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(20260212号)欧州政局と金銀・日本株の行方は?プロが直答【セミナーQ&A】

2026/02/20
Q&A
セミナー

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2026年2月12日に配信された「マーケット女史24時」より、視聴者の皆様から寄せられた鋭い質問への回答をまとめました。ロンドン在住の松崎美子氏が語る「英国・欧州の政治リスクの本音」や、川合美智子氏による「金銀相場・日本株の死角」など、相場の急変動に備えるための戦略的な視点が満載です。

Q1. 英国の移民問題とポンド・国力への影響は?

ポイント:
2016年のBrexit以降、英国は高度人材を歓迎する一方、難民抑制へ舵を切っています。

松崎さんの回答(要約):

・不法移民・難民問題への不満から、右派「リフォームUK党」が台頭。
・2029年の次期総選挙で同党が政権を奪取する可能性があり、政治的不確実性が高まっている。

📌 結論:
政策運営経験のない政党の台頭による「政治の不確実性」が、将来的なポンド売りの材料になるリスクに注意が必要です。

松崎さん質問回答全文(クリック or タップで表示)

移民問題については、最近始まったことではなく、かなり長い間 問題となっています。そのため、イギリスだけでなく、ヨーロッパでも、ポピュリズムや極右政党が頭角を表してきたと私は理解しています。

私が住むイギリスに関しては、2016年のBrexit以降、技術を持っている移民は歓迎して受け入れています。言い方を変えれば、きちんとした移民は歓迎するが、難民はお断りということかもしれません。

政治面で大きく変わった点は、やはりリフォームUK党(旧Brexit党)の人気です。もし現在の労働党政権が次期総選挙が実施される2029年まで持てば、たぶん次はリフォームUK党政権となる可能性が現在は高めです。政策運営経験がない政党が与党となるため、政治の不確実性で、ポンドが売られる可能性を、私は予想しています。

Q2. 英国の政変は「ユーロ売り」に波及するのか?

ポイント:
欧州全体の政治リスクとして波及するかどうかが焦点です。

松崎美子さんの回答(要約):

・英国よりもフランスの政治停滞の方が深刻。
・英仏の政局は切り離して考えるべきであり、英国の不安が直接的なユーロ売りに繋がる可能性は低い。

📌 結論:
来年のフランス大統領選挙が、欧州政治とユーロを再考する真のターニングポイントとなります。

松崎さん質問回答全文(クリック or タップで表示)

最近はイギリスの政治不安ばかりが話題に登っていますが、長期にわたり最もどうにもならないのは、フランス政治だと思います。しかし、フランスの政局問題がポンド売りにつながらないように、イギリスの政局不安がユーロを巻き込むユーロ売りには ならないと思っています。

いずれにせよ 来年にはフランスの大統領選挙がありますので、その時改めて ヨーロッパの政治とユーロについて考えれば良いのではないでしょうか?

Q3. 金高騰の裏で「銀(シルバー)」の投資価値はどう見える?

ポイント:
チャートは強いものの、金とは決定的な「裏付け」の差があります。

川合美智子さんの回答(要約):

・銀は2025年3月に長期のレンジを上抜けし、テクニカル的には強い。
・ただし、中央銀行の備蓄対象ではなく、下落時の目途が立ちにくい難点がある。

📌 結論:
投資判断の軸はあくまで「金(ゴールド)」のチャートに置くのが賢明です。

川合さん質問回答全文(クリック or タップで表示)

銀もチャート上からは長期間眠っていた相場が、2025年3月を機に大きく上抜けしており、強いように見えますが、金のように基軸通貨ドルのリスクヘッジとしての役割や、世界の中央銀行が備蓄しているわけではないので、裏付けする材料に乏しく、下落した場合の下値目途がつかみにくいのが難点です。個人的には金のチャートを重視しており、銀のチャートは殆ど見ておりません。

Q4. 日本株上昇トレンドを冷やす「一番怖いリスク」とは?

ポイント:
米国の金融・政治ショックと、国内の財政悪化懸念が二大リスクです。

川合美智子さんの回答(要約):

・国外:米地銀の連鎖破綻、共和党の中間選挙大敗、地政学的リスク。
・国内:高市政権の成長戦略のほころびや、赤字国債依存による財政悪化懸念。

📌 結論:
期待が高い分、財政健全化や成長戦略への失望が「大きな調整」を招くトリガーになり得ます。

川合さん質問回答全文(クリック or タップで表示)

外的要因としては、アメリカで金融ショックが起きたとき(例えば大手地銀などの経営破綻が数行に及んだ時)、中間選挙での共和党大敗、或いはテロなどによる大規模被害などの地政学的リスクがあげられるかと思います。

また、国内でも、長期政権が期待される信任の厚い高市政権ですが、「責任ある積極財政策」が「強い日本(経済、内外からのショックにも耐え得る)」に繋がらずに経済政策は成長戦略にほころびが見えた時、財源確保が難しい状況になり、赤字国債発行に頼ることになった時は、失望感や、財政悪化懸念の高まりに大きな調整があり得ると考えます。

セミナー本編はこちらからご視聴いただけます

本Q&Aの背景となった相場観の詳細や、チャートを用いた解説は以下のアーカイブ動画からご覧いただけます。

動画の視聴はこちら

まとめ

欧州: 英国は2029年に向けた政権交代リスク、欧州全体はフランス大統領選が鍵。
コモディティ: 銀はテクニカル的に強いが、ファンダメンタルズの裏付けは金に劣る。
日本株: 国内外の政治・金融ショックが上昇トレンドの「冷やし玉」になる可能性に要警戒。

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