【ドルの終わり、ユーロの始まり?】円高120円台再来の可能性も―専門家が本音で回答【Q&A】
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みなさん、「ドル離れ」「円高の行方」が気になっていませんか?
5月8日配信の「マーケット女史24時」では、視聴者から寄せられた鋭い質問に、金融のプロが本音で回答しました。
▼今回ピックアップした質問はこちら:
・ドル覇権が崩れたら、ユーロが世界の中心になるのか?
・ドル円はまた120円台に戻ることがあるのか?
それぞれの問いに、松崎美子さん・川合美智子さんが深堀り解説。
いま注目すべき「通貨の力関係の変化」と「相場の節目」を知るヒントになる内容です。
※本記事は2025年5月8日時点のセミナー内容をもとに構成しています。最新状況とは異なる場合がありますのでご留意ください。

【Q1】ユーロはドルに取って代わるのか?
質問
「ドル覇権が崩れていく中、ユーロは世界でどんな立ち位置になると思いますか? ユーロ圏の指導者はどうしたいと考えているのでしょうか?」
▶松崎美子さんの回答(要約)
・脱ドル化は進んでいるが、ユーロがドルに代わる覇権通貨にはなり得ない
・理由:ユーロ圏は『共通の財政・経済方針を持たない「国家の集合体」』に過ぎないため
・ただし、BRICSやグローバルサウスにとって、ユーロは有力な「第2の準備通貨」
・本気でユーロを基軸通貨にしたいなら、経済統合が必須だが、現状は防衛面の統合が優先されている
■結論:
ユーロは「ドル離れの受け皿」にはなるが、「覇権通貨」にはならない。
松崎さん回答全文
最近、ドル離れ/脱ドル化という話題が多いですが、ユーロがすぐにでもその「代替」として覇権通貨になれるとは思っていません。
ただし、ドル依存を減らそうとしているBRICSやグローバルサウスの国々にとっては、ユーロを準備資産として保有するという選択肢は高いでしょう。
私がユーロはドルに代わる基軸通貨にならないと考える理由は、ユーロ加盟国間で共通の財政・予算・経済政策を取っておらず、あくまでも20ヶ国の異なる国家の集合体でしかありません。
その意味では、ドル離れが進めば、相対的にユーロは買われるでしょうが、国際的な位置づけとしては、それ以上でもそれ以下でもないと思います。
もしユーロ加盟国の指導者たちが本気でユーロを基軸通貨の1つにしたいのであれば、今後 急速に経済や財政、予算等の統合が進むはずです。しかし、今のところはそういう兆候は全く見えず、防衛面での統合に焦点が当たっているように見えます。
【Q2】ドル円は再び120円台へ?その条件とは
質問
「ドル円はしばらく145円近辺を推移していますが、120円台の円高はもう来ないのでしょうか?」
▶川合美智子さんの回答(要約)
・円高120円台の可能性はある
・140円近辺はしばらく下抜けにくいが、割れたら135〜136円が見えてくる
・テクニカル的には、月足サポートを4月で下抜け、5月は146.50付近が節目
・流れはドル安・円高傾向。2025年中は難しいが、来年には120円台回復の可能性も
■結論:
120円台は「あり得る未来」。タイミング次第では来年にも。
川合さん回答全文
結論から言えば120円台までの円高の可能性はあると見ています。短期的には140円前後がなかなか下抜けないレベルですが、これを下に抜けると135~136円が視野に入ってきます。2021年1月に付けた102.59を基点とする月足サポートを4月足が既に下抜けており、5月足のサポートポイントは146.50近辺にあります。
5月に入って148.65までありましたが、反落して現在は146.50を下回っています。流れはドル安、円高です。超長期のサポートポイントは116-7円にあり、さすがに今年中は無理でしょうが、来年にはこのレベルまであってもおかしくないと予想しています。
まとめ
・ドルの覇権が揺らぐ中で、ユーロは「準主役」
・円高トレンドが始まれば、120円台も現実に
通貨の未来を知ることで、投資判断にも活かせます。
気になる方は、ぜひ「マーケット女史24時」本編もチェックしてみてください。
セミナーはトレトレのYouTubeチャンネルにて視聴できます。ぜひ、チャンネル登録もよろしくお願いいたします。
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