(20250904)ロシア・中国・北朝鮮は株価に影響?総裁選後のドル円も解説【マーケット女史Q&A】
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2025年9月4日配信の「マーケット女史24時」(出演:川合美智子氏・松崎美子氏)では、地政学リスクや日本の政局が株価や為替に与える影響について質問が寄せられました。今回はその中から2つの質問を紹介します。
※本記事は2025年9月4日時点のセミナー内容をもとに構成しています。最新状況とは異なる場合がありますのでご留意ください。

Q1. ロシア・中国・北朝鮮の動向は株価に影響しないの?
▶ポイント:
記念式典による直接的な株価下落は想定されず、影響は限定的
▶松崎さんの回答(要約)
・9月3日の「第2次世界大戦終結80年記念式典」で中朝露トップが集結
・共同声明や合意文書もなく、外交的効果は限定的
・株価下落につながる要因にはならない
■結論:
地政学的に注目度はあるが、今回の式典は市場インパクトは小さい。
松崎さん質問回答全文(クリック or タップで表示)
9月3日に中国で行われた「第2次世界大戦終結80年記念式典」で中朝露のトップが集まりました。
この式典の影響で株価が下がることは考えていません。
今回の式典後、共同声明や合意文書の発表がなかったことを見ても、参加国にとっては特筆すべき外交効果があった訳ではないと考えられます。そのため、市場に影響を与える事は限定的と言えるでしょう。
Q2. 石破首相の辞任後、ドル円はどう動く?
ポイント
総裁選の行方と日銀政策がドル円相場に直結
▶川合さんの回答(要約)
・海外勢は基本的に日本の政局には無関心
・大きな政局混乱がなければ一時的影響にとどまる
・為替市場はドル/ユーロ・ユーロ/ポンドが主流で、ドル/円はリスク回避時に注目されやすい
・2月以降ドル全面安 → 円高/ドル安の基調
・金融政策格差や米景気減速リスクもあり、緩やかなドル安円高が続く見込み
▶松崎さんの回答(要約)
・10月4日の自民党総裁選で次期首相が決定 → 財政政策に影響
・日銀の政策決定にも波及し、前後で相場観が大きく変化
・海外勢も注目、ヘッジファンドは142.35円のオプションを仕込み
・一方で146円台には輸入企業のTARF取引需要があり、下支えも
■結論:
総裁選は海外勢も注目するが、基調はドル安・円高トレンド継続。
川合さん質問回答全文(クリック or タップで表示)
日本の政局について基本的に海外勢は無関心です。長期間の政治空白による政局混迷や対外政策に大きな変化があれば、一時的に円売り圧力がかかりますが、通常はアメリカやユーロ圏経済、政局などが重要視され、日本はかやの外になりがちです。
また、為替市場での取引通貨もロンドン、NY市場での取引が多く、ドル対ユーロ、ユーロ対ポンドなどが主体となりがちで、ドル/円は有事におけるリスク回避の円買いが強まった時に大きく動く傾向にあります。
今年、特に2月以降はドル全面安の流れにあるため、ドル/円相場もドルの上値余地が限られ易く、基調は円高/ドル安の流れにあること、金融政策格差(アメリカは利下げ傾向、日本は利上げの可能性)、アメリカの景気減速リスクなどから、緩やかなドル安/円高の流れが続くと見られます。
松崎さん質問回答全文(クリック or タップで表示)
10月4日の自民党総裁選で誰が次期首相となるかで財政政策内容が変わり、それがここからの日銀の政策決定にも影響します。そういう事情を考慮すると、ドル円の相場観は10月4日前と後では大きく変わる可能性があるでしょう。
今回のような総裁選が日本ではしばらく行われていないこともあり、海外勢も非常に注目しています。
相変わらず日銀の10月利上げを予想しているヘッジファンドなどは、ストライク・プライスを142円35銭としたオプションを仕込んだ話しも聞きました。
しかし目先のドル円の146円台は日本の中小輸入企業によるTARFオプション取引の需要があり、買いが並びやすい水準のようです。
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