州の「国債格差」と「銀行の貸出態度」が今後の鍵。

> お米 or お肉がもれなくもらえる?!

この記事をシェアする

前の記事

プロフィール

  
トレトレ最新マーケットニュース | 資産運用に役立つ為替情報やセミナー情報、お得なキャンペーン情報お届け

トレードトレードが資産運用に役立つ為替情報やセミナー情報、お得なキャンペーン情報をお届けします。

ブログランキング

    にほんブログ村 投資ブログへ

最新の記事

カテゴリー

アーカイブス

無料会員募集中