酒匂隆雄の「為替ランドスケープ」 

お化けは出るか?

2026/01/13

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先週のドル円は、衆議院解散観測をきっかけに158円台まで円安が進行。政府要人の牽制発言にも市場は動じず、介入警戒が高まっている。 この記事で分かること:円安が進んだ背景/過去の為替介入実績/今週の想定レンジ。

先週のドル円相場は、読売新聞の高市総理の衆議院解散の観測記事により円安が進み、158円台を回復するドル高&円安の展開となった。

高市政権の高い支持率を背景に、一気に衆議院を解散に持ち込んで自民党議席を増やし、少数与党の座から多数与党への転換を計る高市総理の強気戦略と見られるが、このニュースにより円が売られる事に腑が落ちない。

自民党が多数与党に返り咲く事により、アベノミクスを踏襲するとされるサナエノミクスが目指す、”積極財政”への拡張への思惑が円売りを加速させたと言う事か?

この円安進行に対して片山財務相は、”ベンツェン米財務長官との会談で、円安についての認識を共有し、一方的な円安を憂慮していると伝えた。”と述べ、又尾崎官房副長官が、“為替の足元で一方的で急激な動きがあり、憂慮している。投機的な動きを含め、行き過ぎた動きには適切に対処する。”と述べて牽制を行ったが、市場の反応は鈍く一時157.90迄下げたものの、お昼過ぎには昨年1月10日の高値158.87に近付く展開となっている。 

市場は明らかに介入を警戒しているものの、実際に介入が出る迄は恐る恐るとは言え、ドル買い&円売りで攻めてみる積もりか?

我々が現役の頃は介入の事を”お化け。”と呼んだ。

介入の事は大っぴらに話せないので、”お化けが出てるのかなあ?”などと、惚けて話していたものだ。

お化けは中々出ないが、出ると怖い。

介入が出ると4~5円は動く覚悟をしておく必要が有る。

昨年のお化けの出番(介入実績)を振り返ると、

-4月29日:5兆9185億円(介入時間帯:日本時間14時頃 東京市場は昭和の日で休場)
ドル円相場は、高値160.17から安値154.54まで5.63円下落。

 -5月1日:3兆8700億円(介入時間帯:日本時間午前5時頃)
ドル円相場は、高値157.99から安値153.04まで4.95円下落、

 -7月11日:3兆1678億円(介入時間帯:日本時間午後21時半頃)
ドル円相場は、高値161.76から安値157.44まで4.32円下落。

-7月12日:2兆3670億円(介入時間帯。:日本時間午後22時頃)
ドル円相場は高値159.45から安値157.38まで2.07円下落

であった。

高市総理は今のところ、為替に関しては何も語っていないが、円安進行が自らの公約である物価対策に対して逆風となる事は、百も承知の筈である。

筆者にとってはこのお化けは少しも怖くはなく、寧ろ”出るなら早く出なさい!”と大歓迎である。

国外に目を向けると、ドルも買い難い状況が続いている。

突然のベネズエラ侵攻の後もイランに対する武力行使の示唆、グリーンランドに対する理不尽な要求、中央銀行に対しての重大な干渉であるパウエルFRB.議長に対しての拘束示唆、などトランプ大統領による傍若無人ぶりは呆れるばかりである。

依然として、ドルを買う意欲は湧かない。

ようやく直近のシカゴIMM.のポジションが明らかになりつつあるが、1月5日現在でドル・ショート7億ドルと、極めて少額のドル・ショートとなっている。

彼等もお化けの出方を見守っているか?

我が国の個人投資家も然りで、1月6日付けで僅かに1億ドルのドル・ショートとなっている。

矢張り、様子見か?

確かに、わざわざ火中の栗を必要も無く、ドル円相場が介入警戒ゾーンに入っている今、無理なポジションを取る必要もあるまい。

今週のテクニカル分析

更なる上昇を表すが、何度も言う様にこれらは介入の様な突然の外的要因には役立たない事には要注意。

今週のレンジ

ドル円:155.00~158.00
ユーロ円:182.00~185.00


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