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20260312|ガソリン高騰・円安の出口はどこ?「有事の相場」をプロが直答【マーケット女史 Q&A】

2026/03/30
Q&A
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2026年3月12日に配信されたセミナー「マーケット女史24時」。中東情勢の緊迫化に伴う原油高と、止まらない円安・物価高に不安を抱える視聴者が急増しています。「トランプ氏の発言は信じられるのか?」「介入で円高に戻るのか?」といった切実な疑問に対し、松﨑美子氏・川合美智子氏の両プロフェッショナルが、教科書通りにはいかない「有事のマーケット」の本音を鋭く解説します。

Q1. ガソリン価格は本当に下がる?トランプ氏の発言やスタグフレーションの影響は

ポイント:
不況下の物価高(スタグフレーション)では、中央銀行も身動きが取れません。欧州の利上げ姿勢も、実体経済の悪化が「疑念」となり、結果的に通貨売りを招く皮肉な状況です。

松崎さんの回答(要約):

・欧州(ECB)は物価抑制のために利上げを示唆しているが、経済の土台が脆弱すぎる。
・「高金利を維持できないのでは?」という不信感が、金利上昇局面での通貨売りを誘発している。

📌 結論:
政治的な発言よりも、エネルギー価格高騰が実体経済をどれほど破壊しているかという「現実」を直視すべき局面です。

松崎さん質問回答全文(クリック or タップで表示)

スタグフレーション(不況下の物価高)の時は各国の優先事項によって、中央銀行の動きも変わります。
欧州中央銀行(ECB)は物価抑制のために利上げ姿勢を見せていますが、実体経済がボロボロなため、「いつまでこの高金利を維持できるのか?」という疑念が常にあります。そのため、「金利を引き上げるかもしれないのに売られる」という現象が起こりやすいでしょう。

Q2. エネルギー価格暴騰が破壊する「利上げ=通貨高」のセオリー

ポイント:
通常は「インフレなら利上げで通貨高」となりますが、資源輸入国にとってはエネルギー高騰自体が経済の重荷となり、逆に通貨安を招く「悪の循環」が起きています。

松崎美子さんの回答(要約):

・欧州のような資源輸入国は、コストプッシュ型インフレに極めて弱い構造。
・「インフレ=利上げ期待=買い」という教科書的な連想は、エネルギー価格暴騰によって通用しなくなっている。

📌 結論:
エネルギー危機下では「経済が傷む懸念」が「利上げ期待」を上回るため、安易な押し目買いは危険です。

松崎さん質問回答全文(クリック or タップで表示)

欧州は資源輸入国なので、コストプッシュ型のインフレが加速しやすい構造です。
「物価が上がるから利上げ期待で通貨買い」と考えがちですが、実際には「エネルギー価格高騰で欧州経済が傷む」という懸念が高まり、ユーロが売られてきました。 つまり、「インフレ=利上げ=通貨高」という教科書通りの連想を、エネルギー価格の暴騰が破壊してしまうのが、今の相場の恐ろしい点です。

Q3. 初心者がハマる「欧州通貨の落とし穴」と、有事の資金逃避先

ポイント:
地政学リスクが高まると、どんなに金利が魅力的な通貨よりも、最終的には「究極の安全資産」である米ドルに資金が集中します。

松﨑美子さんの回答(要約):

・イラン情勢などの緊迫局面では、金利差よりも「流動性」と「安全性」が優先される。
・欧州の金利が高くても、有事には世界基軸通貨であるドルへの資金移動が止まらない。

📌 結論:
初心者は「金利が高いから買い」という単純な比較ではなく、世界情勢(有事かどうか)を優先して判断する必要があります。

松﨑さん質問回答全文(クリック or タップで表示)

これが一番大きな原因ですが、イラン情勢などで緊張が高まっている局面では、投資家はどんなに欧州の金利が高くても、最終的には「世界の基軸通貨で流動性がある安全なドル」に資金が逃げてしまいます。

Q4. 政府介入で円安は止まる?原油高と中東情勢が握る「円」の運命

ポイント:
日銀の単独介入の効果は限定的。中東情勢(ホルムズ海峡の安全)が確保されない限り、円売り圧力は継続し、150〜152円台が底固くなる可能性があります。

川合美智子さんの回答(要約):

・中東情勢緊迫化の中、日本単独での為替介入は難しく、効果も薄い。
・157.50円を下回れば一時的な調整(ドル安)に入るが、150円台は割り込まない可能性が高い。
・原油高による輸入物価上昇が続く限り、円売り圧力は収まりにくい。

📌 結論:
円安是正の鍵は、日本の政策よりも「中東の沈静化」と「エネルギー価格の安定」が先決となります。

川合さん質問回答全文(クリック or タップで表示)

口先介入は見られておりますが、本来為替相場は市場に任せるべきとの考え方が一般的です。行き過ぎた円安によって経済に大きな悪影響を与える場合は別ですが、足元では中東情勢が緊迫化しており、この時期に敢えて日本だけが為替介入するのは難しいのではないかと思います。また、日銀が単独で為替介入したとしても、その効果は限定的と思われます。今年は円安の是正の年と見ておりますが、イラン情勢が落ち着いてホルムズ海峡の航行の安全が確保されるまでは、原油価格も一段の上昇か高止まり傾向が続くと考えられ、輸入物価の一段の上昇や、石油化学製品にも影響が及ぶ可能性が高く、日本経済に与える影響が懸念されます。

こうした動きを見越して円売り圧力が収まらない状況にあり、円安の流れはもうしばらく続く可能性が高いと見ております。短期的には157.50以下で終えればドルが調整下げの動きに入ると思いますが、この場合でも調整下げに留まるなら150~152円台を割り込まない可能性も高いと見ています。

セミナー本編はこちらからご視聴いただけます

本Q&Aの背景となった相場観の詳細や、チャートを用いた解説は以下のアーカイブ動画からご覧いただけます。

動画の視聴はこちら

まとめ

スタグフレーションの罠: 「物価高=利上げ=通貨高」の定石が、景気後退懸念で崩れている。
有事のドル: 不安が高まると、金利に関わらず資金は米ドルへ一極集中する。
円安の展望: 為替介入への過度な期待は禁物。中東情勢と原油価格が円の反転時期を左右する。

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